【ボートレース福岡】特徴や予想のコツを徹底紹介

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コラム
ボートレース福岡

ボートレース福岡 傾向と対策

特異な傾向を示す1マークは攻略要素が満載!

基本データ

水質 汽水
展示タイム測定法 自動
チルト角度 -0.5、0、0.5、1.0、1.5
モーター&ボート交換時期 8月
待機行動時間 1分50秒
開催 デイ

季節別傾向

季節別コース入着率は以下の通りとなっている。

季節別コース別入着率

水面傾向

ボートレース福岡水面図

最近、イン勝率は全国平均並みに落ち着いてきている。
以前はインが弱い水面として知られてきただけに注意が必要になってくるだろう。
しかし、本質的にインが苦戦傾向なのは間違いない。

その理由はうねりもあるが、2マークから1マークにかけての斜度にもある。
2マークはスタンドから77.5メートルあり、全会場のなかでもトップクラスの広さ。
1マークは50メートルでその差は27.5メートルにもなる。

そのためスタートの時、イン艇は進行方向に対してかなり右斜めに走ることになる。
先マイするにはかなり急角度なターンを求められるため、実力がない選手では厳しい。
1日の中でも前半戦のインは飛びやすい。
また、3コースに関しては全国一の勝率を誇る水面でもある。

オリジナル展示タイムを活用せよ!

ボートレース福岡では2020年5月1日より「一周タイム」「回り足タイム」「直線タイム」の3つのオリジナルデータの提供を開始。

以前からある展示タイムを加えるとタイムデータは4種類と判断材料が豊富になりエンジンの気配を客観的に把握できるようになった。
これらのタイムデータで機力は丸見えに?

オリジナルタイムの特徴

種類 解説
一周
タイム
1周のタイム計測で総合的な足の良さが表れる。個々の足が分かるわけではないが、タイムがよければ全体的に良い足と判断できる。
まわり足
タイム
ターン回りを中心とした足の評価が可能。ターンが上手い選手はタイムが出やすいなど個人差もあるが、エンジンが良い時もこのタイムが出る。主に出足系統。
直線
タイム
ターンの出口から最高速に達するまでの中間速を表している。スタート時の行き足にも関係するため、重要なタイムとなる。
展示
タイム
従来からあるお馴染みのタイム。基本的には伸びを表すものだが、ボートレース福岡の測定位置は他の会場とは異なるので注意。

 

ボートレース福岡の展示タイムは全国随一の信頼度!

いち早く自動測定を取り入れたボートレース福岡の展示タイムは、以前からその信頼度の高さは全国トップ。
加えて、タイム測定位置が他の会場とは異なっていることも重要だ。
独自性あるボートレース福岡の展示タイムは様々な予想ファクターと密接な関係を示す。

ボートレース福岡の展示タイム測定位置

ボートレース福岡の展示タイム測定位置

(手作りの拙い画像で申し訳ないが無いよりはマシと判断して作成)

本題に入ろう。
ボートレース福岡の展示タイムは全国に先駆けて自動計測を導入した。
そのため信頼度は高いが、秘密はもうひとつある。
それが計測位置。
他の会場はバックストレッチからの後半150メートルを測定するが、福岡は通常よりも60メートル手前から測定している。
これによって最高速の伸びだけではなく、その少し手前の足も測定していることが分かる。
展示タイムが良い=着順に直結している理由は測定位置が関係していると考えるのが自然だろう。

以前は少なかったが、最近は自動測定のレース場も増えてきている。
しかし、その信頼度において長い間安定して上位に君臨してきたのがボートレース福岡である。
それはやはり他の会場とは異なる測定位置が影響しているだろう。

会場別展示タイム1位の1着率ランキング

展示タイム1位の1着率ランキング

トップ展示艇の1着率は32.1%と抜けて高く全国で1位。
2位の徳山も実は測定位置が福岡同様に手前に設定されている。
測定位置がズレているのは全国でもこの2会場のみ。
最下位の尼崎は22.3%しかなく、福岡との差は歴然だ。
これだけ信頼度の高い展示タイムをチェックしない理由はないだろう。

スリットの足にも大きく影響する。
スリット近辺の足の良さは伸びだけではなく、スリットの少し手前から加速していく必要がある。
福岡の展示タイムはまさにそんな足を示したデータといっていいだろう。

展示タイム順位別1着率の日別変化

展示タイム順位別の1着率日別変化

また、調整が合ってくる予選最終日の4日目になるとトップ展示艇の1着率は36.6%まで跳ね上がる。
逆に5位、6位のタイムでは4%を割っている点も注目したい。

ボートレース福岡の3コースは最強!

ボートレース福岡と言えば昔から3コース!
イン強化によってその強さは下がってきているとはいえ、まだまだ3コースはキーとなるコースだ。
その3コースの動きをしっかりと見極めることが攻略のカギとなる。

全国3コース1着率ランキング(1~7月)

全国3コース1着率ランキング

ボートレース福岡の3コース1着率は全国トップクラスの高さを誇ってきた。
集計期間によって多少の変動は見られるものの、3コースの強さは全国一と言っていい。
2020年1月からの集計では16.8%という数字を示しており、戸田と共に他会場を圧倒している。

インが強くなってきた昨今でも、舟券攻略のカギを握るのはこの3コースであり、波乱のきっかけになるのも3コースだ。
決まり手の主体はまくりで、スリットから一気の攻めが多い。
ただ、機力がない場合はターンで流れることもしばしば。
しかし、そんな時でも3コースの仕掛けがきっかけとなって、外枠コースの1着を演出することもある。

 

 

3コース1着時の2着コース占有率

3コース1着時の2着コース占有率

まくり決着が多いが、意外と2着にはインコースが残るのもボートレース福岡の特徴。
舟券的にはまくり切りでインを消したいところだが、インの2着率は33.1%と最も高いため安易に切るのは早計といえる。

また、これも意外ではあるが4コースの2着が減ってきている。
ひとつ外なので展開的には恵まれる位置取りのはずだが、最近は4コースよりもさらにひとつ外の5コースが2着に食い込む傾向がある。
落として最内を差す4コースよりもスピードにのった5コースからのまくり差しの方が現在は幅を利かせているのが現状だ。
ただし、大外6コースの2着だけは3.7%と低すぎるため狙いづらい。

ボートレース福岡の1号艇は儲けやすい!?

インが弱い部類だったボートレース福岡だが、最近は全国平均まで勝率を上げている。
しかし、イメージ的にもインからの舟券が過剰に売れることは少ない。
そのため、イン1着の舟券は意外と妙味がある。

「①-③-④」の回収率は全国1位

「①-③-④」のレース場別回収率ベスト10

1-3-4のレース場別回収率ランキング

3コースの強さ、イン勝率の上昇も手伝って、ボートレース福岡の「①-③-④」は今、全国一回収率が高い買い目になっているのだ。
回収率110%は破格で、全国で唯一100%超えを記録している。
これだけ堅い出目で100%を超えているのだから、買うべき出目といえる。

後半戦は絶好の狙いどころ

10R~12Rの「①-③-②」と「①-③-④」の回収率

 

①-③-② 回収率121.1%
①-③-④ 回収率147.6%

 

さらに条件を絞り込んでいけば回収率はもっと上がってくる。
基本的に前半戦はインが弱い。
狙うならば後半戦、特に10レース以降だろう。
10レース以降という条件を付ければ「①-③-④」の回収率は147.6%にまで跳ね上がる。
これだけの回収率があれば、後半戦は徹底的に「①-③-④」を狙っていくのもアリだろう。

①アタマの回収率100%超が多い

ボートレース福岡のインは「①-③-④」以外にも、回収率100%を超える出目が多いことも覚えておきたい。

ボートレース福岡1号艇1着出目出現率

福岡1号艇1着出目出現率

「①-②-⑤」の103.1%、「①-③-⑥」の147.3%、「①-⑥-②」の102.0%など他の会場には見られない傾向を示している。
10レース以降になれば「①-③~」の買い目が非常に狙い目となり、「①-③-②」も回収率121.1%となっている。

「①-③~」の回収率が高くなってくるが、注目ポイントはメンバー構成だ。
3コースに強い選手が入った場合よりも、少し格落ちの選手は入った方がより狙い目となってくる。
そもそも3コースが強いという特性があるので、3コースに入っただけで評価は割増しとなる。
そこに格落ちの選手が入ることで人気が下がるような場合、さらにリターンが期待できるという具合だ。
なお、4号艇から外の2着は回収率が悪いので回収率の観点からは狙いづらい買い目となっている。

安定しない「風」に注意!

ボートレース福岡は地理的な関係もあり、風向きは年間を通して不安定だ。
そのためレース傾向も一定しないので注意が必要だ。
レース当日でも風向きが変わることもあるので、風のチェックは舟券予想には欠かせないファクターとなる。

ボートレース福岡のコース別成績

コース別成績

バックストレッチの奥に博多湾があり、基本的には海からの風が吹くことが多い。
また1マーク側の奥には那珂川が流れているため、海風を川から巻き込んでくることもあり複雑な風向きになることもしばしば。
そのため変則的な横風になることも多いのが特徴だ。

左横風が頻度としては最も多いが、データを集計すると冬場は追い風、夏場は向かい風。
緩やかな向かい風なら最も逃げが決まるようになる。
また、3コースは叩かれることが多くなり、4コースが台頭する。
追い風時もインは全国平均レベルに決まるが、追い風になると2コースからの差しが決まるのはセオリー通り。

厄介なのは横風の時だ。
左横風は追い風に近い傾向となるが、右横風ではインが決まりづらくなり、2コースや3コースが急激に決まり出すようになる。

レース番号別傾向

ボートレース福岡のレース番号別の傾向は、徐々に変化している。
最近は後半戦に堅い番組を組む傾向になってきた。
1日通しての番組傾向はぜひともアタマに入れておきたい。

レース別のイン1着率

レース別イン1着率

 

10レース以降のイン勝率が1年前と比べるとグッと上がってきている。
おおよそ10%くらい上がってきており、後半戦は得にイン中心となっているので、以前のインが弱い福岡のイメージは切り替えておきたい。

また8レースは進入固定戦で1号艇A級のシード番組でイン勝率は81.8%と極めて信頼度が高いレースとなっている。
平均配当も4,344円と安いことから、当てやすい反面、かなり絞った舟券予想が求められる。

前半戦、とくに2~6レースまではイン勝率が50%を割っており波乱傾向にある。
また、イン勝率で中間に位置する7Rが実はイン回収率が109.6%と一番高いのは盲点だ。

最終12Rの傾向

ボートレース福岡12Rコース別成績

福岡12Rコース別成績

最近半年のイン勝率は72.5%と、こちらも以前より上がってきている。
堅い決着になりやすいためにイン回収率は64.5%と低い。
しかし、3コースも他会場に比べると圧倒的に強い。
その影響で回収率は実に147.1%を記録している。
長い目で見ると3コースは買いの要素が満載である。

ボートレース福岡12R配当傾向

福岡12R配当傾向

ボートレース福岡の配当傾向

イン勝率上昇につれて「低配当化」が進む!

ボートレース福岡配当分布

福岡配当分布

ボートレース福岡は最近イン勝率が急速に上昇しており、それに伴って平均配当はグッと下がってきている。
(平均配当は6,973円で最近半年では6,263円まで下がっている)
3桁配当も20%を超えるなど全国平均と比べてもかなり高い。

直近半年の配当傾向

レース別の万舟率と3桁配当率の推移

万舟率 3桁配当

低配当化が進めば当然、万舟率も下がってくる。
レース別の傾向を見ると序盤の方がやや荒れる傾向にある。
最も万舟率が高いのは第4レースで、最も低いのは第7レースだ。
3桁配当は後半ほど多く、特に8レースは実に46.4%という高い数字を記録している。
これはもちろん進入固定+1号艇シード番組の影響である。
ただ、12レースは意外と3桁配当の決着は少ない。
大きく荒れるわけでもないのだが、「おいしい配当」が出ることも多いので注目だ。

出目と回収率

2連単「①-③」に大注目!!
3連単は「①-③-⑥」が狙い目

ボートレース福岡2連単出目

ボートレース福岡2連単出目

2連単で最も出現率が高いのは当然「①-②」だが、注目すべきは「①-③」だ。
出現率自体は約2%の差でしかないが、「①-③」の回収率はなんと103.5%もある。
3コースが利く福岡らしい結果と言ってもいい。
回収率だけで言うならば「②-①」の方が106.2%と優秀ではあるが、こちらは出現率がグッと下がる。

ボートレース福岡3連単出目出現率ベスト10

ボートレース福岡3連単出目出現率ベスト10

ボートレース福岡3連単回収率ベスト10

ボートレース福岡3連単回収率ベスト10

3連単では基本的に2連単同様に「①-③」系の回収率が高い。
特に「①-③-④」や「①-③-⑥」は狙い目となってくる。
「①-③-⑥」が良いとはいえ、出現率でも回収率の面でもやはり福岡の6号艇は基本的に苦戦傾向にあるので、無理な狙いは禁物だ。

ボートレース福岡攻略のための10のポイント

1.展示タイムが舟券に直結

24場の中でボートレース福岡が最も展示タイムと舟券が直結するレース場かもしれない。
今年5月からは周回タイム等のオリジナルタイムも公式サイト上で公開しており、非常に参考になる。
軸に迷ったら転じタイムがいい方を買おう。

2.パワー機を素直に信頼するべし

ボートレース福岡は海水面で波が出るレース場なので、非力なエンジンではターン出口で失速してしまう。
舟券はシンプルにパワーのあるエンジンから組み立てるのが良さそうだ。

3.当地巧者を狙い撃て

1マーク付近に独特のうねりが発生する水面故に得手不得手がハッキリ分かれるコースだ。
遠征勢よりもうねりに慣れている地元選手が力を発揮しやすい水面だ。

4.超抜ボートを赤丸チェック

毎年1~2艇ほどエンジン素性をワンランク引き上げる「超抜ボート」が出現する。
良機とセットになればまさに鬼に金棒。
仮に低調機でも超抜ボートなら軽視は禁物か。

5.迷ったら3コースを買え

インと3コースしか勝たないなんていう日も珍しくない。
3コースを狙う時のポイントは干潮時の静水面。
勝負どころを分かっている地元選手ならスタートを踏み込むので激アツだ。

6.遠征勢の序盤のダッシュ戦は割引き

180メートル起こしという独特な位置からの起こしになるので、スタート勘を掴むのに苦労する選手が多い。
特に序盤戦は遠征勢がダッシュ戦で不発に終わるケースが目立つ。

7.4カドまくりのスジ券が決まりづらい

4カドの選手がまくって5コースの選手が続くいわゆる「スジ券」が意外と決まりづらい。
ホーム側の水面が広いため一度まくられた選手の立て直しが可能になる。

8.6コースからの舟券絡みは難易度高め

6コース1着率は1%以下。
よほど展開に恵まれなければアタマまでくるのは難しいし、舟券に絡むにも機力の裏付けは必須。
機力不足の6コースは基本的に消しで良さそうだ。

9.予選、一般カードはイン1着率が上昇中

現行エンジン導入後(8/1~)はイン1着率が60%に迫る数字まで上昇した。
進入固定戦の導入や番組の影響が大きく、以前と比べて3連単3ケタ配当も多くなっている。

10.準優、優勝戦は波乱も視野に

番組マンの裁量が利かない準優、優勝戦は波乱も考えておきたい。
準優3番で1号艇が3連勝しても、最後の優勝戦で大きな落とし穴が待っていることも。

 

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