赤城雷神杯とは
概要
ボートレース桐生の周年記念競走。2000年以降では9月に開催されたことが11回と最多。
その他でも5月から11月と冬から早春の強い季節風「赤城おろし」の時期を避ける形で毎年開催されている。
ナイター開催でありながら、イン逃げか決まりにくいという水面であることもあり、桐生巧者や出走回数の多い関東地区の選手が比較的得意としている水面だ。
近年では毒島誠選手と松井繁選手が2回の優勝。かつては山崎智也選手が2000年以降4回の制覇がある。
過去に優勝歴のある選手も含め地元選手も実力者が揃い楽しみなシリーズとなる。
開催日時
2021年9月11日(土)~9月16日(木)までの6日間
優勝賞金
1,000万円
注意事項
ボートレース桐生では新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から様々な対策が行われている。
基本的な感染症対策はもちろんのこと、群馬県が緊急事態宣言下におかれていることから酒類の販売の中止、指定席の席数削減などが挙げられる。
引き続きネット環境を利用した観戦、舟券の購入等への協力をお願いしたい。
「赤城雷神杯(開設65周年記念)」ドリーム戦
初日(9/11)12R 赤城ドリーム戦 枠順
出典:http://www.kiryu-kyotei.com/
コース | 登録番号 | 選手名 | 所属支部 |
1 | 4238 | 毒島誠 | 群馬 |
2 | 3897 | 白井英治 | 山口 |
3 | 3590 | 濱野谷憲吾 | 東京 |
4 | 3622 | 山崎智也 | 群馬 |
5 | 4477 | 篠崎仁志 | 福岡 |
6 | 4262 | 馬場貴也 | 滋賀 |
2日目(9/12)12R 雷神ドリーム戦 枠順
出典:http://www.kiryu-kyotei.com/
コース | 登録番号 | 選手名 | 所属支部 |
1 | 4444 | 桐生順平 | 埼玉 |
2 | 4168 | 石野貴之 | 大阪 |
3 | 3783 | 瓜生正義 | 福岡 |
4 | 3942 | 寺田祥 | 山口 |
5 | 3960 | 菊地孝平 | 静岡 |
6 | 4188 | 久田敏之 | 群馬 |
「赤城雷神杯(開設65周年記念)」注目レーサー
毒島誠(ぶすじま まこと)
直前の高松宮記念でら予選トップとなりながら、準優勝戦ではまさかの2着で優勝戦の1枠獲得を取りこぼす形となった毒島誠選手。
今節は地元の周年とあって、相当な覚悟と気合いを入れているはずだ。
ナイター開催続きで乗り込めるという点もいい方に作用するだろう。
連覇へ、今年初のG1獲得へ。
山崎智也(やまざき ともや)
今年V2も優出もこの2回のみという山崎智也選手。
往年のライバル、濱野谷憲吾選手が活躍を見せており、復活の舞台としてはこれ以上ないシリーズが今回であるだろう。
1997年以降でも5度の赤城雷神杯優勝があり、知り尽くしている水面だ。
好調時ならば怖い4コースの山崎智也選手。
まずはスタートに集中し攻め込みたい。
瓜生正義(うりゅう まさよし)
2012年のモーターボート記念を当地で優勝している瓜生正義選手。
福岡支部の選手ではあるが、2016年の60周年にも優勝するなど桐生との相性のいい。
今年は7月の大村で初優勝。オーシャンカップでも優出と夏場に調子を上げてきた。
現在の賞金ランクは15位とまだまだ上を目指していかなくてはならない立ち位置。
好相性水面での活躍に期待したい。
濱野谷憲吾(はまのや けんご)
オーシャンカップ優勝で勢いに乗ると、5連続優出と目下絶好調の濱野谷憲吾選手。
SG連続優出に直前の高松宮記念でもファイナル入りと賞金ランクトップも見えてきた。
当地で行われた2019年のチャレンジカップでも優出。
関東地方の選手とあって桐生の出場回数も多く心配はいらない。
来月、再来月には地元SGも続けて控えるだけにリズムは維持していきたい。
菊地孝平(きくち こうへい)
2016年のボートレースメモリアルを当地で制している菊地孝平選手。
菊地選手と言えばスタート力だが、そのスタートをもってしても直前の蒲郡ボートレースメモリアルでは苦戦する機力だった。
今回は鬱憤を晴らすには好都合のインの劣勢なボートレース桐生。
好スタート連発だった2016年のメモリアルの再現を狙う。
中島孝平(なかじま こうへい)
今年3月の地元周年を優勝し、3年振りのビッグタイトルを獲得した中島孝平選手。
当地は2008年の52周年で周年初制覇を果たしている。
2連続優出でリズムアップしボートレースメモリアルでも予選9位と上々の走りを見せた。
高い勝率を誇る水面で更なる活躍を期待する。
「赤城雷神杯(開設65周年記念)」豆知識
4人の周年覇者を擁する地元勢
地元群馬支部からは8名が登場。
前述の毒島誠選手や山崎智也選手を筆頭に、江口晃生選手と秋山直之選手が赤城雷神杯の優勝経験者だ。
江口選手は艇界でも実力高いインファイターであり、SG2冠の実績を持つ。今節においても待機行動から湧かせることは必至であり、展開の鍵を握る選手に違いない。
また、SGで予選トップ通過した経験もある久田敏之選手はいつタイトル獲得してもおかしくない。
土屋智則選手と金子拓矢選手もG1タイトルホルダー。再度のG1制覇に燃える。
30歳のオールドルーキーとして2011年にデビューした上村純一選手は10年目の今年の関東地区戦でG1初優出。地元周年でも成長を見せたい。
なお、秋山直之選手については後述する。
この8名で群馬支部としてタイトル死守を目指していく。
再びの制覇を目論む当地周年覇者
過去に赤城雷神杯を制した選手が今節でも多く登場する。
97年以降では山崎智也選手が5回、毒島誠選手と濱野谷憲吾選手が2回、江口晃生選手と瓜生正義選手、それに秋山直之選手と中島孝平選手が1度制している。
ここでは秋山直之選手に注目。スタートこそ遅めであるが、艇界トップクラスのターンスピードを誇り、どんな展開となっても全速ターンで前を追い続ける。
前が小競り合いするようであれば道中まとめて2艇を抜き去るシーンも何度となく見てきた。
今回は地元戦とあって課題のスタートも幾分不安は少ない。
機力次第では2013年以来久々のG1制覇も見えてくるだろう。
どん底のシリーズ後に
直前の高松宮記念特別競走では9走中7走で6着大敗。舟券にも1度も絡むことなく終えてしまった石野貴之選手。
序盤で大敗するとその後もリズムに乗れないということはあるタイプの選手だが、かなりの重症にも思えた。
今年のボートレースクラシックを優勝しているとはいえ、賞金面でも気の抜けない状況。
2019年のチャレンジカップで優勝し、年末にはグランプリ優勝への足がかりとした水面で立て直しを期待する。
ボートレース桐生の特徴
基本データ
所在地:群馬県みどり市笠懸町阿左美2887
開場:1956年(昭和38年)11月8日
電話投票コード:#01
モーター:ヤマト331型(交換時期:11月頃)
ボート:ヤマトYM-730型(交換時期:7月頃)
開催:ナイターレース
水質:淡水
干満差:あり
チルト角度:-0.5、0、+0.5、+1.0
ボートレース桐生の水面特性
かつては目玉レース(1.6R)にイチゴレース(8R)と企画レースがあり、それによってレースの傾向は様々な様相を呈してきた。
現在は中盤カード(6〜8R)に企画レースを配置しいずれもインにはA級レーサーと一昔前からすると徐々にイン勝率は上がりつつある。
しかし、それでもイン勝率や1着率は全国平均と同じ程度で、ナイター開催を行うレース場としては最も低い。
その理由として1マークの奥行の狭さがある。全国的に水面が狭いことで有名な戸田が80mであるのに対し、桐生は70メートルなのだ。これは鳴門と同じということになる。
つまり、インから逃げるならばしっかりとサイドをかけた上できっちり回ることが求められる。
不安定ならばそれだけ落として回らなければならないためまくられたり差されたりしやすい。
前回の64周年においても1コース1着率は62%ほど。11月開催ということを考えてもやや低めであるだろう。逃げからは2.3コースが相手となることが多い。
一方で4.5コースの成績に関しては全国5位以内で信頼度は高め。
以前の1Rの目玉レースが4号艇シード。現在も含め8Rが5号艇に主力級選手が配置されやすいという側面もあるが、そのあたりを加味しても十分に期待できる。
本命党はスロー勢、穴党はダッシュ勢を狙っていくことがセオリーだろう。
「赤城雷神杯(開設65周年記念)」まとめ
夏の暑さ、冬の寒さ共に厳しい群馬県。徐々に秋めいてきつつある関東地方だけに、昼と夜の気温差は大きくなりつつある。
そんな中行われる今回の赤城雷神杯。
各選手とも調整作業に苦労することが考えられるがそこは記念クラスの一流選手たち。
それぞれが調整力の手腕を発揮し、どれほどモーターのポテンシャルを引き出しレースに生かすかが注目となる。
フネログ事務局
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