徳山クラウン争奪戦とは
ボートレース徳山の周年記念競走。かつては1月末から2月頭にかけて、7-9月にかけての時期を中心として開催されていたが、昨年の67周年に5月に開催され、2年続けてこの時期となった。
ボートレース徳山といえば全国屈指のインの強さだが、直近5大会の優勝戦では様子が異なる。63周年では毒島誠選手が6コースからまくり差して優勝。
66周年では寺田祥選手が、前回の67周年では茅原悠紀選手がそれぞれまくりを決めて優勝と波乱が続いている。
今回も新モーター初おろしから5節目と相場が固まっていない中での戦いとなるため、波乱要素は十分にあるだろう。
地元選手の活躍も多く、大将格の白井英治選手と寺田祥選手にも優勝経験があるタイトル。干満の差もあり地元選手からは目が離せない。
開催日時
2021年5月9日(日)から5月14日(金)までの6日間
優勝賞金
優勝賞金は1000万円
「徳山クラウン争奪(G1)」ドリーム戦
枠番は出走日の前日に決定される。
初日(5/9)12R クラウンドリーム 出場選手
登録番号 | 選手名 | 所属支部 |
3719 | 辻栄蔵 | 広島 |
3779 | 原田幸哉 | 長崎 |
3854 | 吉川元浩 | 兵庫 |
3897 | 白井英治 | 山口 |
4418 | 茅原悠紀 | 岡山 |
※ドリーム戦出場予定であった井口佳典選手は、先般の処分によって出場停止となったため、その他の選手が繰り上がることとなる模様。(未発表)
2日目(5/10)12R すなっちドリーム 出場選手
登録番号 | 選手名 | 所属支部 |
3557 | 太田和美 | 大阪 |
3942 | 寺田祥 | 山口 |
3960 | 菊地孝平 | 静岡 |
4028 | 田村隆信 | 徳島 |
4262 | 馬場貴也 | 滋賀 |
4350 | 篠崎元志 | 福岡 |
「徳山クラウン争奪戦(G1)」注目レーサー
寺田祥(てらだ しょう)
2枚看板のうち徳山となれば寺田祥選手を1番手に挙げたい。
直前の下関GWシリーズを優勝した勢いもあるが、前3年では連続で徳山のGWシリーズを優勝している
。昨年は当地3節連続優勝の他、正月シリーズも制しており活躍必須の水面だ。
なんと言っても近況はSGとG1を含め4連続の予選トップ通過中。
66周年の昨年の再現を狙いたい。今回もV候補筆頭として挙げる。
白井英治(しらい えいじ)
寺田選手に待ったをかけたいのは白井英治選手。
当地は昨年5月から5節連続優出中。
特に昨年5月の前回大会の67周年では予選での減点もあり、準優勝戦は18位での滑り込み。それでも準優勝戦と優勝戦で2着を並べたのは流石の一言だ。
2018年のグランドチャンピオンで制して以来、3年ぶりの徳山のビッグタイトル制覇を期待する。
原田幸哉(はらだ ゆきや)
先月のマスターズチャンピオンを初出場にして優勝したのは原田幸哉選手。
精密なまくり差しで太田和美選手の懐を捉えた実に鮮やかな勝利だった。その原田選手は昨年1月の66周年で1枠で優出。
しかし、前づけもあり深くなったところを寺田祥選手に捲られてしまった。
今回はそれ以来の当地参戦となり、リベンジに燃えているだろう。
茅原悠紀(かやはら ゆうき)
前回の67周年覇者、さらに今年の中国地区選手権からのG1優勝者として連覇に挑むのは茅原悠紀選手。
まずは67周年。機力はありつつも勝ちきれなかった2日目以降。しかしカドとなった優勝戦では3コースのへこみも味方に一気のまくり。
今年の地区戦では1勝ながらオール3連対と着をまとめ予選2位とすると、シリーズリーダーの白井英治選手が準優で2着に。優勝戦は1枠からの逃げ切りとなる。
ツキも味方につけるこの水面で今回もどんな戦いを見せるだろうか。
魚谷智之(うおたに ともゆき)
ツキという点では魚谷智之選手にも流れが来ているのかも知れない。
先般の給付金受給の騒動や、選考期間最終日にF休みとなる選手が出て予備からオーシャンカップ出場が転がり込んできた。
このタイトルは2007年の54周年に制している他、優出9回中4回優勝と相性のいい水面。
減点のあったマスターズチャンピオンでも好旋回が見られたように、流れを掴めば久々の当地タイトルが見えてくる。
太田和美(おおた かずみ)
マスターズチャンピオンでは優勝戦1枠を手にしながら、原田幸哉選手に足元をすくわれる形となった太田和美選手。
それでも昨年の近畿地区選手権以来のG1優出とし、強さを再確認することができた。
2018年11月の65周年では、こちらも予選2位からの勝ち上がりで優勝戦はポールポジションから逃走劇。
昨年9月のダイヤモンドカップでフライングに散った汚名返上といきたい。
「徳山クラウン争奪戦(G1)」豆知識
2枚看板に続く地元勢
寺田、白井両選手を中心とした山口支部だが、過去の周年覇者も含めて上位争いを期待する。
まずは2016年の62周年を制した谷村一哉選手。デビュー初G1制覇がこのタイトルだ。昨年は苦戦したものの、3月の当地優勝を含む今年V2。再度の頂点を目指す。
今年の中国地区選手権で優出した原田篤志選手も差はない。SG優出するほどの実力はあり、初の記念制覇を目指す。昨年V7と好調だった吉村正明選手は当地で昨年まで6連続優出のあった好相性水面。13年ぶりのタイトルへ。
今年、当地で3度の優出している大峯豊選手は、前回の優勝戦Fの汚名返上といきたい。
ここに竹田辰也選手、森野正弘選手を含めた8人で地元周年制覇を目指す。
復活の気配で要注意
しばらく不振だった田村隆信選手と篠崎元志選手の両選手が上昇ムードだ。
田村選手は昨年、正月シリーズで大苦戦すると、そこから抜け出すことができず優勝なく終わった。今年も連勝スタートの戸田が途中打ち切りとなるなど流れが非常に悪かった。
しかし三国周年で優勝すると、直前のGWシリーズでも優勝。ようやくらしさが戻ってきた。ケガの影響もあって昨年は優勝がなかった篠崎選手も直前のGWシリーズ優勝。
2月の若松オール2連対でのVや、住之江周年でも優出と今年は動きが違う。
もともと峰竜太選手をボートレースメモリアル優勝戦で道中競り落としたほどの選手。復活となれば怖い。
ゴールデンウィークシリーズの優勝者
地元選手がしのぎを削るGWシリーズ。前述の田村隆信選手は鳴門、篠崎元志選手は若松でそれぞれ優勝。
まだ優勝者の決まっていない場もあるが、ここでは2人更に紹介したい。
まず津を優勝した新田雄史選手。
3月の住之江64周年で4年ぶりのタイトルを獲得した今年。井口選手不在となれば三重支部の中心として大車輪の活躍を期待したい。
現時点で唯一、遠征勢の優勝としているのが椎名豊選手。
今年2度目の優勝で優出も7回と好調だ。
センターからのまくりが特徴の選手で、波乱を呼び込むには欠かせない存在となりそうだ。
ボートレース徳山の特徴
基本データ
所在地:山口県周南市栗屋1033
開場:1953年(昭和28年)8月27日
電話投票コード:18#
モーター:ヤマト331型(交換時期:4月頃)
ボート:ヤマトYM-730型(交換時期:11月頃)
開催:デイレース
水質:海水
干満差:あり
チルト角度:-0.5、0、+0.5、+1.0、+1.5、+2.0
ボートレース徳山の水面特性
全国屈指のインの強さを誇るボートレース徳山。太華山、笠戸島に囲まれた地形で、年間を通して風の強さや向きが安定していることが要因に挙げられるだろう。
大潮の時期も過ぎ、満潮時刻もレース時間帯に被らないことから今節では基本的なデータの通りイン逃げが多くなることが予想される。
逃げの相手も内から順に率を残しており、無理な穴狙いは難しい。
唯一、波乱を呼び込みそうなのは天気の変化だ。
6日間の中で日によって風向きも変わり、雨予報も出ている。モーターも使用開始から1ヶ月ほどと相場は固まっていないため、ダッシュ勢の動きがいいようであれば外を絡めた紐穴狙いやカドまくりなどにも注意してほしい。
「徳山クラウン争奪戦(G1)」まとめ
ゴールデンウィークシリーズも終わり、これから4ヶ月続けてSGが開催となる。
その第1歩となる今回の周年。下ろしたてのモーターでそれぞれの選手が手探りとはなるが、乗り越えて今年中盤の好スタートを切りたい。
イン逃げ連発か、波乱を起こす選手が現れるのか楽しみな6日間だ。

フネログ事務局

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