「G1 戸田プリムローズ開設65周年記念」展望

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展望

戸田プリムローズとは

概要

ボートレース戸田の周年記念競走。開催時期は2〜4月の新春や10〜12月の1年の重要な時期に開催されることが多い。

2014年2月に行われた57周年までは「戸田グランプリ」という名称で開催されていた。過去20回の優勝戦を見てみると決まり手は逃げ10回、まくり3回、差し3回、まくり差し1回、抜き2回、恵まれ1回と結果は様々。記念レースの優勝戦1コースが1着率50%を低いと見るか、戸田の割には意外と高いと見るかは皆さん次第だ。

水面に苦労する選手もいることから、埼玉支部による制覇も多い。近年では最後の「戸田グランプリ」として行われた2014年の57周年では中澤 和志選手、2017年の60周年では桐生 順平選手、2018年3月の61周年では中田 竜太選手が優勝している。2度制することも稀なのか、過去20年を振り返っても「戸田天皇」と称された池上 裕次元選手が2回の優勝があるのみとなっている。

今年は大村周年に出場した選手が多く出場となるが、水面として対象的な傾向を持つ戸田でどのような戦いが繰り広げられるか楽しみだ。

 

開催日時

2022年01月27日(木)~02月01(火)までの6日間

優勝賞金

1,000万円(副賞金を含む)

注意事項

会場はマスクの無い人や37.5度以上の熱がある人、明らかな体調不良の兆候が見られる人の入場を禁止。

新型コロナウイルス感染症防止のため入場制限を行う場合があります。

最新の開催情報はボートレース戸田公式ホームページでご確認ください。

 

「G1 戸田プリムローズ開設65周年記念」ドリーム戦

初日(01/27)ウインビードリーム 枠番

ウインビードリーム
1 4444 桐生 順平 埼玉
2 4337 平本 真之 愛知
3 3959 坪井 康晴 静岡
4 3719 辻 栄蔵 広島
5 4013 中島 孝平 福井
6 3557 太田 和美 大阪

2日目(01/28)ウインクドリーム 枠番

ウインクドリーム
1 4320 峰 竜太 佐賀
2 4168 石野 貴之 大阪
3 3960 菊地 孝平 静岡
4 4418 茅原 悠紀 岡山
5 4250 山口 剛 広島
6 4573 佐藤 翼 埼玉

 

「G1 戸田プリムローズ開設65周年記念」注目レーサー

桐生 順平(きりゅう じゅんぺい)

桐生 順平

出典:http://www.boatrace.jp/

戸田での周年とならばまずこの人。絶対的エースの桐生 順平選手。

ホームの戸田での信頼は絶大。スタートや1マークのターンはもちろんのこと、道中での追い上げなどについても戸田ならばこの人の右に出る選手はいないだろう。

年始の正月シリーズでは成績をまとめていたが負傷による途中帰郷。しかし大村周年でも活躍を見せており不安ないだろう。

佐藤 翼(さとう つばさ)

佐藤 翼

出典:http://www.boatrace.jp/

SGやG1でも活躍が増えた佐藤翼選手。その名は関東から全国区となった埼玉支部の若き中心選手だ。

土屋南選手との結婚以降の充実ぶりは素晴らしい。昨年の優勝は1回だが、産休から土屋 南選手が復帰の発表があった後の土屋選手の地元周年・児島でG1初制覇。

となれば土屋 南選手が復帰後初優勝を果たしただけに狙うは地元G1のタイトルだけだ。

峰 竜太(みね りゅうた)

峰 竜太

出典:http://www.boatrace.jp/

年末のグランプリに続き年始の地元正月シリーズでもターンマークに衝突と、何かと心配されていた峰 竜太選手。

唐津では負傷による途中帰郷もあって不安視されていた大村周年だったが、機力にも今ひとつ恵まれないなか見事に優出。不安のこえを払拭した。

当地は2019年3月のクラシックや9月の63周年以来となる。どちらも準優大敗としているだけに、さらに上の成績を目指したい。

辻 栄蔵(つじ えいぞう)

辻 栄蔵

出典:http://www.boatrace.jp/

昨年のチャレンジカップ優勝で5年振りのグランプリ出場とした辻 栄蔵選手。ようやく本来の鋭さが戻ってきた。

今回の舞台となる戸田は過去に4度の優勝もあり、現在は連続優出中と得意としている舞台。

コース不問で展開を忍び寄ってくる姿はまるで忍者のよう。隠れた戸田巧者がシリーズを盛り立てる。

山崎 智也(やまさき ともや)

山崎 智也

出典:http://www.boatrace.jp/

直前の大村周年では準優進出。周年でも「おっ?」となる姿が多く見られただけに復活間近の期待が集まる。

そんな山崎選手は長く関東でトップレーサーとして活躍していただけに戸田でのコース取りやターンに関しては不安はない。

最も印象的だったのは2019年のクラシック。深くなりがちなイン戦も助走距離をしっかりと取り1マークで華麗な逃げは経験豊富だからこそ。この地での復活を期待する。

松田 祐季(まつだ ゆうき)

松田 祐季

出典:http://www.boatrace.jp/

続いて戸田巧者として挙げたいのは松田 祐季選手。

過去3年でも3優出で2度の優勝。2020年3月にはドリーム戦3着以降8連勝でシリーズを圧勝した姿が非常に印象的だ。

今年は年始の三国正月シリーズで優出、大村周年でも序盤は安定した成績で予選突破しており、ここでの大活躍も期待させられる雰囲気がある。

 

「G1 戸田プリムローズ開設65周年記念」注目モーター

モーター

1号機

出足、スリット付近の伸びいずれもが秀逸。これまで優出の人数は8人を数えるまさしくNO1モーター。

64号機

直前の開催でもスリット付近の伸びが際立ったモーター。使用当初から力強さを見せた高い連対率を記録している。

通常このレベルのモーターは記念G1やビックレース前には使用されないのだがなぜか直前も使用され低調機が多かった一般戦の中では使用者次第でもっと戦えたのでは?と思わせるシーンが目立った。

 

「G1 戸田プリムローズ開設65周年記念」豆知識

昨年の分まで盛り上げろ 埼玉支部

4年ぶりの地元勢制覇を狙う埼玉支部。今節は桐生 順平選手や佐藤 翼選手をはじめ9人の選手が出場する。

今期好調の石塚 久也選手に飯島 昌弘選手、破壊力十分の中澤 和志選手にヤングダービー覇者の中田 竜太選手も出場。2020年11月で骨折と大怪我から地元周年まで戻ってきた黒井 達矢選手も差はない。

地元優出30回の金田 論選手は堅実派。今期勝率5点台と苦しい立ち位置の須藤 博倫選手は奮起が期待されるシリーズとなるだろう。

昨年は節間に新型コロナウイルス感染者が確認されたことから中止打ち切りとなってしまった64周年。今年はその分まで地元が引っ張っていってほしい。

好スタートの直前優出選手

スリットから1マークまでの体形が重要となる戸田だからこそ2人のスタート巧者に期待したい。

まずは菊地 孝平選手。昨年は地元正月シリーズの優勝1回のみであったがSGで2度優出した。2017年から平均ST.11を継続しており今節もスタートで湧かせてくれるだろう。

もう1人は山田 哲也選手。直前の大村周年は11年ぶりのG1優勝で2022年の幸先のいいスタートとなった。こちらも平均ST.12と早く注目したい。

東西の注目の若手

続いて若手注目選手から2人。まずは東から群馬支部の椎名 豊選手。昨年は自身さいたとなるV8の活躍でグランプリシリーズ戦に出場。SG初出場となった。スタートからの強烈なまくりは時に波乱を呼ぶこと間違いなし。

西からは村上 遼選手。期初めのフライングは痛手だが、直前の大村周年では地元の利があるにしても2走目からオール3連対で活躍。十分にこのクラスでも通用することを証明した。

スタート事故の多いタイプだが、今節でも踏み込んでくる気配は十分にある。周年だからこそ活きのいい若手が好配当を連れてくるだろう。

 

ボートレース戸田の特徴

基本データ

所在地:埼玉県戸田市戸田公園8-22
開場:1954年10月14日(昭和29年)
電話投票コード:#02
モーター:ヤマト331型(交換時期:7月頃)
ボート:ヤマトYM-730型(交換時期:7月頃)
開催:デイレース
水質:淡水
干満差:なし

ボートレース戸田の水面特性

戸田はインが弱い。これは多くの方が知っているはずだ。もともと漕艇場として使用された水面の端にコースが作られているため、スタンドからバック側の幅は狭くなっていること。そのため幅をとれない内枠は全速ターンがしにくく、落として回ることが多い。

さらに1マークはスピードを抑えさせるためか、スタート位置から1マークにかけてはスタンド側に向けて曲がっており、内寄りの選手はターンマークに向かって普段より鋭角に進入することとなる。すると斜めに進入する内寄りに対しセンター勢はまっすぐ走ることが出来るため仕掛けやすい。だからこそインの勝率は低く、センター勢の成績は24場中でもトップクラスの成績が収められている。

すなわち、戸田でインを逃げるならば、同体以上のスタートと2コースの壁、センター勢より先に回ることが必要となってくる。もっとも周年ならばインは逃げられる選手ばかりなので、1日で7.8本の逃げは決まる日もあり、そこにある程度の追い風が吹けばさらに強くなる可能性も考えられる。

一方で向かい風が4.5mほどとなってくればセンターから5コースにかけてまくり合戦となることもあり、波乱続きとなるかもしれない。舟券を考える上では内側が凌げるか、センター勢が仕掛けやすいかで組み立てるのが判断しやすいはずだ。

 

「G1 戸田プリムローズ開設65周年記念」展望まとめ

プリムローズ

2022年3度目のG1。来月からは各地で地区戦のG1が連日開幕しそれが終わればいよいよSGボートレースクラシックも近づく。

この後の数多くのレースへ向けて勢いを付ける選手はベテランか?それとも新鋭か?

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