G1 太閤賞競走とは
概要
ボートレース住之江の周年記念競走。かつては2.3月と春先に行われる事が多かったが、ここ数年は4〜7月と暖かくなって来た時期に行われることも増えてきた。
昨年は3.4月と2ヶ月続けて行われている。2009年以降優勝戦では13回が逃げ決着。唯一インを破ったのは2018年に行われた62周年で平尾 崇典選手が6コースからのまくりと大波乱になった。
最近は地元選手による制覇は6年ほど逃しているが2011〜13年に3年連続制覇(石野 貴之選手・湯川 浩司選手・丸岡 正典選手)もあり、毎回シリーズを湧かせている。
開催日時
6/5(日)〜6/10(金)までの6日間
優勝賞金
1,000万円(副賞金を含む)
注意事項
会場はマスクの無い人や37.5度以上の熱がある人、明らかな体調不良の兆候が見られる人の入場を禁止。
「G1 太閤賞競走開設66周年記念」ドリーム戦
初日(6/5)第12R 初日ドリーム(千成賞)
1 3415 松井 繁 大阪
2 4502 遠藤 エミ 滋賀
3 3960 菊地 孝平 静岡
4 3557 太田 和美 大阪
5 4427 秦 英悟 大阪
6 4350 篠崎 元志 福岡
2日目(6/6)第12R 2日目ドリーム(関白賞)
1 4168 石野 貴之 大阪
2 4238 毒島 誠 群馬
3 4482 守屋 美穂 岡山
4 3779 原田 幸哉 長崎
5 4686 丸野 一樹 滋賀
6 4561 藤山 翔大 大阪
「G1 太閤賞競走開設66周年記念」注目レーサー
松井 繁(まつい しげる)
やはり住之江周年においてこの選手を真っ先に挙げなくてはならない。今なお健在の松井 繁選手だ。
今年は4月のマスターズチャンピオンで準優に進出するもピットで足の小指を骨折。無念の途中帰郷となっていた。1ヶ月ほど休み、直前はボートレースオールスターに出場。まさかの高い予選ボーダーとなり、着をまとめていたが予選落ちの憂き目にあってしまった。
昨年は地元G1が3度開催されるも2度をフライング休み。やはり松井選手なしでは盛り上がらない。昨年の憂さ晴らしに大活躍といきたい。
石野 貴之(いしの たかゆき)
直前のボートレースオールスターは準優勝戦で激戦の2着争いを制して優出。大舞台での勝負強さを発揮した石野 貴之選手。
近況では絶妙な小回りや差しを見せるなど、従来よりも技ありのレースを見せることが増えてきている。今年の地元戦は正月開催で優勝。ゴールデンウィークシリーズでは準優勝戦2コース差しを難なく決めて優出2着と軽快さをアピールしている。
前回の太閤賞制覇は11年も前。リズムも良く、そろそろ2度目の制覇といきたい。
田中 信一郎(たなか しんいちろう)
今年50歳の区切りを迎える田中 信一郎選手。しばらく制裁を欠く時期が続いていたが、近況のレースぶりはようやくらしさを取り戻しつつある。4月の尼崎で約3年振りとなる優勝を果たすと続くマスターズチャンピオンでも約2年振りとなるG1優出。
直近も2連続優出とノってきた。本来は当地のグランプリで2連覇を含む3回、太閤賞3回、高松宮記念特別競走3回とめっぽう強い水面。復活への狼煙はあがった。
原田 幸哉(はらだ ゆきや)
直前のボートレースオールスターは準優勝戦での弾丸のひとまくり。優勝戦は鮮やかすぎるまくり差しで昨年のボートレースメモリアルに続き2年連続でSG制覇した原田 幸哉選手。
今年のグランプリが地元開催とあってまずは出場に大きな前進となっただろう。ここ3年で3コースからの優勝は3回。全てがG1以上であり決まり手もまくり差しだ。
その最初となったのが2020年の高松宮記念特別競走。今節も3コースからの高速まくり差しに期待だ。
毒島 誠(ぶすじま まこと)
今年のボートレースオールスターでファン投票1位を獲得した毒島 誠選手。
乗りずらさの出るモーターでありながらドリーム戦の勝利などで予選突破。本人としては残念であったが、できる限りの役目を果たした。住之江との相性の判断難しい。グランプリをはじめSGでの優出も見られるが以外にもシリーズの頂点からは11年遠ざかっている。
今回はSGとSGの合間の一戦で自然体で望めば久々の当地優勝が狙えるはずだ。
篠崎 元志(しのざき もとし)
ボートレースオールスターでは機力を最大限に引き出し、2度目のオールスター優出を果たした篠崎 元志選手。今年は優出ラッシュであり、若松・戸田と周年でも結果を出してきた。
当地はSG初優勝した2012年の賞金王シリーズ戦や2016年の高松宮記念特別競走でタイトルを獲得。
ここ最近はG1に手が届いていないが、いつ獲得してもおかしくない好調ぶり。不利枠をドリームで消化できるとあって注目だ。
「G1 太閤賞競走開設66周年記念」注目モーター
37号機
GWのラピートカップにて湯川 浩司選手が使用したモーター。その際は際立った雰囲気はありませんでしたが次節以降の動きが良い。
昨年のラピートカップの際にも湯川選手が使用したモーターは住之江の中心を担うモーターになっただけに今年もこのモーターの勢いに注目が集まる。
53号機
2節前に本多 宏和選手が使用して優勝した際のモーター。
この節間中、本多選手は5回のイン戦をいずれも勝利している事からわかる通りモーターの興しとスリット付近のノビが随一な仕上がりとなっている。
61号機
直線のノビが光るモーター。
ラピートカップで3周全力戦を売りにする西村 拓也選手が使用し優出、そのあとも東京支部ではありますが大阪を本拠地とする中野 次郎選手が使用して準優勝をしました。
ここまで5人が使用して4人がA1、1人がA2級と腕と整備いずれも伴った選手が使用しているのが魅力的な点でもあります。
「G1 太閤賞競走開設66周年記念」豆知識
なぜか届かぬ太閤賞
大阪支部の七不思議、いやボート界の七不思議と言っても過言ではないかもしれない。太閤賞では松井 繁選手や田中 信一郎選手、石野 貴之選手と現役のSG覇者は皆がタイトルを持っている…と言いたいところだが、太田 和美選手の名が歴代の覇者に連ねていない。
太田選手は高松宮記念特別競走でV5。賞金王決定戦を1度、シリーズ戦を2度制するなど地元での実績は十分だ。しかしどうしても届かないのが太閤賞のタイトル。今年は4月から5月にかけて連続優勝があり、片方は大阪支部のゴールデンウィークシリーズ。
2016年以来となるオール大阪優勝の勢いで悲願の太閤賞制覇を狙っているはずだ。
当地SG近年の覇者たち
これまで多くSG開催が行われてきたボートレース住之江。ここで今節出場する過去10年のSG覇者たちを挙げてみた。
2012年 賞金王シリーズ戦 篠崎 元志
2017年 賞金王シリーズ戦 新田 雄史
2019年 賞金王決定戦 石野 貴之
2020年 オールスター 篠崎 仁志
2021年 賞金王シリーズ戦 新田 雄史
気になるのは2度のシリーズ戦優勝の新田 雄史選手。1度目はグランプリからシリーズに回った選手を抑えて予選トップ通過。2度目は3コースからの鮮やかなまくり差しを決めている。
これまで住之江は勝率7.50近くある好相性水面で、優出7回に対し優勝4回という勝負どころでの強さもある。篠崎ブラザーズもそれぞれがSG初優勝した舞台とあって注意が必要だ。
残り2ヶ月の攻防 ボートレースダービー
毎年のように行われるボートレースオールスターのSG開催も今年はお休み。代わって当地で2014年以来8年振りの開催となるのが大晦日決戦で有名なクイーンズクライマックスが開催される。
遠藤 エミ選手はSG優勝、平高 奈菜選手はSG優出という賞金面での大量リードがあり無事に年末を迎えさえすれば100%出場だろう。(遠藤選手に至ってはグランプリ出場の可能性まである。)となれば強豪揃いの今節であってもがむしゃらに戦いたいのは地元勢でも紅一点の鎌倉 涼選手。先はまだ長いとはいえ現時点で1000万円に届いていない。
知り尽くした地元水面、直前のオールスターでの走りを鑑みればここは準優進出まで狙ってもいいのではないだろうか。徐々に蒸し暑くなる時期も近づいてきたため、最低体重差を生かせる走りを期待したい。
ボートレース住之江の特徴
基本データ
所在地:大阪府大阪市住之江区泉1丁目1−71
開場:1956年(昭和31年)6月19日
電話投票コード:12#
モーター:ヤマト331型(交換時期:3月頃)
ボート:ヤマトYM-730型(交換時期:3月頃)
開催:ナイターレース
水質:淡水
干満差:なし
チルト角度:-0.5、0、+0.5、+1.0、+1.5
ボートレース住之江の水面特性
出典:ボートレース公式サイト
ボートレース住之江は大阪市住之江区にあるボートレース場。水質は工業用水を使用した淡水。水面が硬くG1やSGであっても競って握り合うとあっという間にターンが飛んでいってしまうこともあるほど。その水質ゆえに多摩川と比較されることも多い。
住之江はインが強いのかどうか?
インコース1着率は過去半年で57.4%となっておりナイターレース開催場としては真ん中の成績。イン逃げからの出目としては1-2コースでの組み合わせが約20%とだいぶ高め。これはやはり仕掛けが飛んでいってしまう住之江だからこその傾向だろう。
また、住之江では1-5.1-6コースの組み合わせと1コース選手を内枠選手が捉える2-1.3-1ではほとんど出現率に差がない。
やみくもに外枠勢を絡めるよりは逃げ差し争い(逃げまくり差し争い)の方が効率的である。基本は1-2.1-4といった組み合わせに、穴狙いなば内枠のボックスというのも有効だろう。
「G1 太閤賞競走開設66周年記念」まとめ
今節は地元有力選手のそろい踏みもあれば今年のSG覇者2名出場に加え、当地巧者も揃った超がつくほどのハイレベル。SGさながらの攻防が繰り広げられるだろう。
一足先に始まった常滑周年と共に昼も夜もG1開催が楽しめる期間もあって益々この先のSGに向けた大事な6日間となるだろう。
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