G1 九州地区選手権とは
概要
福岡・佐賀・長崎支部の3つの地区で構成される地区選手権。例年2月に開催される。優勝者にはその年の3月に行われるボートレースクラシックへの出場権が与えられる。
開催は持ち回りによって行われるため3場ある福岡県内での開催は必然と多くなっている。優勝選手の所属地区を見ると2011年の第58回大会から2018年の第64回大会まで福岡支部の選手が連続優勝していたが、2019年の芦屋・2020年の唐津は長崎支部の桑原悠選手、2021年の大村では佐賀支部の峰竜太選手というように地元選手以外が優勝を果たしている。
福岡での開催に限ると3連続で地元の選手が優勝中だ。
開催日時
期間は2/6(日)から2/11(金)までの6日間。
優勝賞金
優勝賞金480万円(副賞金を含む)
注意事項
会場はマスクの無い人や37.5度以上の熱がある人、明らかな体調不良の兆候が見られる人の入場を禁止。
「G1 第68回 九州地区選手権」ドリーム戦
第12R 九州プレミアムドリーム 枠番
1 3783 瓜生 正義 福岡
2 4477 篠崎 仁志 福岡
3 4503 上野 真之介 佐賀
4 4296 岡崎 恭裕 福岡
5 4174 赤坂 俊輔 長崎
6 4871 羽野 直也 福岡
第12R 九州バトルドリーム 枠番
1 4320 峰 竜太 佐賀
2 3779 原田 幸哉 長崎
3 4371 西山 貴浩 福岡
4 3623 深川 真二 佐賀
5 4350 篠崎 元志 福岡
6 4504 前田 将太 福岡
「G1 第68回 九州地区選手権」注目レーサー
瓜生 正義(うりゅう まさよし)
やはり鳴門での開催とならば真っ先に挙げるのは田村隆信選手。これまで地区選手権では2017年に優勝。準優勝も2回と活躍してきた。
直前節では崩れたものの年明けからは連続での準優勝と気配は悪くない。2021年3月の三国周年で優勝しているため既にボートレースクラシックへの出場権を有しているが、そこはやはり地元でのG1開催。主役の座は譲れない。
篠崎 仁志(しのざき ひとし)
もう1人の福岡巧者は篠崎仁志選手。福岡3場では出場回数や優出回数が断然多いのがボートレース福岡。芦屋の倍近い13回の優勝を果たしている。
年始に入ってからも尼崎・芦屋と連続優出。好調かつ好相性水面とあって地元の雄・瓜生正義選手を脅かす。
峰 竜太(みね りゅうた)
今年まだ波に乗り切れていないのが峰竜太選手。グランプリの転覆以降、地元・唐津でもターンマークに激突。直前となった戸田周年も初日後半のアクシデントで負傷し3日目から欠場となっていた。
悪い流れを断ち切るには地区戦での活躍は必須。連覇に向けての戦いが始まる。
深川 真二(ふかがわ しんじ)
九州地区選で活躍を期待したいもう1人の佐賀支部は深川真二選手。進入からの駆け引きも注目される。
当地は過去8度の優出があるが、そのうち6度が優勝というように好調時は非常に高い信頼を持っていいだろう。ドリーム戦は1枠の峰選手に対してどこまでプレッシャーをかけるかも注目だ。
原田 幸哉(はらだ ゆきや)
大村での開催を控えるボートレースクラシック。そこに向けて勢いをつけたい原田幸哉選手。
地元周年でも準優敗退の他、今年4度のイン戦で3度取りこぼしと苦戦気味。何としてもきっかけを掴みたいだろう。福岡での優勝は20年以上も前だが常にスタートのキレは鋭い。
桑原 悠(くわはら ゆう)
九州地区選手権と言えばブレイクのきっかけとなる2019年のG1初優勝の記憶に新しい桑原悠選手。翌2020年にも優勝し連覇を達成した。
過去3年で福岡は1回のみの出場だが、その1度が9戦7勝オール3連対と大暴れした。直前の戸田でのフライングは悔やまれるが3月や年末に向けての活躍を期待している。
「G1 第68回 九州地区選手権」注目モーター
21号機
クイーンズクライマックスの際に誰が引くか注目されたモーターでその際は海野 ゆかり選手が獲得しました。
これまで6度の優出を記録していますが最近はややリズムダウン。使用者や整備巧者次第で気配一変の可能性を秘める。
40号機
クイーンズクライマックスで遠藤 エミ選手が優勝した際のモーターです。
元々使用当初から優出が続いていたモーターで強烈なパワーを内包しています。
27号機
クイーンズクライマックスで渡邉 優美選手が優出したモーターで年明け2度の使用でいずれも優出中。
このモーターだが6コースからでも1着を奪っておりスリット付近のノビが非常に良いです。これは11月にイン屋の石川 真二選手が使用・整備をして優勝したことが要因であることが予想されます。
「G1 第68回 九州地区選手権」豆知識
層の厚い福岡支部
51名の出場選手のうち39人という大挙出場の福岡支部の選手。当然ながら全選手は紹介出来ないため先に挙げた2人を除く注目選手を挙げる。
安定感のある篠崎 元志選手や枝尾賢選手は展開不問。今期6点台半ばに甘んじている西山 貴浩選手はそろそろ奮起を期待したい。
パンチ力ある攻撃が持ち味の石倉 洋行選手には穴の気配も。石川 真二選手は進入から波乱を呼ぶだろう。
今期好調の塩田 北斗選手に岡崎恭裕選手、前田 将太選手も優勝争い圏内だ。
今村 暢孝選手と川上 剛選手は2度目の地区戦制覇を狙う。3名の女子選手も含め一丸で地元地区戦の制覇を狙う。
波乱を呼ぶか 3名の女子選手
今や実力は女子レーサーのトップクラスまで成長した渡邉 優美選手を筆頭に挙げたい。年始の大村で優出、続く多摩川で優勝と女子戦を好成績で終えると直前のレディースVSルーキーズシリーズも女子予選トップで優出と勢いがいい。
直前となった芦屋周年で序盤3連勝もあった小野 生奈選手も期待の1人だ。一昨年の九州地区選手権でも優出3着と活躍している。成長株の中川 りな選手は地区選手権初登場。
猛者揃いのシリーズでどれだけ戦えるか腕試しの一節になるだろう。夏ほどではないが、やはり軽量の分直線は差が出る女子選手たち。どんな波乱を巻き起こすか期待している。
クラシックの権利保有者
ハイレベルの九州地区。既に7名の選手がボートレースクラシックの出場権を手にしている。
福岡支部からは
瓜生 正義選手
羽野 直也選手
前田 将太選手
西山 貴浩選手
の4名。さらに予備1位には古澤 光紀選手も控えている。
佐賀支部からは
峰 竜太選手
クラシックの舞台となる大村を地元とする長崎支部からは
原田 幸哉選手
赤坂 俊輔選手。
古澤選手だけは6場のいずれかで権利を持つ選手が優勝すれば出場が叶うだけに、その他からの優勝選手が出てくれることを期待したいだろう。また、地元クラシックはもちろん、年末のグランプリも控える今年は長崎支部の活躍も十分期待したいところだ。
ボートレース福岡の特徴
基本データ
所在地:福岡県福岡市中央区那の津1丁目7
開場:1953年(昭和28年)9月26日
電話投票コード:22#
モーター:ヤマト331型(交換時期:6月頃)
ボート:ヤマトYM-730型(交換時期:6月頃)
開催:デイレース
水質:汽水
干満差:あり
チルト角度:-0.5、0、+0.5、+1.0、+1.5
ボートレース福岡の水面特性
引用元:ボートレース公式サイトより
ボートレース福岡は博多湾へと流れる那珂川の河口付近に位置し海に近いことから水質は海水に近いが、川の水と混ざり合い汽水とも言える。
1マークが那珂川の河口部に飛び出しているような位置にあり、満潮時刻ともなれば海水の影響で独特のうねりが発生するのでG1やSGの優勝戦の1枠であっても振り込んで大敗するケースは過去にも見られ地元選手や当地との相性も予想には組み込みたい。
2マーク側のダッシュ水域が非常に狭いのも特徴で、前づけさえなければオールスローのようにも見えてしまうほど。しかし、ホーム側の1マークは徐々に狭まっていくことからスタートで出し抜くようならば一気のまくりも見ることが出来る。
コース別成績の傾向
インの1着率は基本的には西高東低のイメージを持つ方が多いのではないだろうか。しかし、西のレース場にでボートレース鳴門と今回の舞台となるボートレース福岡では1着率が低くなっている。
ボートレース福岡は博多湾へと流れる那珂川の河口付近に位置している。海に近いことから水質は海水に近いが、川の水と混ざり合い汽水とも言える。1マークが那珂川の河口部に飛び出しているような位置にあり、満潮時刻ともなれば海水の影響で独特のうねりが発生する。これによって記念クラスの優勝戦の1枠であっても振り込んで大敗するケースは過去にも見られた。
過去1年のイン1着率は全国20位とかなり低くなっている。先に挙げたうねり以外にもスタートから1マークまでスタンド寄りにターンマークが振ってあるため内側が窮屈になりがちという点も考えられる。このため福岡では攻めの起点となる3コースの成績が非常に高い。1着率は戸田・江戸川に続いての3位、3連対率も芦屋・三国に続いての3位と優秀だ。今節でも注目となるだろう。また、2コースはさらに3連対率が高く全国トップだ。
イン逃げからは内から順の2着率となっているが、1-5よりも2-1の方が出現率が高く、3-1も同程度。もちろん配当妙味も高い。1-2.1-3を中心に2-1.3-1についても常に可能性を考えなくてはならないだろう。
「G1 第68回 九州地区選手権」まとめ
イン劣勢の難しい水面で行われる今年の九州地区選手権。近年の流れのまま他地区選手による優勝となるのか、3連続としている福岡開催の地元優勝の流れを引き継ぐのか。
潮の流れは5日目までは一波乱もふた波乱も巻き起こりそうな気配。ハイレベルだからこそ難解な九州地区選手権を見逃すな。
フネログ事務局
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