「大村ダイヤモンドカップ(G1)」展望

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展望
大村ダイヤモンドカップ

ダイヤモンドカップとは

開催時期や開催場は定まっていない。開催されるにはスタンドや施設の大規模な改修、場外舟券売り場の開設、ナイター開催の開始など大きな変化があった場合などに行われる事がほとんどだ。

以前は「施設改善記念競走」という名称で行われていたが、1997年4月より現在の「ダイヤモンドカップ」という名称になった。

大村でのダイヤモンドカップの開催は2017年4月に行われて以来の開催となる。

出場選手は周年記念と大きく変わることなく、開催地の選手を中心としたA1選手が主となる。

前回のダイヤモンドカップは2021年4月4日から開催の宮島で行われており、2005年10月15日に鳴門と若松で開催されて以来、同日のダイヤモンド2場開催となった。

今節の初日は昼と夜にダイヤモンドカップが開催されるという珍しい日程となる。

開催日時

2021年4月10日(土)から4月15日(木)までの6日間

大村ダイヤモンドカップの優勝賞金はいくら?

優勝賞金は800万円

「大村ダイヤモンドカップ」ドリーム戦

「初日・2日目 第12R ドリーム戦」出場予定レーサー

米枠順や出走日は前日に決定される。

登録番号 選手名 所属支部
3388 今垣光太郎 福井
3415 松井繁 大阪
3590 濱野谷憲吾 東京
3622 山崎智也 群馬
3779 原田幸哉 長崎
3783 瓜生正義 福岡
3854 吉川元浩 兵庫
3897 白井英治 山口
4028 田村隆信 徳島
4320 峰竜太 佐賀
4477 篠崎仁志 福岡
4497 桑原悠 長崎

 

「大村ダイヤモンドカップ」注目レーサー

石野貴之(いしの たかゆき)

石野貴之

不振に苦しんだ今年序盤の石野貴之選手。

ここにきて、ようやく強い石野が帰ってきた。

先月のボートレースクラシックで優勝。一時はA2すら危ういと言われながら既に勝率は6点を超えており、A1キープまで視野に入ってきた。残す節は今節と津の一般戦。

2節続けて機力出しも成功しており期待は高まる。

オーシャンカップに向けては今節での優出は必須ともうひと踏ん張りしたい。

白井英治(しらい えいじ)

白井英治

今年大崩れは3月の住之江周年のみと安定感が光る白井英治選手。

当地は昨年5月まで5連続優出しているほか、2012年と2019年の周年を制するなど5回の優勝実績がある。

昨年のボートレースダービーでは、2日目に無念の途中帰郷となっているだけに今回は雪辱戦だ。

瓜生正義(うりゅう まさよし)

瓜生正義

大村でのナイター開催後、初めてのシリーズで優勝した瓜生正義選手。

その後、当地では3度の優出がある。

優出率も5割を超えており、過去には2003年の51周年や2015年のG2モーターボート誕生祭で記念レースも優勝と得意水面だ。

意外にも今年の優出は2回のみだが、直後の初参戦となるマスターズチャンピオンや来月のオールスターに向けて弾みをつけたい。

山崎智也(やまざき ともや)

山崎智也

今年は優出なくここまできている山崎智也選手。

それでも3月の住之江周年では5コースから目の覚めるようなまくり差しで波乱を呼ぶなど動きそのものは悪くない。

当地では2015年のSGボートレースオールスターで優勝している水面。

地元や住之江と同様のナイター開催で怖い存在となる。

坪井康晴(つぼい やすはる)

坪井康晴

直前の住之江周年で2017年以来のG1制覇とした坪井康晴選手。

SG3勝の実力者が好ムードを漂わせて参戦だ。というのも、2節前には地元の浜名湖で9走パーフェクトV。直前節も2走目以外ではオール3連対だ。

リズムの良さで2007年のG2競艇祭で優勝している水面で更なるタイトルを追い求める。

下條雄太郎(しもじょう ゆうたろう)

下條雄太郎

地元での優出は31回と出場選手の中でも経験値の高い下條雄太郎選手。

2018年には年間で3本のフライングを喫し、A2陥落も味わっていたが、先月のボートレースクラシックでSGに復帰。モチベーションも高まっているだろう。

当地の前回、2月末からのシリーズ戦では優勝戦6コースから優勝し、三連単は最低人気の14万舟を叩き出した。

今節でも波乱を呼ぶ活躍に期待したい。

「大村ダイヤモンドカップ」豆知識

当地で今年3度目 地元A1 VS 峰竜太

長崎支部の両雄、原田幸哉選手と桑原悠選手。

この2人昨年のタイトル5冠の峰竜太選手は大村で今年3回目の対戦。

1度目は年始のゴルゴ13杯。峰選手が準パーフェクトVとし、桑原選手は優出4着。原田選手は準優3着に敗れている。

2度目の対戦は九州地区戦。またもや峰選手が優勝。両雄は優出したものの原田選手が2着、地区戦3連覇を目指す桑原選手が4着と2度にわたって峰選手に優勝を渡す形となった。

迎えた今節は当地で今年3度目の対戦。今回は峰選手がF休み前の最後の節あり、それなればリベンジを果たすには好条件だ。

他選手もいる中ではあるが、この3名の対戦は特に注目となるだろう。

勝負がけその① 2021 後期級別審査

今月は勝負がけが2つ重なる大切な月間である。

まずはお馴染みの級別審査。

今期はA1ボーダーがやや低めとなる可能性も高くなってきているが、安全圏となりそうな6.20をボーダーの目安としている。

A1ボーダーの上からは8名。

荒井輝年選手(6.44)
近江翔吾選手(6.42)
一ノ瀬明選手(6.39)
山崎哲司選手(6.38)
山本寛久選手(6.37)
西野雄貴選手(6.35)
榎幸司選手(6.33)
水摩敦選手(6.21)

やはり今節注目は地元の榎幸司選手。今期は残り地元での2節を残すのみ。F持ちで無理はできないものの、今節では知り尽くしている道中戦での食い下がりを期待したい。

なお、水摩敦選手はF2。事故点も気になるだけに勝負がけではあるがかなりの苦戦を強いられそうだ。

ボーダー下からは以下の3名。

荒川健太選手(6.11)
石野貴之選手(6.10)
妹尾忠幸選手(6.03)

大注目は石野貴之選手だろう。一時はB級陥落まで視野に入る苦しい序盤だったが、ボートレースクラシック優勝でムードは上昇。直前の住之江周年でも優出した。残り2節で意地を見せられるか。

この3選手はフライングのハンデもなく、ここぞという場面での踏み込みがあるのではと予想する。

荒川選手と妹尾選手は配当妙味も十分だ。

勝負がけその② 2021 オーシャンカップ

もうひとつの勝負がけはオーシャンカップへの出場権。

オーシャンカップはPG1やG1、G2での優出した際の得点と、それらを6日間走りきった際に1点ずつ加算した得点で争われる。(なお、優出0の場合は選考の対象とはならない。)

優出した時点で6着でも3点+6日間完走の1点の4点が与えられる。優勝となれば一気に11点の加算だ。ボーダーを22点付近としその近辺の対象者を挙げた。

山田康二選手(22点)
山崎智也選手(19点)
藤岡俊介選手(19点)
石野貴之選手(17点)
谷野錬志選手(17点)
魚谷智之選手(16点)
丸岡正典選手(15点)
太田和美選手(13点)

このうち藤岡俊介選手は初のSG出場をかけての戦い。最低でも優出することが条件か。

また、この8名が準優勝戦に進んだ場合、是が非でも2番手以内を取りに来ることが予想される。

優勝戦が行われていないG1は残り宮島ダイヤモンドカップと大村ダイヤモンドカップ。さらに津の周年。そして下関のマスターズチャンピオンの4つだ。

今節のみならず、その他のG1にも注目が集まる。

ボートレース大村の特徴

基本データ

所在地:長崎県大村市玖島1丁目15−1
開場:1952年4月6日(昭和27年)
電話投票コード:24#
モーター:ヤマト331型(交換時期:3月頃)
ボート:ヤマトYM-730型(交換時期:7月頃)
開催:ナイターレース
水質:海水
干満差:あり

ボートレース大村 水面特性

ボートレース大村水面図

出典:ボートレース公式サイトより

大村湾に面しており水質は海水

1コースの1着率が全国トップレベルの強さを誇る。

過去1年のその数字は65.5%、3連対率ともなれば87.6%というようにどちらも徳山を僅かに抑えトップである。

要因としては時間帯で風向きが変わりやすいことが挙げられ、さらに目標物となる物が少ないためスタートで踏み込みにくいこと。それらによってスタートが様子を見つつとなるため逃げに持ち込みやすいこともある。

また一般戦では主力レーサーがインや内枠に偏った番組が多くなることも拍車をかけている。予選でA1級選手が3.4度のイン戦ということもあればB級選手にはイン戦が1度も回ってこないことすらある。

しかしG1では各選手に均等に割り振られるため、機力の不安ある選手が内側となる場合は外からの攻めも見ることができる。

満潮時には2マーク側でうねりが発生しやすく、一流レーサーでも握りこんでのターンは難しい。多少劣勢な位置でも小回りして引き波の内に持ち込み残すことや、外目を航走する選手が差しやまくり差しに転じることによって優位に立ち回ることができる。

まずは過去のデータや当日の気配でスタートを全速でいけるか、2マークで流れる事無くターンができるかという点に関して注目することが舟券の対策にも繋がるだろう。

出目や傾向についてはボートレース大村の特徴の記事を参考にして頂ければと思う。

「大村ダイヤモンドカップ」まとめ

大村ダイヤモンドカップ

今年2度目のG1が大村で開催する。地元主力の原田幸哉選手、桑原悠選手と峰竜太選手の戦いは3度目で非常に注目だ。

また、期末の勝負がけとオーシャンカップへの勝負がけが佳境を迎えている。

この1ヶ月に目の色を変えて挑む選手もいることから、どんな結果をもたらすか注目である。

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