「G1 大渦大賞開設69周年記念競走」展望

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展望

大渦大賞とは

概要

ボートレース鳴門の周年記念競走。以前は6〜9月頃の開催と一定の時期に行われていたが、近年ではまばらとなっている。

かつて2014年の61周年、翌2015年の62周年は南海地震の津波対策として防護柵設置に伴う休場のため周年を宮島で開催していたこともある。インの弱い水面であるもののリニューアル後の2016年からは優勝戦は逃げで決着している。

地元選手による制覇は2019年に田村 隆信選手が悲願の地元周年初制覇となった66周年が直近。その前となると2013年の60周年(林美 憲選手)や2005年の52周年(瀬尾 達也選手)まで遡る。

開催日時

2022年05月15日()~05月20(金)までの6日間

優勝賞金

1,000万円(副賞金を含む)

注意事項

会場はマスクの無い人や37.5度以上の熱がある人、明らかな体調不良の兆候が見られる人の入場を禁止。

新型コロナウイルス感染症防止のため入場制限を行う場合があります。

最新の開催情報はボートレース鳴門公式ホームページでご確認ください。

 

「G1 大渦大賞開設69周年記念競走」ドリーム戦

初日(05/15) ドリーム戦 枠番

4028 田村 隆信 徳島
4371 西山 貴浩 福岡
4418 茅原 悠紀 岡山
4561 藤山 翔大 大阪
4686 丸野 一樹 滋賀
4757 山田 祐也 徳島

2日目(05/16)ドリーム戦 枠番


3573 前本 泰和 広島
4030 森高 一真 香川
4168 石野 貴之 大阪
4238 毒島 誠 群馬
4262 馬場 貴也 滋賀
4571 菅 章哉 徳島

 

「G1 大渦大賞開設69周年記念競走」注目レーサー

田村 隆信(たむら たかのぶ)

田村 隆信

出典:http://www.boatrace.jp/

 

徳島の総大将・田村 隆信選手がまず1番手。地元の周年やSGにかける想いは人一倍強く、今節も気合いが入る戦いとなりそうだ。

通算成績から見ても当地での優出や優勝回数は他の選手の追随を許さない。2019年には悲願の地元周年制覇となり、これでG1はモーターボート大賞、四国地区選手権と3つ制覇。今回は2度目の周年獲得を狙いたい。

 

山田 祐也(やまだ ゆうや)

山田 祐也

出典:http://www.boatrace.jp/

 

徳島支部の注目若手と言われていた山田 祐也選手。デビューから9年目となり既に32歳。

昨年はG2江戸川モーターボート大賞を制し、今年は四国地区選手権を優勝。待望のG1タイトルを手にした。これまで丸亀と共に多く地元戦に出場し水面についてはしっかりと特徴を捉えている。

直前の優勝戦Fは痛手となるがすぐに名誉挽回するチャンスだ。

 

菅 章哉(すが ふみや)

菅 章哉

出典:http://www.boatrace.jp/

 

現代のまくりの第一人者と言っても過言ではない菅 章哉選手。昨年の周年2日目にはチルト3度の菅選手と峰竜太選手の道中戦が実現。

出足とテクニックで一旦は先頭かと思われた峰選手に対し強烈なツケマイから伸びきっての1着はファンの記憶にも残っているだろう。それほど地元ならば伸び仕様にしても戦えるのだ。

今節でも大いにファンを湧かせる戦いを期待したい。

 

興津 藍(おきつ あい)

興津 藍

出典:http://www.boatrace.jp/

 

地元での安定感で言えば興津 藍選手も相当なものだ。

2020年8月からは5連続優勝。その年の6月(67周年)から驚異の10連続優出を記録している。これまでに獲得したG1は四国地区選手権の3回(うち2回は丸亀)。

鳴門でならばそろそろ周年に手が届いてもいいはずだ。

 

毒島 誠(ぶすじま まこと)

毒島 誠

出典:http://www.boatrace.jp/

 

他地区からは鳴門巧者2人を紹介。まずは毒島 誠選手。

2018年には周年・ダイヤモンドカップと2ヶ月続けて行われたG1を連続優勝。なんと毒島選手自身初の優勝も当地であがっている。

通算で17節の出場と少ないが6度の優出で4回の優勝。多摩川でも準パーフェクトVしたばかりと勢いは十分だ。

 

石野 貴之(いしの たかゆき)

石野 貴之

出典:http://www.boatrace.jp/

 

地元ゴールデンウィークシリーズでは準優勝の石野 貴之選手も当地巧者の1人。

なんといっても2016年のオーシャンカップと2017年のグランドチャンピオンで2年続けて鳴門のSGを制覇した。近年の当地成績は優出まであと一歩の戦いが続いていますが、それでも常に安定感ある走り。

狭いコースほど強いという見方もある石野選手にも要注意だ。

 

「G1 大渦大賞開設69周年記念競走」注目モーター

モーター

ボートレース鳴門は4月6日より新モーター、ペラが使用されている事から能力は未知数かつ激変が起こるモーターがありそうな節間では有りますが注目機を2つ紹介します。

22号機

初使用だった際に浜崎 準也選手が1号艇で優出を果たしたモーター(結果は準優勝)

ここまで3人が使用して2連対率70%をマーク。スリット付近のノビが強烈なのかここまで3人が使用して5月12日現在で8度のイン戦を7勝2着1回とまとめています。

56号機

初使用時に前原 大道選手が優出した際にまさかのチルト3.0度の大勝負に出たことが印象的な人もいることでしょう。

直近でイン屋の石川 真二選手が何かモヤモヤする内容ながら優出。何か物足りなさがありながら3節の使用で2節の優出と更なる上積みをなぜか感じているモーターです。

ただしイン屋特有の特殊ペラ調整にもなっていることが推測されるので多少の修正は要するかもしれません。

 

「G1 大渦大賞開設69周年記念競走」豆知識

絶好調 馬場貴也

 

地元G2制覇後に下関、戸田の周年を優勝。早くも賞金トップの遠藤 エミ選手に迫らんとする馬場 貴也選手。ここ2節ではほぼ完璧な立ち回りをした丸亀では準優まさかの大敗。しかし最終日まで大敗を除けばオール2連対としている。

直前の琵琶湖GWシリーズでは機力に不安ある中での戦いながら、あと一歩で優出とまでの捌きを見せていた。近況の鳴門では2020年10月に6枠で優出すると優勝。昨年末のBBCトーナメントも初戦で敗退とはなったが、その後6走はイン戦がなかったものの2勝を挙げるなと3連対キープした。狭い水面だからこそ旋回力が生きるはず。今節も要注目だ。

 

再度の菅 VS 藤山

 

令和のまくり屋バトルもG1以上での対戦が増えてきた。今回の舞台は菅 章哉選手の地元である鳴門。かつてチルト3度であの峰竜太選手を引き波に沈める道中戦すら披露しているだけにアドバンテージはあるように思える。

しかし対する藤山 翔大選手も当地は連続優出中。前回出場の昨年6月には序盤から3連勝と勢いがよかった。もちろん周年であると質のいいスタートをする選手が揃っているが、それをも上回る伸びに仕上げてくる可能性は十分。

展開面でも注目となる2人で、同じレースでの対戦となれば目玉とも言える戦いになるだろう。

 

地元を制して記念へ

各地のゴールデンウィークシリーズは終了。他地区優勝をしたのは桐本 康臣選手(常滑)と山地 正樹選手(鳴門)の2名のみであった。

地元優勝後にここに挑むのは5名。土屋 智則選手(桐生)、丸野 一樹選手(びわこ)、片岡 雅裕選手(丸亀)、前本 泰和選手(広島)、西山 貴浩選手(若松)。各地区の激戦を制しての参戦とあって勢いは十分。

各選手に注目しておきたい。

 

 

ボートレース鳴門の特徴

基本データ

所在地:徳島県鳴門市撫養町大桑島濘岩浜48−1
開場:1953年(昭和35年)04月24日
電話投票コード:#14
モーター:ヤマト331型(交換時期:04月頃)
ボート:ヤマトYM-730型(交換時期:04月頃)
開催:デイレース
水質:海水
干満差:あり
チルト角度:-0.5、0、+0.5、+1.0、+1.5、+2.0、+3.0

ボートレース鳴門の水面特性

ボートレース鳴門水面図

出典:http://www.boatrace.jp/

ボートレース鳴門は四国(本島)と大毛島の間の小鳴門海峡にあるボートレース場。

水面は全国の中でも狭いことで有名だ。1マークのスタンドとの幅は45m、1マークの奥行70mで、ナイター場としては唯一イン戦が苦戦するボートレース桐生と大きく変わらない

今節は初日の干潮が12:45の予定で最終日に向かって約30分ずつ遅くなっていくことから、機力とスタート力を考えながらまくり展開を予想していくと面白いかもしれない。

2018年からは9月〜翌3月までを中心にモーニングレースも開催。夏場を中心に行われるサマータイムレースも含め、3つの時間帯で行われる珍しいレース場。今節の6日間はデイレースの予定となっています。

コース別傾向

コース特性としては1マークが狭くイン劣勢。関東の江戸川・戸田・平和島に続く49.2%と下から4番目の1着率だ。

その分活躍が目立つのは5コース。こちらは江戸川と並び1着率7.3%で全国トップタイ。とくに狙い目は3.4コースが思い切り握る展開となった際の5コースのまくり差し。5コース1着の約半数以上がまくり差しとなっている。展開予想は重要となってくる。

 

「G1 大渦大賞開設69周年記念競走」まとめ

大渦大賞

地元勢に鳴門巧者、さらには特徴的なまくり屋なと見応えあるレースが期待される開設69周年記念 G1 大渦大賞。

今節がオールスター前のレースとなる選手も多く、リズムや気配についてはしっかりと確認しておきたい。渦潮を制する者は誰だ。

 

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