京極賞とは
概要
ボートレース丸亀の周年記念競走。
2000年以降は7月から9月と夏場の開催が多かったが、近年では4月から11月までその開催時期は幅が広がりつつある。11月に行われるのは前々回に森高一真選手が優勝した2019年以来となる。2012.13年に太田和美選手が連覇はしているが、なかなか連続優勝や2度目の制覇というものがないという周年でもある。
2009年に重成一人選手が2コースからのまくりで優勝しているが、それ以降、前回大会までら優勝戦の決まり手は逃げ。つまり1コースに入った選手が優勝し続けていており予選トップ通過の選手や準優1枠の選手には優勝のチャンスが格段に高まってくるだろう。
開催日時
2021年11月14日(月)~11月19(金)までの6日間
優勝賞金
1,000万円
注意事項
会場はマスクの無い人や37.5度以上の熱がある人、明らかな体調不良の兆候が見られる人の入場を禁止。
「開設69周年記念 G1 京極賞」ドリーム戦
初日(11/14)京極ドリーム 枠番
2日目(11/15)ブルーナイタードリーム 枠番
「開設69周年記念 G1 京極賞」注目レーサー
毒島 誠(ぶすじま まこと)
直前の三国周年では8戦全てで1着。史上13年ぶりとなる周年記念での完全Vを達成した。今回の舞台である丸亀では絶対的エース機64号機で7月のボートレース甲子園を圧勝。さらにSGでV2、周年も制覇と好相性水面だ。地元選手を退けで初日ドリーム戦を任されるだけに活躍は必須となるだろう。
森高 一真(もりたか かずま)
毒島選手にドリーム1枠を明け渡す形となった森高一真選手だが、今年3度の地元戦は年始に優勝。さらにアクシデントなどを乗り越えて3連続の優出を果たしている。地元周年は2011.19年と2度の制覇もある。2年ぶりの制覇に向けてまずは毒島選手をドリーム戦で脅かしたい。
片岡 雅裕(かたおか まさひろ)
今年は地元に6回出場と多くの経験もある片岡雅裕選手。前回のお盆シリーズではオール3連対にまとめ予選トップ通過からの優勝と活躍している。当地優出は42回と森高選手に次ぐ回数を誇り、安定感は抜群だ。悲願の地元周年制覇に向けて活躍を期待する。
桐生 順平(きりゅう じゅんぺい)
賞金ランクは7位と現在のところ2ndステージ次点となっている桐生順平選手。近況は桐生周年で優勝をし、児島周年で準優勝した一方で三国周年が途中帰郷となっていた。次節のチャレンジカップに向けてもここはまずボーダーとなるであろう白井英治選手や前本泰和選手に並べるかが焦点となる。
辻 栄蔵(つじ えいぞう)
ボートレースダービー優出者として登場の辻栄蔵選手。実は当地は6連続優出中であり、2019年の一般戦では初戦2着後に9連勝と準パーフェクトVを果たした。近況も4連続優出中で、好調さをアピール。大逆転でのグランプリ出場に向けても気の抜けない戦いは続く。
「開設69周年記念 G1 京極賞」豆知識
賞金大幅加算のチャンス 女子選手たち
レディースチャレンジカップを控えた女子選手のうち平高 奈菜選手、平山 智加選手、守屋 美穂選手の3名が出場。このうち平高選手と平山選手は地元とあって期待したい。
また、平高選手は初日、守屋選手は2日目のドリーム戦にそれぞれ5枠で出場とあって、予選突破には大きなチャンスだ。女子賞金ランクとしては2位の平高選手は年末の1枠発進を決定づけるため、平山選手と守屋選手にとっては好枠を目指すには非常に大きなチャンスとなる。3人の女子選手にも注目だ。
チャレンジカップ前 今年最後の周年
今節登場する選手でグランプリを目指す選手としては原田幸哉選手が4位で最上位。今節の上積みがあれば2ndからの発進も濃厚となってくるだけにSGチャレンジカップ前までに決めておきたいだろう。
7位から追い上げる桐生 順平選手は5位の前本 泰和選手と400万円の差、6位の白井 英治選手とは200万円の差としており、最終決戦となるチャレンジカップまでにボーダーに追いつきたい。優出を目指しての2日目ドリーム戦1枠となる。
ボーダー付近の争いでは
19位 新田雄史選手 5868万円
23位 篠崎元志選手 5724万円
25位 中島孝平選手 5568万円
26位 今垣光太郎選手 5491万円
と4人が接戦でボーダーを追う。予選突破を目指した勝負がけや優出を目指した準優勝戦では特に注目したい。
個性派王決定戦
10月末に行われた「誰が勝っても丸亀初優勝 第11回琴参バスカップ」は、まるでボートレース若松で定期的に行われている「個性派王決定戦」のような優勝戦となった。
優勝戦にはエースの64号機が進出ならず。2.3枠にはそれぞれまくりを得意とした三井所 尊春選手、菅 章哉選手がチルトを大きく跳ねて登場。成長著しい佐賀の安河内 将選手がインとなったが、4枠の井口 佳典選手と5枠の谷川 祐一選手が労せず2.3コースに入る。一方で6枠の江崎 一雄選手は一目散に6コースを主張して4.5コースのまくり屋のマーク戦に出た。
なお、レースでは三井所選手が4コースカドからチルト+2.0でまくり切るが、5コースからチルト+3.0でまくり差した菅選手が優勝しており、マーク戦とした江崎選手が3着。コース取りの面白さが詰まったシリーズだった。
この時の1.2着であったモーターは12号機と54号機。どちらもチルト角度の分だけ伸ばしていたため、今節の動きにも注目したい。
スーパーエースモーター
全国のボートレースファンはもちろんだが選手の中でもエース機としてお馴染みになった64号機。7月の全国ボートレース甲子園で毒島 誠選手の優勝など10度の優出と4度の優勝を記録したこのエースモーターの使用も今節がいよいよ最後となる。
2連対率57%、3連対率72%を誇るこのモーターが果たして誰の手に渡るのかは予想をする上では重要なファクターとなりそうだ。
ボートレース丸亀の特徴
基本データ
所在地:香川県丸亀市富士見町4丁目1−1
開場:1952年(昭和27年)
電話投票コード:15#
モーター:ヤマト331型(交換時期:11月頃)
ボート:ヤマトYM-730型(交換時期:7月頃)
開催:ナイターレース
水質:海水
干満差:あり
チルト角度:-0.5、0、+0.5、+1.0、+1.5、+2.0、+3.0
ボートレース丸亀の水面特性
引用元:ボートレース公式サイトより
瀬戸内海の瀬戸大橋の西側に位置しており競走水面は海水。やはり海水面とあって潮の満ち干きがあり、スタートに集中力が必要。
今節の満潮時刻は初日のみ開催時間(20:12)であるが、2日目以降は開催終了後となっておりさほど乗りにくさは少ないのではないかと考える。ただし、5日目と最終日は大潮となり潮位差がおおきくなるため、前半と終盤をそれぞれ走る選手にとってはスタートが難しくなる可能性がある。5日目の12R(一般戦)に出場する選手は特に注意が必要に思える。インの勝率は24場でも中間くらいの位置となっている。
注目すべきは3コースと4コースの成績。まず3コースだが過去1年の2連対率は24場中でなんと最下位。確かに一般戦の企画レースで1.2.4枠にA級を置いた番組などもあるが、2連対率は30%を唯一下回るとなるとやはり狙いにくい。一方で戸田・蒲郡に続いて4コースの2連対率が残されているのも丸亀の特徴と言えるだろう。
SGクラスも集う周年だが3コースの選手がまくり差しを決められないようであれば、基本的に逃げの相手には2.4コースの2選手への組み立てがいいだろう。
「開設69周年記念 G1 京極賞」まとめ
ベテランから多くの若手が参戦、さらに注目選手が一同に組まれるという今月では最も熱いG1となりそうだ。
チャレンジカップ出場組ではなくともグランプリシリーズ戦を掛けた戦いでもあり、注目度は非常に高い。ハイレベルな戦いを期待している。
フネログ事務局
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