オーシャンカップとは
オーシャンカップとは、ボートレースのSG競走(最高峰のクラスに位置する競走)のひとつ。正式名称は「海の日記念 オーシャンカップ競走」。
同レースは1996年(平成8年)に祝日に加わった「海の日」を記念して誕生。
優勝賞金は3,300万円。1996年(平成8年)に第1回が行われた。
2020年(令和2年)の第25回オーシャンカップはボートレース鳴門(徳島県鳴門市)で行われる。
オーシャンカップがボートレース鳴門で開催されるのは、第21回大会(2016年)に続いて今回で2回目。
なお、オーシャンカップ優勝者にはボートレースバトルチャンピオントーナメント(PG1)の優先出走権が与えられる。
開催期間は2020年7月21日(火)から7月26日(日)。この6日間、51人のボートレーサーたちがボートレース鳴門を舞台に熱い戦いを繰り広げる。
「第25回オーシャンカップ」展望
第25回オーシャンカップ ドリーム戦(初日12R)枠順
第25回オーシャンカップ 注目レーサー
ここからは、第25回オーシャンカップの注目レーサーを紹介。
田村隆信(たむらたかのぶ)
まずは地元徳島から田村隆信(85期・徳島)。
2004年(平成16年)のオーシャンカップで初のSG優勝を成し遂げたこともあり、何かと縁を感じさせる。
近年、SGではそれほど目立った成績は残せていないが、2019年はG1タイトルを3つ奪取しており、その実力は誰もが知るところ。
地元開催となった相性のいいオーシャンカップは是が非でも優勝したい。
井口佳典(いぐちよしのり)
続いて、井口佳典(85期・三重)。
田村と同期にあたり、いわゆる「銀河系軍団」の中心的存在にあたる選手だ。これまでにSGは6勝しており、実績は申し分ない。
直近では海の王者決定戦で優勝した事も記憶に新しく、2020年も充実していると言える。
初日のドリーム戦では同期の田村もおり、同期対決という視点でも楽しめる一戦が期待できるだろう。
瓜生正義(うりゅうまさよし)
前年度の優勝者はこの人、瓜生正義(76期・福岡)。
今更ここで語る必要もないほどSG常連選手の一人で、オーシャンカップは今回で15回目の出場となる。
準優7回、優出3回(優勝1回含む)という戦績からもわかるとおり、予選での敗退は少なく今回も優勝候補の一角といえるだろう。
余談ではあるが、瓜生は「銀河系軍団」の選手ではないが、飼っているトイプードルに「銀河」という名前を付けている。
桐生順平(きりゅうじゅんぺい)
最近、大舞台での活躍から少々離れ気味になっている桐生順平(100期・埼玉)。
今回のオーシャンカップでは、ドリーム戦のポールポジションに。
ただ気になるデータとして、今期1コースからの勝率が60.6%と芳しくない。このドリーム戦が今節の大きなカギになりそうだ。
穴党ならばこのドリーム戦、イン逃げを嫌った舟券での勝負が面白いかもしれない。とはいえ、A1の中でも実力上位であるレーサーには違いないので、あしからず。
白井英治(しらいえいじ)
SG優出23回を誇る白井英治(80期・山口)にも注目が集まる。
重賞では勝ちきれない展開が続いているが、そのレース捌きは職人芸。
「後ろから追ってくる選手が峰竜太だとしても、白井なら安心して観ていられる」そんな声もちらほら耳にする。
今期1コースからの勝率81.8%という数字からもわかるとおり、抜群の安定感を誇っている。
「第25回オーシャンカップ」出場選手豆知識
前付け選手のコース取りに注目
SG制覇に向けて1つでも上の着順を狙うため、選手のコース取りもシビアになってくる事が予想される。
今回、出場するレーサーの中で外枠(主に5~6コース)に入った場合、前付けが予想される選手は
松井繁
前本泰和
徳増秀樹
赤岩善生
このあたりだろうか。進入が荒れるとレースも荒れやすくなることから、一発狙いたい人は上記の選手外枠に入ったレースを狙ってみるのも一興だろう。
SGを舞台に師弟対決も
オーシャンカップという大舞台で師弟による対戦にも注目したい。
今回、師弟関係にあたる選手は以下の2選手。
峰竜太(95期・佐賀)[安河内将(111期・佐賀)]
井口佳典(85期・三重)[新田雄史(96期・三重)]
ボートレース鳴門の特徴
基本データ
所在地:徳島県鳴門市撫養町大桑島字濘岩浜48-1
開場:1953年(昭和28年)4月24日
電話投票コード:#14
モーター:ヤマト331型(交換時期:4月頃)
ボート:ヤマトYM-730型(交換時期:4月頃)
開催:4~9月頃はサマータイムレース・10~3月頃はモーニングレース
水質:海水
干満差:あり
チルト角度:-0.5、0、0.5、1、1.5、2、3
待機行動:1分40秒
ボートレース鳴門の水面特性
出典:BOATRACE公式サイトより
小鳴門海峡に面した海水の水面ではあるものの、防波堤があるため大きな波やうねりはない。
波の影響は受けないが、海水なので干満差はある。
干潮ならまくり、満潮ならインが有利と言われているが、満潮時はかなり乗りにくい水面のようでレースも荒れやすい。
イン逃げが難しい?1コース勝率はかなり低め
ボートレース鳴門の1コース勝率は58.7%と、全開場の中でもイン逃げが決まりにくいコースとなっている。
スタートラインから1マークへ向けて内側へ狭くなっており、隣の艇との間隔が狭いので差しが狙いにくくなる事がイン逃げ決まりにくい要因といえるだろう。
G1などの重賞レースにおいてもイン逃げがなかなか決まらず、積極的にまくりを狙う選手も多いようだ。
「伸び型に調整を行い、スタートを決めてまくる」というスタイルが決まりやすく、コース不問で勝負できるレース場で穴党には人気のある開場のひとつだ。
直近3ヶ月のコース別入着率&決まり手
集計期間:2020/03/01~2020/05/31
選手だけが知る「鳴門の花道」なるものが存在
バックストレッチ(BS)の内側に強烈に伸びる位置があり、選手間ではこのホットスポットを「鳴門の花道」と呼んでいるそうだ。
そのため、1マーク旋回後に6コースから最内を差した選手がBSで伸びて1着になるケースや、4、6コース差しの選手が舟券に絡んでくる展開もある。
施設リニューアル後の変化は?
2016年4月にスタンドがリニューアルされたことで。2マーク側に遮るものがなくなり旋回時に横風を感じるようになったという声も。
風が強い日は走り慣れている地元レーサーを積極的に狙っていくといいかもしれない。
イチオシモーター
11号機
4月に交換を終えたばかりだが、すでに優出3回している鳴門の超抜モーター。
使用者の竹之内極は「出足寄りだが、バランスよく仕上がっている」と勢いが止まらないとコメント。エースモーター候補に名乗りを挙げたと言っていいだろう。
25号機
5月に連続優出を果たしたモーターで選手の評判もいい。温水パイプが外れた際も好調で、今後注目したいモーターの一つ。
13号機
5月2節目の和田兼輔が「もらった時から手応えを感じていた。行き足がいい」というコメントを残していた13号機。和田は当節シリーズ7勝を挙げ優勝。
温水パイプが外れて以降、結果を残せていないが、素性は悪くないだけに注目したい。
フネログ事務局
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