「オールジャパン竹島特別(開設66周年記念)」展望

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展望
オールジャパン竹島特別

オールジャパン竹島特別とは

概要

ボートレース蒲郡の周年記念競走。2002年から2012年にかけては4月から7月の時期に開催は集中していたが、2017·18年を除けば毎年のように開催時期がバラバラとなっていた。

今回は白井英治選手が優勝した2007年以来の6月の開催となる。

近年、地元選手の優勝は2012年の赤岩善生選手と2015年の柳沢一選手の2人だけとなっており、今回は奪還を目指したい。

前回の65周年では湯川浩司選手が峰竜太選手を粉砕するようなインパクトある優勝戦だったが、2000年以降の優勝戦ではまくり4回に差しとまくり差しで5回とファイナルでも波乱も十分起こりうるシリーズとなっている。

開催日時

2021年6月3日(木)~6月8日(火)までの6日間

優勝賞金

優勝賞金は1000万円

注意事項

ボートレース蒲郡のある愛知県は現在、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、政府による緊急事態宣言の対象地域となっている。

そのため、本場は最終12Rが通常通り20:40頃であるものの、主な変更点を以下に記載した。

本場・外向発売所共通

売店は20時閉店(一部休業)、アルコール販売停止、アルコールを含む飲食物の持込み禁止、飲食エリアの指定

本場

入場制限2400人(指定席券を持っている場合は制限に達していても入場可)

外向発売所

20:00閉館
(なお、5月第4.5土曜日と日曜日は休館となっていたが、今節についての発表がまだされていないため利用予定の方は予め確認することをおすすめしたい。)

「オールジャパン竹島特別(開設66周年記念)」ドリーム戦

初日(6/3)12R ドリーム戦 枠順

ドリーム戦 枠順

出典:ボートレース蒲郡公式サイトより

コース 登録番号 選手名 所属支部
1 4238 毒島誠 群馬
2 3897 白井英治 山口
3 4044 湯川浩司 大阪
4 4168 石野貴之 大阪
5 4337 平本真之 愛知
6 4418 茅原悠紀 岡山

 

事前に作成されたパンフレットのドリーム戦4号艇は井口佳典選手だが、欠場となった。

そのため石野貴之選手がドリーム戦4号艇での出場とボートレース蒲郡の公式サイトで発表となっている。

「オールジャパン竹島特別(開設66周年記念)」注目レーサー

赤岩善生(あかいわ よしお)

赤岩善生

やはり蒲郡と言えばこの人赤岩善生選手。

気迫の表れか、外枠でも動きを見せる頻度は高まる印象だ。

ボート界でも有数の攻めの多い選手で、2コースからでもまくりに出る可能性はある。

広い水面だからこそ展開を作れる選手には特に注目で、今節の動きは注目したい。

平本真之(ひらもと まさゆき)

平本真之

昨年のグランプリは決定戦に進んだ平本真之選手。

実績や旋回力を考えれば、今節では地元の優勝候補に挙げられるだろう。

当地でのタイトルはまだないものの、昨年のチャレンジカップでも優出。これまで5回優勝の実績ある優勝戦だ。

オールスターでは不完全燃焼で、巻き返しに期待したい。

毒島誠(ぶすじま まこと)

毒島誠

中1日でオールスターからの前検入りとなる毒島誠選手。

しかし。ドリーム1枠は地元選手となることが多いものの、今節ではその大役を果たすこととなる。

昨年のチャレンジカップではオール3連対にまとめて1枠での優出。

過去3年には他に2018年のボートレースダービーのみとSGだけ参戦となっているが、ナイター巧者の実力を発揮してほしい。

湯川浩司(ゆかわ こうじ)

湯川浩司

昨年の65周年では、蒲郡初優勝を目論む峰竜太選手をパンチ力あるスリットから粉砕。強烈なインパクトのある優勝を果たした。

この他、今年2月のG3戦でも7勝を挙げて優勝と当地での活躍は近年際立っている。

今回は昨年前回大会で制した3枠からスタートのドリーム戦。

いきなり勢いづけば連覇も見えてくる。

石野貴之(いしの たかゆき)

石野貴之

A2陥落という崖っぷちからボートレースクラシックの優勝で一気に浮上した石野貴之選手。

地元ゴールデンウィーク戦も制して本来の姿を取り戻した印象だ。

直前のオールスターは3日目まで好位置につけていたものの、4日目のアクシデントで集中力が切れてしまった印象。

それでも今節、追加でのドリーム出場となったツキを味方に活躍を期待したい。

「オールジャパン竹島特別(開設66周年記念)」豆知識

6年振りのタイトル奪還を目指す地元勢

蒲郡・常滑と2場ある愛知支部も全国屈指の層の厚さを誇り、今節は12名が出場する。看板レーサーの池田浩二選手こそ不在だが、期待を集めるレーサーは多い。

まず今年、100回優勝と2000勝を達成の赤岩善生選手。蒲郡が純地元なだけに気合いの入るシリーズだ。

昨年のグランプリのファイナリストに残った平本真之選手は11月に行われたチャレンジカップ以来の当地参戦。再びの好走に期待したい。

今年に入って高い勝率を誇るのは岩瀬裕亮選手。既に3度の優勝があり、近況は4節連続で優勝としている。

ベテランの仲口博崇選手、中堅の柳沢一選手、若手の磯部誠選手と広い世代でビッグタイトルを手にした選手もいる。

河村了選手や杉山正樹選手の攻撃力も高い。4名の欠場があり追加のG1参戦となった本多宏和選手に紐穴の気配を感じる。

前検まで中1日のオールスター出場組

初日悪天候により順延し、SGオールスターから出場の選手が過密スケジュールの中1日での出場となった。

A1レーサーともなれば各地に引っ張りだこで中1日となることもそう珍しくない。

しかしSGで体調や減量など加えて精神面でも研ぎ澄まして戦っていた選手たちだけに、すぐさまG1となると心配な面はある。

特に優出まで漕ぎ着けた白井英治選手を筆頭に徳増秀樹選手や濱野谷憲吾選手、原田幸哉選手といった準優メンバーの疲労度は心配だ。

当地SG覇者たち

ドリーム戦1枠の毒島誠選手は昨年のチャレンジカップ優勝と記憶に新しい。SGでもオール3連対で予選を通過し、地元同様ナイターのシリーズを得意としている。

2018年のボートレースダービーを制した守田俊介選手も注目の1人。当時の優勝賞金を全額寄付したボート界の寿司マニアは、先日オーシャンカップの繰り上がりも決定し気持ちの面でも上向いている。

2007年と少々前になるが、魚谷智之選手も蒲郡でのSG覇者。近況はG1·G2と連続優出の勢いもあり、4年振りのG1タイトルを狙う。

九州勢の久々のVなるか

2011年に瓜生正義選手が優勝以降、このタイトル制覇のない九州勢。

更に今節は3日遅れで福岡周年があり、多くの九州勢がそちらに出場。加えて3名が事前の斡旋から欠場と厳しい状況となった。だが大将格の原田幸哉選手が出場。

原田選手はもともと愛知支部として長年活躍があり、当地でも2ケタの優勝回数を誇っている。

蒲郡でのタイトルがまだないだけに獲りにきているはずだ。

また、地元福岡の周年に出場ならなかった羽野直也選手と仲谷颯仁選手にはその悔しさをバネにして今節での活躍を願いたい。

竹島って…?

ボートファンでなければ真っ先に某国との領土問題になってきる島根県沖の竹島を思い浮かべるだろう。

蒲郡でなぜ「竹島」なのかとお思いの方もいるかと思うが、この「竹島」は愛知県蒲郡市の三河湾に浮かぶ無人島の小島である。

ボートレース蒲郡からすると南東の方角に位置し、島の全域が八百富神社(竹島弁天)の境内となっている。

対岸とは400mほどの橋で繋がっており、橋の近くには水族館がある。

コロナ禍が終息した後にボートレース場と共に訪れてみたい場所だ。

ボートレース蒲郡の特徴

基本データ

所在地:愛知県蒲郡市竹谷町太田新田1−1
開場:1955年(昭和30年)8月13日
電話投票コード:07#
モーター:ヤマト331型(交換時期:5月頃)
ボート:ヤマトYM-730型(交換時期:5月頃)
開催:ナイターレース
水質:汽水
干満差:なし
チルト角度:-0.5、0、+0.5、+1.0、+1.5、+2.0、+3.0

ボートレース蒲郡の水面特性

ボートレース蒲郡の水面図

出典:ボートレース公式サイトより

広大な水面でのスピード戦が魅力のボートレース蒲郡。昨年5月のお盆シリーズから6月下旬の開催の間に照明が全てLEDに変わり明るくなった。

水質は三河湾内にあることから汽水だが、海水濃度はそれほど高くなく潮の満ち干きによる干満はそれほどない。

コースは三河湾の奥まった場所に位置しており、スタンドや立体駐車場、電光掲示板や防風林によって風による影響はそれほど大きくない。

それでも風が強まるときにはスタンドに当たった風が水面上で舞うため、スタートやターンが難しくなる。当地との相性や数多く経験がある地元選手の期待が高まる。

コース別成績

コース別成績では、1コースの成績は総じて全国でも上位半分に入る結果が残っている。

一方で2コースの2連対率は過去1年の成績で(2コースが難しいと言われる)常滑よりも下位となっている。

注目は展開をついた5コースの選手。全国的に見ても2連対率と3連対率は4位と昨年のチャレンジカップの時点より更に上位に位置しており、まくり差しもレベルの高いものを誇る記念レースでならばイン逃げからの相手筆頭として注目できるはずだ。

「オールジャパン竹島特別(開設66周年記念)」まとめ

オールジャパン竹島特別

ボートレースオールスターが終わり、すぐの開催となる今回のシリーズ。1日順延もあってオールスター出場組にとっては厳しい日程となる。

そこを乗り越えて人気選手が制するのか、別路線の選手が下克上という形で勝ち上がるのか注目のシリーズだ。

広大な水面で繰り広げられる熱い戦いに期待して欲しい。

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