【G1】「開設64周年記念 戸田プリムローズ」展望

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展望
戸田プリムローズ

戸田プリムローズとは

概要

全国屈指の狭い水面、狭い1マーク。さらにターンマークがスタンド側に振っているためインの弱い水面として有名なボートレース戸田の周年記念競走。2014年2月の57周年までは「戸田グランプリ」の名称で行われていた。過去10回の優勝戦を見ても5度しか優勝戦で1枠の優勝がなく、選手にとってもファンの予想としても難しい周年となるだろう。特徴的な水面とあって、2013年の56周年からは毎回地元選手が優出している。

中でもエースの桐生順平選手や中澤和志選手、中田竜太選手らが近年優勝をしており、支部長でもある須藤博倫選手も2年続けて優出をしている。

戸田プリムローズ 開催日時

1月28日(木)から2月2日(火)までの6日間

戸田プリムローズの優勝賞金はいくら?

優勝賞金は1000万円(副賞金100万円を含む)

注意事項

現在、ボートレース戸田では、政府の緊急事態宣言発令を受け本場開催を無観客、WINWINパーク(外向発売所)も含めて場外発売は中止されています。2月7日までの宣言の継続は確定しているため、今節に関してはその他の場外発売所やネット環境を利用しての購入や観戦をお願いします。

開設64周年記念 G1·戸田プリムローズ ドリーム戦

ウィンビードリーム 初日(1/28)12R 枠順

ウインビードリーム出場選手

出典:ボートレース戸田公式サイトより

コース 登録番号 選手名 支部
1 4444 桐生順平 埼玉
2 4044 湯川浩司 大阪
3 3783 瓜生正義 福岡
4 4024 井口佳典 三重
5 4337 平本真之 愛知
6 3622 山崎智也 群馬

 

ウインクドリーム 2日目(1/29) 12R 枠順

ウインクドリーム出場選手

出典:ボートレース戸田公式サイトより

コース 登録番号 選手名 支部
1 4238 毒島誠 群馬
2 3388 今垣光太郎 福井
3 3960 菊地孝平 静岡
4 4573 佐藤翼 埼玉
5 3590 濱野谷憲吾 東京
6 4028 田村隆信 徳島

 

【G1】開設64周年記念 戸田プリムローズ 注目レーサー

桐生順平(きりゅう じゅんぺい)

桐生順平

やはり戸田の周年となれば埼玉支部のエース、桐生順平選手は欠かせない。2017年にはグランプリも制覇しており、名実共に埼玉支部の看板レーサーだ。昨年はあと一歩のところまで迫りつつも、初出場から6年続けたグランプリ出場が途切れており、今年は復活に燃える。今年は一般戦続きで開幕したが既に3節連続優出。その全てが優勝戦1枠で直近は連続優勝とリズムは好調だ。最初のG1から年末へ好スタートを切りたい。

中田竜太(なかだ りゅうた)

中田竜太

その桐生選手にも劣らない勢いがあるのは中田竜太選手。年始の地元戦は5コースから、2節目の浜名湖G3では4コースからそれぞれ優勝とツキも味方に連続優勝を果たしている。2018年の61周年でこのタイトルも獲得しており、戸田水面との相性は十分。昨年秋からの勢いを味方に地元勢の主軸として好勝負を期待する。

佐藤翼(さとう つばさ)

佐藤翼

昨年10月には岡山支部の土屋南選手と結婚の発表もあり、直後の大村ダービーでは初優出もした佐藤翼選手。今回は2日目のドリームで展開の鍵を握る4枠に登場となった。佐藤選手の持ち味はスリットを攻めての全速戦。ドリームのみならず走りなれた地元でどんな展開を生み出していくか。イン以外ならその動きに常に気にしたい。

毒島誠(ぶすじま まこと)

毒島誠

今や桐生選手と共に関東の看板レーサーとして全国的にも人気のある毒島誠選手。2013年のオーシャンカップから全てのSGに出続け結果も残している。今回の舞台·戸田は地元と同じ関東地区。2015年の一般戦で優勝したのみと成績面で数字上は不安が残る。しかし、戸田での近況3節はいずれもG1以上であるが全てセンター枠での準優進出とあとひと押しがあればいずれも優出してもおかしくはなかった。年末から3連続優出中といいリズムで臨むだけに楽しみはある。

井口佳典(いぐち よしのり)

井口佳典

今年の正月シリーズは9戦全勝と上々の滑り出しで幕を開けた今年の井口佳典選手。前節の江戸川周年では序盤に苦しみ予選クリアならなかったが、後半ではイン戦がないにも関わらず連対を繰り返すといった対応力の高さを示した。戸田では近年目立っていないが、2016年には59周年で優勝。さらに過去優出9回に4回の優勝。1着率も3割に迫る。攻撃力高い選手だからこそ気配が良さそうならば展開や舟券でも注目したい選手だ。

長田頼宗(おさだ よりむね)

長田頼宗

関東地区からもう一人、長田頼宗選手に注目したい。近3年では地元選手ではないものの6回の参戦暦がある。中でも2019年にはSGクラシックでシリーズ4勝し優出を果たした。昨年末に登場した際はかなり機力に苦しんでいたが、その経験も必ず生きてくるはずだ。今年に入り3連続優出と2回のV。好調さは光っている。

【G1】開設64周年記念 戸田プリムローズ 豆知識

クセのあるコースならば地元勢

狭さ故に1周1マークはもちろん、道中の競り合いでも旋回半径の取り方や加速·減速を的確に行うには当地での経験値が必要だ。となれば舟券には地元選手が欠かせなくなってくる。上で紹介した3名の他に5人の地元選手がいる。中でもこのタイトルを制している中澤和志選手と2大会続けて優出している須藤博倫選手は要注意だ。中澤選手も地元では攻めの印象が強く、外枠からでも侮れない存在。逆に須藤選手は安定した着取りが魅力。また、今季は7点を超える勝率をマークする金田論選手も注意が必要か。近況奮わない飯島昌弘選手秋元哲選手も勝率ほどの差はなく展開がもつれた際には2.3着に残ってくるだろう。

ベテラン選手に注意

今節登場のベテラン。とくに関東のスターの2人は非常に怖い存在だ。まずは前節の江戸川で逆転で優出の切符を手にし、準優勝とした濱野谷憲吾選手。昨年、地元のグランプリがありながら出場ならなかった分、今年にかける想いは強いはず。年末からは3連続優出としている。続いて山崎智也選手。これまで戸田では5割近い優出率もあり、さらに当地での勝ち星も3ケタと戸田の巧者。当地のオールスターや、前身である戸田グランプリでも優勝歴が光る。2014年以来、久々の優勝を狙いたいだろう。

マスターズ世代では屈指の攻撃力の今垣光太郎選手もハマればどこからでも飛んでくる。序盤に成績が奮わなかったとしても最終日まで1走に集中してくるところも怖い。この3名には注意だ。

トップクラスの女子選手の台頭は

多くが江戸川からの転戦組で構成されている今シリーズだが、大きく異なるのは3名の女子選手の出場。それも揃って昨年末のクイーンズクライマックス優勝戦に名を連ねたトップクラスの選手が登場だ。昨年のレディースチャンピオンの覇者·平山智加選手、ウエスタンヤングを含むV5の大山千広選手、近況不振から脱却してきた遠藤エミ選手。この3名にはならばどの選手が優出してきてもおかしくはない。

さらに注目したいのは、男子選手の最低体重が52キロに増加してからは混合戦での女子選手の活躍が目立ってきているからだ。今や5キロ差となれば機力の面で優位に立てる。技量の高い3人がどこまでシリーズで勝ち上がるのか楽しみにしている。

ボートレース戸田の特徴

基本データ

所在地:埼玉県戸田市戸田公園8-22
開場:1954年10月14日(昭和29年)
電話投票コード:#02
モーター:ヤマト331型(交換時期:7月頃)
ボート:ヤマトYM-730型(交換時期:7月頃)
開催:デイレース
水質:淡水
干満差:なし

ボートレース戸田の水面特性

戸田はインが弱い。これは多くの方が知っているはずだ。もともと漕艇場として使用された水面の端にコースが作られているため、スタンドからバック側の幅は狭くなっていること。そのため幅をとれない内枠は全速ターンがしにくく、落として回ることが多い。さらに1マークはスピードを抑えさせるためか、スタート位置から1マークにかけてはスタンド側に向けて曲がっており、内寄りの選手はターンマークに向かって普段より鋭角に進入することとなる。すると斜めに進入する内寄りに対しセンター勢はまっすぐ走ることが出来るため仕掛けやすい。だからこそインの勝率は低く、センター勢の成績は24場中でもトップクラスの成績が収められている。

すなわち、戸田でインを逃げるならば、同体以上のスタートと2コースの壁、センター勢より先に回ることが必要となってくる。もっとも周年ならばインは逃げられる選手ばかりなので、1日で7.8本の逃げは決まる日もあり、そこにある程度の追い風が吹けばさらに強くなる可能性も考えられる。一方で向かい風が4.5mほどとなってくればセンターから5コースにかけてまくり合戦となることもあり、波乱続きとなるかもしれない。舟券を考える上では内側が凌げるか、センター勢が仕掛けやすいかで組み立てるのが判断しやすいはずだ。

【G1】開設64周年記念 戸田プリムローズ まとめ

戸田プリムローズ

日本一インの弱い水面にイン戦をきっちり逃げるA1選手が集集まった。選手の技量によって逃げ決着が続くのか、水面特徴通りの波乱続きの決着となるのか。枠や選手による予想だけではなく、展開や機力によっても結末が左右されることが見込まれる戸田プリムローズ。普段とは違った見方で6日間を楽しんでもらいたい。

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