レディースオールスターとは
概要
2017年に新設となり、今年で5回目となる歴史の浅い競走。SGオールスターのようにファンからの投票によって選ばれた選手が集う戦いで、人気・実力を兼ね備えた選手を決めるシリーズとも言える。優勝者には同年夏の女子王座決定戦の優先出場権が与えられる。
出場選手は選考期間内の出走が100走未満、事故率0.40以上、B2選手を除いた中からファン投票で選ばれた選手及び選考委員会の推薦選手となっている。前年のクイーンズクライマックスのファイナリストは優先出場となる。
これまでの優勝者は第1回から順に、山川美由紀選手、中村桃佳選手、寺田千恵選手、岩崎芳美選手となっており、四国地区の選手が3回と目立っている。
今回の開催地、ボートレース芦屋は初の九州での開催となる。一方で関東や東海地区での開催がなく、今後のシリーズの発展と共に各地で行われ盛り上がることを期待している。
開催日時
2021年2月23日(火)から2月28日(日)までの6日間
優勝賞金
優勝賞金は450万円
注意事項
今大会のボートレース芦屋では、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、本場への入場者については事前申込制となっている。申込み期間はすでに終了となっており、当選者にはすでにハガキが届いているはずだ。一方、本場での観戦がかなわなかった多くの方たちは、ネット環境等を利用した画面越しでの声援をお願いしたい。
【G2】「第5回 レディースオールスター」ドリーム戦
初日(2/23)12R ドリーム戦 枠順
コース | 登録番号 | 選手名 | 支部 |
1 | 4885 | 大山千広 | 福岡 |
2 | 4482 | 守屋美穂 | 岡山 |
3 | 4387 | 平山智加 | 香川 |
4 | 4530 | 小野生奈 | 福岡 |
5 | 4450 | 平高奈菜 | 香川 |
6 | 4399 | 松本晶恵 | 群馬 |
【G2】「第5回 レディースオールスター」注目レーサー
大山千広(おおやま ちひろ)
女子レーサー人気ナンバーワンの大山千広選手がファン投票1位で登場だ。
昨年はSGオールスターでもドリーム戦に登場した他、SGの開幕カードで2大会連続でイン逃げと注目を集めた。
一方で昨年はウエスタンヤングで男子レーサーを圧倒も、秋には自身2度目のF2も経験。収穫と課題の両面があった。
過去3年は準優敗退のシリーズ。地元での期待に応えられるだろうか。
小野生奈(おの せいな)
昨年は九州地区戦も含め、3度のG1優出があった小野生奈選手。
ここぞと言う場面では2コースでも果敢に握って攻めるなど攻撃的なレースが目立った。
その一方で優勝は1回と自身でも物足りなさはあるのではないだろうか。
昨年のレディースオールスターでは優勝戦1枠ながら差しきられ、取り返しにいった2マークでは大きく後退と悔しい結果に。
地元である今節で昨年のリベンジを果たしたい。
竹井奈美(たけい なみ)
今年に入ってから師匠の桂林寛選手との結婚を発表した竹井奈美選手。
発表後のシリーズでは2連続優出と新婚パワーが見え隠れしている。地元とあって出走経験豊富で、福岡3場の中でも最も経験を積んでいる点も好材料。
昨年末のクイーンズクライマックスシリーズ戦でも優出していたが、目指すはさらに上の舞台。当地初優勝が年末に繋がっていく。
深川麻奈美(ふかがわ まなみ)
昨年のレディースチャレンジカップでは2走続けて6着、機力苦しいかのように見えた深川麻奈美選手。
しかし優勝すればクイーンズクライマックス出場も見えていただけに決して諦めない走り、気迫のスタート、そして道中まで攻めに徹して優出したのは記憶に新しい。
直前の九州地区戦でも予選クリアまであと一歩だったように機力が伴えば怖い存在。まだまだ伸びる地元選手に期待だ。
鎌倉涼(かまくら りょう)
近況の勢いでは間違いなく女子レーサーナンバーワンの鎌倉涼選手。
今年ここまで4節で既にV3。今期の勝率は8点越えとダントツのトップの数字をマークしている。
2013年から3年連続でSGオールスターにも出場し、クイーンズクライマックスでは出場した3度ともファイナリストとなっている実力者。
レディースオールスター初優出にして初優勝という偉業も達成するかもしれない。
香川素子(かがわ もとこ)
昨年はSG初出場となったオールスターでいきなりの予選突破。準優も3着と、男子選手とも互角の戦いをした香川素子選手。
なんといっても香川選手は芦屋との相性抜群。それも近3年で5回の優出。全てが準優3枠以内での予選突破としている。
特に近況2連続優勝としており、昨年の3月の混合戦ではオール3連対で予選トップからの優勝をしている。
その水面相性で初のG2以上制覇を目指す。
【G2】「第5回 レディースオールスター」豆知識
過去3度制覇の四国勢
昨年はレディースオールスター、レディースチャンピオン、クイーンズクライマックスとビッグたいとを3つ制した四国勢。
香川勢からはまずはクイーンズクライマックス優勝の平高奈菜選手。過去にこのシリーズでF3という苦い思いをしているだけに、ひと回りもふた回りも強くなった今こそ優勝して全てを拭いたい。
レディースチャンピオン優勝の平山智加選手は昨年V5で前半に好成績が残っている。春先の一戦だけに期待したい。
それに第1回の本大会を制している山川美由紀選手。昨年は優勝こそなかったが、G1をいくつも制しており、本大会でも2度の優出と相性はいい。前回の芦屋は一昨年の10月だがオール3連対で優勝としている。
昨年の8月に産休後の初優勝をした中村桃佳選手。6コースからのまくり差しで強烈なインパクトを残した。
徳島勢からは昨年のこの大会で地元ワンツーを果たした岩崎芳美選手と喜多須杏奈選手。
岩崎選手は昨年、優勝はレディースオールスターだけであったが、年間を通して大崩れなく優出も積み重ね、初のクイーンズクライマックスに出場となった。今年もこの大会から勢いづくだろうか。
喜多須選手は直前節の四国地区選手権でF2の休み明けながら開幕カードでいきなりの勝利。波乱の立役者となった。地力強化は見えているため、B級であっても侮れない。
スタート巧者を狙え
スタートの揃いやすい女子戦とあって、自分のスタートタイミングで飛び出していけるとなればレースを優位に進めていける。また、若手選手による思い切ったレースも展開面や配当には注目したい。
デビュー100走以上の選手で通算のスタートタイミングが早い女子選手のうち、0.16以下となっているのは9名。
このうちA1クラスでは大山千広選手が2位、遠藤エミ選手が8位と上位に入っている。またスタート巧者で名前のよく挙げられる宇野弥生選手が3位。
これらの選手を抑えて唯一の通算成績で0.14台をマークしているのは大山選手と同期の勝浦真帆選手。2019年の前期には0.13という平均STを出している。
勝率も今期5点に届いていないが、前回12月の当地ヴィーナスシリーズでもトップスタートや0台の踏み込みも多く、穴に一考したい。
偶然が産んだ伝統?ミス38位って何?
最初から38位が恒例になると決まっていたわけではないかも知れないが、偶然によって生まれたと考えられるのが「ミス38位」という注目順位だ。
これは、第1回のファン投票で38位となった木村沙友希選手が女子戦ではよくある小ネタ感ある開会式をとボディコン姿で登場した。
すると、第2回の38位がコスプレ大好きな喜多須杏奈選手がそれを受け継ぐかのように登場。
注目を集め始めた第3回の深尾巴恵選手もボディコン姿。開会式では「1年間、38位になるために頑張ってきたので、本当に光栄です」とも話した。
昨年は直前で繰り上がりもあり2人の38位が「ミス38位」として登場。うち、繰り上がりで38位となり開会式で大いに沸かせた岩崎芳美選手はシリーズを優勝して水陸共に魅了した。
今年の38位は山下友貴選手。
開会式からシリーズは目が離せない。
ボートレース芦屋の特徴
基本データ
所在地:福岡県遠賀郡芦屋町芦屋3540
開場:1952年11月07日(昭和27年)
電話投票コード:#21
モーター:ヤマト331型(交換時期:5月頃)
ボート:ヤマトYM-730型(交換時期:4月頃)
開催:デイレース
水質:淡水
干満差:なし
ボートレース芦屋の水面特性
ボートレース芦屋は福岡県の北部を流れる遠賀川(おんががわ)の西に位置している。プール型の水面で水質は淡水。1マークのバック側には天然の葦の群生があり、引き波の出にくい消波装置の役割を果たしている。
芦屋といえばインの強さだが、これには2つの理由がある。まずはG3以下のレースでの企画番組の多さ。これによって基本は1コースにA級選手が入ることも多く、必然とインの勝率や1着率は高くなっている。
もう一つはピットから2マークまで140mという遠めの距離と待機行動時間の関係。全国でも18番目に遠いにも関わらず、待機行動時間は短め。これによってインはそれほど深くならずに助走距離を取って進入することができるのだ。体重の軽い分、待機行動でインが自然と深くなりやすい女子選手たちにとってはありがたいレース場ではないだろうか。
イン逃げからはやはり2.3コースとの組み合わせは割合が高くなっている。1-2と1-3だけで38%と4割近い出現率だ。一方で配当妙味は5コースの選手。淡水とあってセンター勢が握り込むとスペースは生まれやすい。中穴に一考だ。
一方で昨年の三連単平均配当は平和島、常滑に次ぐ3位。堅めの決着が多い中で荒れるときは高配当ということになる。ダッシュ勢のまくり差しを要警戒したい。
【G2】「第5回 レディースオールスター」まとめ
今回で5回目を迎えるレディースオールスター。
今年最初の女子の大レースとあって賑やかな開会式から多くの来場者に集まってもらいたかったものの、抽選方式の入場制限に。それでも混合戦でも活躍を見せる選手が増えてきた近況で、自信をつけている選手も多いはず。
様々な路線を歩んできた人気女子レーサーの祭典をとくとご覧あれ。
フネログ事務局
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