「ツッキー王座決定戦(開設69周年記念)」展望

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展望
ツッキー王座決定戦

ツッキー王座決定戦とは

ボートレース津の周年記念競走。2019年に前身となる「つつじ賞王座決定戦」が幕を下ろし、2020年11月に開催された開設68周年記念より「ツッキー王座決定戦」となった。

「つつじ」の咲く季節である、5月前後に開催が多かった周年だが、名称の変更によって今後は時期を問わず開催されていくことが予想される。

名称が変わった68周年では、元·愛知支部の原田幸哉選手が地元の井口佳典選手や坂口周選手らを抑え予選トップから優勝戦ポールポジションを獲得。2周目1マークで平本真之選手を競り落として初代のツッキー王座決定戦の覇者となった。

地元勢としては今度こそ奪い返したいところだ。

開催日時

2021年4月13日(火)から4月18日(日)までの6日間

優勝賞金

優勝賞金は1000万円

「ツッキー王座決定戦(開設69周年記念)」ドリーム戦

初日(4/13)12R ツッキードリーム戦 枠順

初日(4/13)12R ツッキードリーム戦

コース 登録番号 選手名 所属支部
1 4024 井口佳典 三重
2 3942 寺田祥 山口
3 4444 桐生順平 埼玉
4 4350 篠崎元志 福岡
5 4337 平本真之 愛知
6 4524 深谷知博 静岡

 

2日目(4/14)12R ツックンドリーム戦 枠順

2日目(4/14)12R ツックンドリーム戦

コース 登録番号 選手名 所属支部
1 4238 毒島誠 群馬
2 4344 新田雄史 三重
3 3930 菊地孝平 静岡
4 4418 茅原悠紀 岡山
5 4371 西山貴浩 福岡
6 4686 丸野一樹 滋賀

 

「ツッキー王座決定戦(開設69周年記念)」注目レーサー

井口佳典(いぐち よしのり)

井口佳典

やはり地元の中心選手として真っ先に名前を挙げるのは井口佳典選手。

年末年始の当地では8戦パーフェクトVと存在感を示した。直前の宮島で今年初の記念優出もしてリズムアップもしている。

当地で周年3回、東海地区選手権で2回優勝と実績はメンバー内でも抜けていると言っても過言ではないだろう。

新名称の周年も譲れない。

新田雄史(にった ゆうし)

新田雄史

井口選手にも劣らない当地の活躍が光る新田雄史選手。

2019年8月から2020年8月までには4連続優勝を含む6連続優出。今年も2連続優出と絶対的な安定感。

近況、唯一優出を逃したのは昨年の68周年で今回こその想いは強い。

G1優出ラッシュの勢いで大将の井口選手より先にツッキー王座の地位に輝きたい。

坂口周(さかぐち めぐる)

坂口周

昨年の68周年で3カドを選択し優勝への気迫を見せた坂口周選手。

昨年はクラシックで初、賞金王シリーズ戦でも優出と2度のSG優出を果たし、井口選手と同じ43歳にして更なる上昇カーブを描いている。

近況は一息だが地元で120節以上の参戦歴があり今節出場選手でも最も多い。

豊富な水面経験を武器に活躍を期待する。

松尾拓(まつお ひろむ)

松尾拓

2月の東海地区選手権でG1初優勝を成し遂げた松尾拓選手。

昨年は自身最多の4回優勝と未来の三重支部を担う期待のかかる選手だ。まだまだ並の荒い印象も残るが、センターコースからの仕掛けは記念レースでも光る。

G1ウィナーとして最初の地元戦。今後に向けての試金石ともなるだろう。

毒島誠(ぶすじま まこと)

毒島誠

昨年のSGチャレンジカップを制するなど今期好調だった毒島誠選手。

3月の多摩川で見せた圧巻の走りは印象深い。しかし、直前の宮島では節間3回の6着があり勝率面で大ブレーキ。

一時は8点台後半をキープしてきたものの、ここにきて峰竜太選手との差は僅かなものに。

最高勝率獲得へ向けてはシリーズをリードしていく必要がある。圧巻の走りに期待だ。

平本真之(ひらもと まさゆき)

平本真之

昨年の68周年で初代ツッキー王座獲得まであとわずかのとこまできた平本真之選手。

2周1マークに逆転されたものの、機力の差で惜しくも逃した印象だ。それでも近況も含めて非常に高い整備力には驚かされる。

SGクラシックや直前の宮島においても序盤で苦戦かと思われたが、シリーズ後半には着をまとめられる舟脚に上昇。

今節でも序盤に苦戦したとしても立て直し、好気配ならば優勝争いまで加わってくるだろう。

「ツッキー王座決定戦(開設69周年記念)」豆知識

東海地区選手権と68周年を振り返る

今期、昨年11月から今年4月の中で津のG1は今回で3回目となる。

東海地区選手権は今年2月、ツッキー王座決定戦となって最初の69周年は昨年11月にあった。
東海地区選手権ではその舟脚から優勝濃厚かと見られていた池田浩二選手は準優勝戦でまさかの勇み足。代わって着位差で予選2位としていた松尾拓選手が優勝戦のポールポジションに。

2コースの新田雄史選手がまくり気味に仕掛けるもこれを壁に松尾選手は逃げ切り。G1初優勝を果たした。

優勝戦を除けばオール3連対の新田選手も流石の走り。津では抜群の安定感だ。
(なお、このシリーズで井口佳典選手はF休みのため出場していなかった)

前回の68周年優出し、今節登場は井口佳典選手、坂口周選手、平本真之選手、岩瀬裕亮選手の4名。

このうち平本選手は1度は優勝かと思われたものの2周目ホーム側で猛然と追い上げた原田幸哉選手の差し返しで2着となってしまった。それでも多少の機力不足をカバーする技量の高さは目をひく。3カドとして攻めた坂口周選手も地元ならば、十分にシリーズの主役を張る実力者だ。

岩瀬選手は道中の競り合いを制して3着に。先月のSGクラシックでも舟券に6度貢献と実力はつけているだけに再度の活躍を期待する。

期末勝負がけの選手に注目

今期の戦いも残りわずか。なお、今節が最後となる選手もいる。

G1での勝負がけとなると、レベルは高まるが活躍するとG1では1点のポイント上乗せがあり一気のジャンプアップが可能だ。

今回は気合いの入るボーダー近辺の選手を紹介したい。

宇佐美淳(6.39)
深谷知博(6.38)
宮地元輝(6.28)
佐藤博亮(6.23)
川崎智幸(6.20)
山崎義明(6.10)
原田秀弥(6.08)

今節注目はこの7名を挙げる。

昨年のダービー優勝した深谷知博選手が大敗だけは避けていかなければいけないシリーズとなっている。

今節と地元のGWシリーズの2日間で守りきることができるだろうか。愛知支部の佐藤選手はスタートの速さが魅力の選手。勝負がけでの攻めが見られるか期待したい。

ボーダー下の2選手は共にA1継続なるか注目。

2選手共にフライングを抱えていないため、波乱を呼べる存在だろう。

オーシャンカップ勝負がけ

続いてオーシャンカップの勝負がけ情報。

PG1やG1、G2での優出した際の得点と、それらを6日間走りきった際に1点ずつ加算した得点で争われる。
(なお、優出0の場合は選考の対象とはならない。)

優出した時点で6着でも3点+6日間完走の1点の4点が与えられる。

吉田拡郎(19点)
松尾拓(19点)
河合佑樹(17点)
河村了(16点)
森高一真(15点)
中野次郎(13点)
古賀繁輝(13点)

以上の7選手を挙げたい。

このうち中野次郎選手と古賀繁輝選手は優勝戦2着は欲しいところ。

その他の選手も優勝戦3着以上ならば出場へ可能性は高まる。

7選手が準優勝戦に登場した際には、2着確保に執念を見せることが予想されるため注目としたい。

ボートレース津の特徴

基本データ

所在地:三重県津市大字藤方637
開場:1952年(昭和27年)7月4日
電話投票コード:#09
モーター:ヤマト331型(交換時期:9月頃)
ボート:ヤマトYM-730型(交換時期:8月頃)
開催:デイレース
水質:淡水
干満差:無し(競争水面がプールなのでほとんど潮位の影響を受けない)
チルト角度:-0.5、0、+0.5、+1.0、+1.5、+2.0、+3.0

ボートレース津の水面特性

ボートレース津の水面図

出典:ボートレース公式サイトより

ボートレース津は三重県の県庁所在地の津市にある。

伊勢湾の西に位置しており、湾を挟んで東北東にはボートレース常滑が存在する。

その常滑は2コースが苦戦することで有名だが、一方の津は2コースの強さが全国的に見ても際立っている。

特に2連対率や3連対率はベスト5に入るほどだ。

加えてモーニングやナイターのレース場を除くとインの1着率は全国トップ。ホームもバックも広いため内寄りの選手もターンしやすく強くなっている。

加えて5.6コースの3連対率は全国ても下位となり、堅い配当が多くなっている。本命党が勝負しやすい水面だろう。

一方で、気象条件が悪化すると急に傾向が変わるのも津の特徴か。安定板が着くほどとなるとインの1着率は50%を少し上回る程度に。向かい風ならセンター勢、追い風なら2コースの選手の頭が狙いやすくなり、配当面でも期待が持てるだろう。

また展示タイムの上位2位までの選手が46%以上の1着率率を誇るため、動きのよい選手には注目しておく必要がある。

「ツッキー王座決定戦(開設69周年記念)」まとめ

ツッキー王座決定戦

いよいよ今季の期末が迫ってきた。出場メンバーの中には後期級別審査のラストを今節で迎える選手もいる。

インと2コースの強い水面だけあって、基本的には配当妙味が低めであり、なおかつこの時期は水面の荒れも少ない。

だが、2つの勝負がけがかかっているだけにスタート次第では予期せぬ高配当が飛び出すことも予想される。

平穏大波乱か。

どちらの舟券スタイルを好むファンにとっても興味深いシリーズとなるだろう。

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