「福岡チャンピオンカップ(開設68周年記念)」展望

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展望
福岡チャンピオンカップ

福岡チャンピオンカップとは

概要

ボートレース福岡の周年記念競走。

2000年以降では9月や11月といった年間の賞金争いの架橋を迎える時期に多く開催が行われてきた毎年注目のシリーズだ。

今年は吉川元浩選手が優勝した2018年以来3年振りの6月開催となる。

意外にも地元勢の優勝は2000年以降3度しかなく、2013年に篠崎仁志選手が優勝してからは他地区の選手が代わる代わるタイトルを獲得している。

今年3月のボートレースクラシックでも大阪の石野貴之選手が優勝と、そろそろ福岡のファンのためにも地元勢の奮起が必須だろう。

開催日時

2021年6月6日(日)~6月11日(金)までの6日間

優勝賞金

1000万円

注意事項

政府による緊急事態宣言が福岡県に発出されており、ボートレース福岡では制限があるなかでの開催となるので注意して頂きたい。

主な制限は以下の通り。

本場及びペラボート福岡(外向発売所)

アルコール類の終日販売停止
ナイター発売10Rでの発売終了
(11レース以降は前売での発売)

ペラボート福岡

本場開催日を含む20日までの土日の休館
(福岡チャンピオンカップ初日の6日も休館)

また、ボートレース福岡ではサマータイムレースとして1レースが12時前後であることが多いが、周年記念となる今節では通常のデイレースとなる可能性も高い。発走時刻や締切時刻には気をつけて頂きたい。

「福岡チャンピオンカップ(開設68周年記念)」ドリーム戦

初日(6/6)12R チャンピオンドリーム 枠順

チャンピオンドリーム

引用元:ボートレース福岡公式サイトより

コース 登録番号 選手名 所属支部
1 4477 篠崎仁志 福岡
2 3854 吉川元浩 兵庫
3 4371 西山貴浩 福岡
4 4444 桐生順平 埼玉
5 4262 馬場貴也 滋賀
6 4344 新田雄史 三重

2日目(6/7)12R ペラ坊ドリーム 枠順

ペラ坊ドリーム

引用元:ボートレース福岡公式サイトより

コース 登録番号 選手名 所属支部
1 4320 峰竜太 佐賀
2 3783 瓜生正義 福岡
3 3942 寺田祥 山口
4 3415 松井繁 大阪
5 3960 菊地孝平 静岡
6 4350 篠崎元志 福岡

 

「福岡チャンピオンカップ(開設68周年記念)」注目レーサー

篠崎仁志(しのざき ひとし)

篠崎仁志

まずは初日ドリームの大役を果たす篠崎仁志選手。

昨年のオールスター覇者として連覇を狙った今年のオールスターだが、予選2勝を挙げるも無念の予選落ち。

引き続きの地元戦、さらに得意とする福岡となれば巻き返しは必須。

最後に地元選手が優勝したのも自身であり、ここは中心としての活躍を期待する。

 

瓜生正義(うりゅう まさよし)

瓜生正義

こちらも福岡を大得意とし、数々のビッグタイトルを当地で活躍した瓜生正義選手。

直前節のオールスターは準優勝戦で峰竜太選手に迫らんとするも、それをも寸断する完璧な旋回の前に優出ならず。最後の優出が2月の地区戦と調子は上がってきていない。

地元の意地、得意水面、過去のタイトルホルダーとこちらも奮起の要素は揃った。

西山貴浩(にしやま たかひろ)

昨年の活躍以降、機力劣勢だとしても立て直し、また質のよいスタートで活躍が目立つ西山貴浩選手。

夢のオールスタードリーム戦の出場も果たしたが、あわやアクシデントに巻き込まれる事態ともなった。

それでも2日目後半からの連勝もあり予選5位と奮闘。今後への収穫もあっただろう。

予選突破ならなかったクラシックの分まで激走する。

菊地孝平(きくち こうへい)

菊地孝平

直前のボートレースオールスターでは、注目機を操り優出メンバーに名を連ねた菊地孝平選手。

当地は2014年のオールスターを制した地でもある。

前節は勝ちを意識した攻めで1周1マークは峰選手に迫りましたが、あと一歩届かず。

しかし、良機を手にするとその後も機力出しが順調となることは多々あり、今節も展開面で見逃せない1人なりそうだ。

前本泰和(まえもと やすかず)

前本泰和

今年すでにV7。優出は早くも10回と2ケタに乗せた前本泰和選手。しかし、意外にもまだG1の優勝がない。

昨年の当地周年は準優勝戦で痛恨の勇み足。今回はリベンジを果たすべく気合いの入る1節だ。

直前多摩川優勝戦では振り込んで接触しアクシデントに。2つの意味で挽回を期す。

馬場貴也(ばば よしや)

 

馬場貴也

今年2月の近畿地区戦で2つ目のG1タイトルを獲得した馬場貴也選手。

鋭いターンは枠を問わずに常に脅威となる。

特に今回のドリーム戦は5枠。琵琶湖周年を制した際も5枠から鮮やかなまくり差しで優勝しており印象は強い。

直前のオールスター前までは4連続優出とリズムもよく、1勝に留まったクラシックの分まで魅了してくれるだろう。

「福岡チャンピオンカップ(開設68周年記念)」豆知識

クラシックのリベンジへ燃える地元勢

篠崎仁志選手が優出したものの頂点に届かなかった福岡勢。

今回の福岡周年ではその篠崎仁志選手が優勝した2013年以降、地元選手の優勝はない。

今回は10名でタイトル奪還を目指す。

ドリーム出場の篠崎仁志、瓜生、西山に加え、復活の気配がある篠崎元志選手が注目どころ。

また、SG優出を2度経験し当地を得意とする枝尾賢選手やテクニックの高い岡崎恭裕選手も主役級となる。

池永太選手や前田将太選手の攻撃力にも注目だ。

悲願のタイトルを獲得 更に強く

直前のSGボートレースオールスターで優勝を果たした峰竜太選手。ついに夢にまでみたタイトルを手にした。

グランプリを制しても一番の目標としていたレースで遂に優勝。その達成感は計り知れない。

ここで今後の峰竜太選手がどうなるか考えたい。

誰もが止められないほどの強さとなり、止まらぬ勢いとなる可能性もある。

一方で、手を抜くというわけでは決してないが、目標としていた頂点のタイトルを手にし、燃え尽きている可能性も否定は出来ない。

今節においては2日目にドリーム戦が控えていることから、初日は2走となるだろう。

この2走は峰選手の今後に大きな意味を持つ可能性がある。

多くの福岡周年覇者たち

地元選手が8年優勝していないように、多くの選手が福岡周年のタイトルを手にしている。

昨年と3大会前の覇者である吉川元浩選手はSG優勝も経験と得意水面。

4大会前優勝の松井繁選手もSG優勝がある。

桐生順平選手は前々回の覇者。2011.12年と連覇をした坪井康晴選手や2015年の山崎智也選手、2006年、2014年優勝の今垣光太郎選手まで出場となる。

ここまで多くの周年優勝経験者が集まるシリーズもそう多くなく、激戦必須の戦いとなるだろう。

ボートレース福岡の特徴

基本データ

所在地:福岡県福岡市中央区那の津1丁目7
開場:1953年(昭和28年)9月26日
電話投票コード:22#
モーター:ヤマト331型(交換時期:6月頃)
ボート:ヤマトYM-730型(交換時期:6月頃)
開催:デイレース
水質:汽水
干満差:あり
チルト角度:-0.5、0、+0.5、+1.0、+1.5

ボートレース福岡の水面特性

ボートレース福岡の水面図

引用元:ボートレース公式サイトより

ボートレース福岡は博多湾へと流れる那珂川の河口付近に位置している。

海に近いことから水質は海水に近いが、川の水と混ざり合い汽水とも言える。

1マークが那珂川の河口部に飛び出しているような位置にあり、満潮時刻ともなれば海水の影響で独特のうねりが発生する。

これによってG1やSGの優勝戦の1枠であっても振り込んで大敗するケースは過去にも見られている。地元選手や当地との相性も予想には組み込みたい。

2マーク側のダッシュ水域が非常に狭いのも特徴で、前づけさえなければオールスローのようにも見えてしまうほど。

しかし、ホーム側の1マークは徐々に狭まっていくことからスタートで出し抜くようならば一気のまくりも見ることが出来る。

コース別成績の傾向

インの1着率や2連対率などは24場でも中間ほどの成績。他場で見られるようなイン勝率の上昇については過去1年の記念レースでは普段の開催とそれほど変化はない。

やはり1マークの見えないうねりは一流レーサーでも苦戦となるだろうか。強いてあげれば、3コースの1着率がわずかに上昇しているものの2.3着の率が低下している。

記念レースともなると全体的に上昇することが多いのだが、これは珍しいケースではないだろうか。

3コースの頭狙い、もしくは思い切って外すということが好配当への近道となるかもしれない。

ボートレース福岡に関しては傾向と対策の記事をまとめてあるので、よかったらこちらも参考にして頂ければと思う。

「福岡チャンピオンカップ(開設68周年記念)」まとめ

福岡チャンピオンカップ

今年のSGは先日のボートレースオールスターで2つが終了。それぞれの覇者が賞金ランクでは抜けており順調に序盤を乗り切った。

一方でこれから年末へ向けて勢いづけていきたいところ。

ボートレースクラシック参戦の選手も多数おり、熾烈な戦いとなるだろう。

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