全日本王者決定戦とは
概要
ボートレースからつの周年記念競走。例年1月前後に行われる事が多く、冬の唐津水面を舞台に熱いバトルが繰り広げられてきた。若松や芦屋の周年記念とはタイトルが似通っているが間違わないようにしてほしい。唐津は「王者」、若松は「覇者」、芦屋は「王座」である。直近の地元選手の優勝は2010年の深川真二選手まで遡るが、毎回のように優勝戦までコマを進め沸かせている。今年は昨年出場出来なかった地元·佐賀の大エース 峰竜太選手も参戦しており注目したい。
全日本王者決定戦 開催日時
期間は1月22日(金)から1月27日(水)までの6日間
全日本王者決定戦の優勝賞金はいくら?
優勝賞金は1000万円(副賞金100万円を含む)
注意事項
現在ボートレースからつではスタンド改修工事のため、場内の使用出来る区域に制限がある。また、昨今の新型コロナウイルスの感染拡大防止も相まって入場制限が行われる。外向発売所も含め、入場できるのは佐賀県在住者のみの500名。身分証明書の提示が求められる見込み。
【G1】開設67周年記念 全日本王者決定戦ドリーム戦
ドリーム1st 初日(1/22)12R 枠順
コース | 登録番号 | 選手名 | 支部 |
1 | 4320 | 峰竜太 | 佐賀 |
2 | 3854 | 吉川元浩 | 兵庫 |
3 | 4168 | 石野貴之 | 大阪 |
4 | 3941 | 池田浩二 | 愛知 |
5 | 4477 | 篠崎仁志 | 福岡 |
6 | 4524 | 深谷知博 | 静岡 |
ドリーム2nd 2日目(1/23)12R枠順
コース | 登録番号 | 選手名 | 支部 |
1 | 3897 | 白井英治 | 山口 |
2 | 4262 | 馬場貴也 | 滋賀 |
3 | 3415 | 松井繁 | 大阪 |
4 | 4344 | 新田雄史 | 三重 |
5 | 3779 | 原田幸哉 | 長崎 |
6 | 4503 | 上野真之介 | 佐賀 |
開設67周年記念 G1·全日本王者決定戦 注目レーサー
峰竜太(みね りゅうた)
地元周年にこの男が登場となれば注目の的となるのは間違いない。昨年のグランプリ優勝者である峰竜太選手だ。昨年の活躍は今更言うまでもないだろう。昨年末の地元戦では低調機によもやの苦戦を強いられかけたが立て直して優出。今年初戦の大村を優勝すると、尼崎周年も劣勢気味の機力で優出。能力の高さを証明した。出場出来なかった昨年の分まで今年の地元周年での活躍は求められ、最低でも優出は必須だ。今年最初の地元戦でどんな走りを披露してくれるか楽しみだ。
深川真二(ふかがわ しんじ)
昨年のグランプリシリーズ戦で2度目のSG制覇をした深川真二選手。前回、地元勢がこのタイトルを獲得した2010年の優勝者でもある。どの水面でも前付けはするが、勝手知ったる地元水面なら進入が深くなろうとも、常にスタートは決めてくるはずだ。またピットで飛ぶようならばバック側に出るまでに難なくコースを奪うことも考えられる。シリーズを通して深川選手がどのコースから戦うか注目をしたい。
上野真之介(うえの しんのすけ)
昨年のSGグランドチャンピオンでは初の優出をし、さらにチャレンジカップとグランプリシリーズ戦でも準優にコマを進めた上野真之介選手。とくに年末の賞金争いではボーダー付近の選手がG1の連戦であった一方で、一般戦が続いていただけに歯がゆい思いはあっただろう。ドリームにも選出された今節はいきなり存在感をアピールしたいはずだ。昨年も外枠からあっと驚かすようなレースがあっただけに、追い風でも外からの上野選手には気をつけたい。
白井英治(しらい えいじ)
前節尼崎では準優で壁が薄いとこを攻め込まれ2着で優出となった白井英治選手。年末の三国、年始の下関でも準優で敗れているだけにそろそろ安定した逃げを披露したい。当地は昨年の周年で予選2位から優出。過去にはモーターボート大賞で優勝もあるなど6度の優勝歴がある水面。昨年5月から優勝が遠ざかっているが水面相性を活かしてドリームから勢いづきたい。
馬場貴也(ばば よしや)
前節の尼崎周年では準優で白井英治選手のイン戦を破り、優勝戦でも怒涛の鋭いターンの連続で逆転準優勝とした馬場貴也選手。やはりターン力は艇界でトップクラスのものがある。意外にも10月以来の優出でそれが好結果と繋がったのだから今年これからに弾みがついただろう。当地は17年10月以来の参戦だが、風が強く吹こうとも鋭いターンで突き抜けてくるイメージが湧いてくる。
石野貴之(いしの たかゆき)
一昨日のグランプリ覇者の石野貴之選手。昨年末はF2でグランプリを傍観する幕切れとなってしまった。それだけに年始のG1となれば気合いが入るはずだ。休み明け初戦の平和島一般戦では機力面でも苦労し、1着が1本と物足りない結果であったが、大舞台となれば目の色を変えて走るタイプの選手。62周年を制した実績もあり、機力がついてくればたちまち優勝候補に名乗りを上げる。
【G1】開設67周年記念 G1·全日本王者決定戦 豆知識
今年も好発進 連覇を狙う若武者
昨年の66周年では優勝戦4コースから3号艇の仕掛けに乗ってまくり差しで突き抜けた丸野一樹選手。
獲物を捉えるかのごとく差しではなく、まくり差しを選択した判断力は若手でもトップクラスのものがある。前節の尼崎では予選をダントツトップの成績で首位通過とし、王道の準優、優勝戦と逃げて今年最初のG1を獲得した。どんな展開であっても道中の追い上げも含め、脅威となっているだけに成績はもちろん舟券でも一目をおきたい選手だ。タイトル連覇、G1連続制覇ということがあれば、早くも賞金ランキングを優位に進めていくことは間違いない。峰竜太選手も推している注目の若手だ。
活躍続く佐賀支部の地元周年
グランプリシリーズ戦では深川真二選手が、その数十分後のグランプリでは峰竜太選手が優勝し幕を閉じた2020年。思えば上野真之介選手もSGで優出し準優勝するなど佐賀支部の活躍も目立った年だった。11年振りに地元タイトルを獲りたい各選手だが、その間にも優勝戦1枠になるなど代わるがわるように優出が目立っている。先に述べた3名以外にも地元勢は層が厚い。まずは山田康二選手。F2でA2級降格していたが、もとは高い勝率でSGでも活躍を見せたこともある若手。G1初優勝は当地のダイヤモンドカップで成し遂げている。
続いて三井所尊春選手。前付けに3カドと曲者ぶりを発揮することが多いが、やはり怖いのは伸び仕様に仕上げたときの一気の攻め。追い風も地元なら苦にするともなくスリットを踏み込んで仕掛けてくるだろう。さらに59周年では優勝戦1枠も惜しくも2着に敗れるなどあと一歩で記念に手が届かない古賀繁輝選手。優出までは度々登場する地元G1なだけに今度こその想いは強い。ここに宮地元輝選手と高田明選手を含めた総勢8人で久々の地元タイトル奪還を狙っている。
4000番台後半の豊富な若手勢
今節登場の51名のうち、3分の1近い15名が登録番号4500番以降の選手だ。地元山田康二選手や上野真之介選手、昨年の覇者の丸野一樹選手は既に名を挙げたが、その他にも昨年のSGダービー覇者の深谷知博選手やヤングダービーの覇者である磯部誠選手の名もある。ようやく復調気配もあり、記念覇者でもある羽野直也選手や外枠からの攻めが魅力な椎名豊選手も怖い存在。さらにルーキーシリーズでの活躍も目立つ近江翔吾選手や山田祐也選手といったところも強豪相手にどんな戦いを見せるか注目である。豊富な若手が風も恐れないターンでどう魅せてくれるか楽しみだ。
ボートレースからつの特徴
基本データ
所在地:佐賀県唐津市原1116
開場:1953年8月7日(昭和28年)
電話投票コード:#23
モーター:ヤマト331型(交換時期:8月頃)
ボート:ヤマトYM-730型(交換時期:4月頃)
開催:デイレース
水質:淡水
干満差:なし
ボートレースからつの水面特性
唐津の水面は年間を通して追い風が吹く傾向にある。そのためスロー勢での決着が多く、外からの仕掛けが決まりにくい。「イン」ではなく「スロー勢」が強いと記したのは、穴パターンにおいてもスロー勢の活躍が目立つからだ。特に1.2.3コースまでのボックスで順番が入れ替わって万舟なんてことも度々発生する。その他の場合ではポイントは5コース。強い追い風や記念クラスになると連対率はグッと上がってくる。スピードをつけて差し込んで来られるだけに連穴にはもってこいの位置だ。
開設67周年記念 G1·全日本王者決定戦 まとめ
昨年末にグランプリとシリーズ戦を制した地元両雄がそろい踏み。さらにSGで存在感を増した上野真之介選手もドリームに選出と地元の活躍は十分見込まれている。一方で他地区からも歴戦の猛者や連覇を目論む若武者と豪華メンバーが勢揃い。1年の序盤の戦いとあってどの選手もいいスタートを決めたいこの時期。熱戦に期待したい。

フネログ事務局

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