「太閤賞競走(開設65周年記念)」展望

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展望
太閤賞競走開設65周年記念

太閤賞とは

ボートレース住之江の周年記念競走。今回は年度が変わり先月に引き続き2ヶ月続けての開催となる。

ボートレース公式サイトに日付まで記録が残る1998年以降で2ヶ月連続でG1が行われるのは度々あった。(周年と地区戦や名人戦。)

しかし、周年が連続ということは初めてのことで、1年に2回の周年が行われるのは2016年の59.60周年(優勝者は田中信一郎選手、井口佳典選手)以来のこと。

(前節の太閤賞の展望記事はこちら

4月に住之江周年が行われるのは2018年の62周年で平尾崇典選手が優勝して以来となる。

今節は先月にも出場した選手が多数参戦で、そのアドバンテージを生かせるかが鍵となる。

開催日時

2021年4月1日(木)から4月6日(火)までの6日間

太閤賞の優勝賞金はいくら?

優勝賞金は1000万円

注意事項

「太閤賞(開設65周年記念)」ドリーム戦

初日(4/1)12R 「千成賞」枠順

初日(4/1)12R 千成賞 枠順

出典:ボートレース住之江公式サイトより

コース 登録番号 選手名 所属支部
1 3415 松井繁 大阪
2 3897 白井英治 山口
3 4477 篠崎仁志 福岡
4 4168 石野貴之 大阪
5 3622 山崎智也 群馬
6 3779 原田幸哉 長崎

 

2日目(4/2)12R「 関白賞」枠順

2日目(4/2)12R 関白賞 枠順

出典:ボートレース住之江公式サイトより

コース 登録番号 選手名 所属支部
1 4320 峰竜太 佐賀
2 3783 瓜生正義 福岡
3 3557 太田和美 大阪
4 3590 濱野谷憲吾 東京
5 3854 吉川元浩 兵庫
6 4262 馬場貴也 滋賀

 

「太閤賞(開設65周年記念)」注目レーサー

松井繁(まつい しげる)

松井繁

昨年末の一般戦でよもやの勇み足を喫した松井繁選手。

フライング休みによって64周年には出場ならなかったが、今大会は初日ドリームの1枠から登場。

過去にも数多く制している地元水面のインとなれば、F持ちでもしっかり逃げてくるのではないだろうか。

地元グランプリ開催の今年、周年を制して一歩ずつ前進していきたい。

太田和美(おおた かずみ)

太田和美

こちらも賞金王やG1など多く活躍のある太田和美選手。しかし意外にも太閤賞の制覇だけはまだ無冠。

3月の64周年ではなかなか噛み合わず大敗も目立っていたが、2ヶ月続けての参戦だけに同じ轍は踏まない。

念願の地元周年制覇に向けてリベンジを狙う。

峰竜太(みね りゅうた)

峰竜太

平成最後のグランプリを当地で制した峰竜太選手。

今年も当地を含めて複数回優勝と好調モードだ。

しかし、浜名湖周年でのフライングが響いたのか、三国周年では準優勝戦でまさかの大敗。それでも期待は当然高い。

硬い水面での鋭い差しは艇界でも指折りのものがあり、今節でも絵になるターンを期待する。

白井英治(しらい えいじ)

白井英治

今年はG1で2度の優出がある白井英治選手。

過去にも当地のSGでの好走が光っており、直近3度の出場したSGは全て優出している。しかし意外なことに住之江での優勝は0

24場制覇まで残りが津と住之江。当地初優勝をすることでこの先にも繋がってくるはずだ。

苦労した64周年の経験を今節に活かしたい。

篠崎仁志(しのざき ひとし)

篠崎仁志

当地で行われた昨年のボートレースオールスターで優勝した篠崎仁志選手。

予選トップ通過からの堂々の優勝だった。

今年のG1では今ひとつ乗り切れていない印象もあるが、過去に優出した4回はいずれも優勝という好相性の水面での活躍を期待したい。

原田幸哉(はらだ ゆきや)

原田幸哉

昨年9月に行われた高松宮記念特別競走で優勝した原田幸哉選手。

準優では唯一イン戦を破っての勝ち上がりともなっていた。今回はそれ以来の当地の参戦となる。

前々回の高松宮記念でも優出2着と当地は優出回数が2ケタを記録している。

今年は九州地区選手権で優出2着としているが、全体的には波の激しい成績。

いい波がくれば当地G1連続制覇も。

「太閤賞(開設65周年記念)」豆知識

2大会連続出場のレーサーたち

先月の64周年から続けて今節登場する選手は15名

うち、地元勢では太田和美選手、丸岡正典選手、湯川浩司選手、石野貴之選手、西村拓也選手、秦英悟選手、木下翔太選手、上條暢嵩選手、井上忠政選手とかなりの多さになっている。

このうち優出は湯川選手のみ。木下選手も準優3着と健闘した。

また、井上選手は予選ラストの転覆さえ無ければ準優でも内枠に入れるのではないかというほどの好成績を残していた。

最も活躍を願うのは石野貴之選手。A1キープはおろか、ひとつ待ち構えるとA2級すらも危うい立ち位置。地元戦での奮起を期待する。

遠征勢で連続出場の中で最も輝いていたのは山崎智也選手。予選終了後のドリームEXでは5コースから鮮やかにまくり差して高配当を提供。グランプリ2度制覇の水面で印象を残した。

当地でのグランプリレーサーの瓜生正義選手やグランプリ常連の白井英治選手、旋回力ある魚谷智之選手や馬場貴也選手も巻き返しに期待。

さらに、64周年で兄が優出しているだけに弟の篠崎仁志選手もこれに続きたい。

グランプリレーサー集結

今年も行われるボートレース住之江でのグランプリ。数年に1度平和島や福岡で行われているが、圧倒的に当地での開催が多い。

今節には住之江でのグランプリ覇者も複数登場。今節ドリーム登場組では松井繁選手、石野貴之選手、山崎智也選手、峰竜太選手、瓜生正義選手、太田和美選手と6名に住之江のグランプリ制覇がある。

他にも3度の制覇のある田中信一郎選手や上り調子の中島孝平選手も出場する。

まだまだ先は長いとはいえ、今年のSG初戦も終わり各選手とも賞金面は意識していきたいところ。

思い出の地で周年制覇を狙う。

下ろしたての新モーター

今年の住之江は3月19日にモーター、そしてボートが新しいものとなった。

切り替え2節目となる今節でも初おろしとなるモーターが登場するだろう。こうなると予想は非常に難しい。

シリーズ中心と見られる選手であっても動きの悪いモーターだと大敗するようなことも考えられる。

一方で若手が好モーターで大物食いというシーンまである。

機力の判断にはまず前検タイムから注目し、レース当日の展示タイムを確認。スタート展示ではスリット付近の優劣の判断。周回展示では追い風を受ける側でのターンでしっかりと舟を進む方向に向けられるかの確認が大切となる。

また、あらゆるニュース記事や専門誌などで選手コメントをかき集めることも視野に入れるといいだろう。

今回のモーターが今年の年末に使用されるため、早い段階での予習としても重要となってくる。

今年の目玉になりそうなモーターに出会えるか非常に楽しみだ。

ボートレース住之江の特徴

基本データ

所在地:大阪府大阪市住之江区泉1丁目1−71
開場:1956年(昭和31年)6月19日
電話投票コード:12#
モーター:ヤマト331型(交換時期:3月頃)
ボート:ヤマトYM-730型(交換時期:3月頃)
開催:ナイターレース
水質:淡水
干満差:なし
チルト角度:-0.5、0、+0.5、+1.0、+1.5

ボートレース住之江の水面特性

ボートレース住之江水面図

出典:ボートレース公式サイト

水面はコンクリート護岸のプールで、工業用水を使用した淡水

水質が固ため乗りやすさをを求めた調整が重要だ。2マークでは引き波が残り逆転が起こることもある。

ナイター場の中でもインの強いレース場として有名で、過去1年の1コース1着率は6割を超えている。

一般戦ではイン逃げに対して差して順走の2コースの成績がいいが、記念クラスともなると2コースの2着率を3コースが上回っている。

基本は1-2や1-3と内枠優勢だが、G1クラスならば3着は手広くいく方が良さそうだ。

64周年では曇りの日があったものの天候の悪化はみられていなかったが、今回は季節の変わり目で雨の可能性も出ている。

雨や際には2コースの1着が増えるというデータもあるが、これは気圧や湿度で調整がズレると、インも硬い水質によってターンが流れてしまうということや起こしの失敗が出やすいということが考えられる。

一流選手揃いの戦いだからこそ、少しの展開のアヤで思わぬ高配当にも繋がっていくはずだ。天候にも気をつけたい。

「太閤賞(開設65周年記念)」まとめ

太閤賞競走開設65周年記念

2ヶ月続けての周年開催。今年の年末に向けてもいい印象を持って終えたいシリーズとなるだろう。

また、新モーター2節目とあって、調整は探り探りとなるため、よもやの波乱が起きるシーンもある。

スタート展示や周回展示で気になるものがあれば積極的に狙っていきたい。

新年度最初のG1を制する者は誰か。楽しみにしている。

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