ヤングダービーとは
概要
2013年まで行われていた前身の新鋭王座決定戦はデビュー6年未満の選手に出場権が与えられていたのに対して、現行のヤングダービーは最大で10回以上の出場も可能になった。
新鋭王座決定戦ではかつては1月開催であったが2012年より9月開催となると、それを受け継ぐ形でヤングダービーは第1回の2014年から9月後半で行われている。
第1回の戸田では複数艇のフライングで桐生順平選手が優勝しているが、以降の地元選手による優勝はない。
また、SGなどにおいては西日本の選手の活躍が目立っているが、このヤングダービーにおいては第3回の松田大志郎選手が優勝したのみで、イースタンヤングに振り分けられた地区の選手による優勝が続いている。
出場資格
30歳未満の選手のみが出場できるレース。
優先出場選手は前年度優勝者(30歳未満の場合のみ)と開催年の東西のトライアル競走であるイースタンヤング、ウエスタンヤングの優勝者。
その他の選手は「ダービー」と名がつくだけに、開催前年の7月1日〜当年の6月30日までの選考期間内における勝率上位者(140走以上)が級を問わず選出される。
ドリーム戦は勝率上位の順に選出され、若手最高峰の戦いとしての注目が集められる。
開催日時
2021年9月21日(火)~9月26日(日)までの6日間
優勝賞金
1,100万円
注意事項
今節の第8回ヤングダービーは新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、基本的な感染対策はもちろん、一部設備等を制限しながらの開催となる。
混雑時には入場制限も想定されているほか、当面の間は県外からの来場は控えて頂くようお願いもされている。
ファンの方には積極的にネット環境を利用した舟券の購入や観戦をお願いしたい。
「第8回 ヤングダービー(PG1)」ドリーム戦
初日(9/21)ドリーム戦 枠順
出典:https://www.boatrace-tokuyama.jp/
コース | 登録番号 | 選手名 | 所属支部 |
1 | 4908 | 上田龍星 | 大阪 |
2 | 4719 | 上條暢嵩 | 大阪 |
3 | 4831 | 羽野直也 | 福岡 |
4 | 4848 | 仲谷颯仁 | 福岡 |
5 | 4856 | 豊田健士郎 | 三重 |
6 | 4850 | 野中一平 | 愛知 |
「第8回 ヤングダービー(PG1)」注目レーサー
上田龍星(うえだ りゅうせい)
今年は自身初のヤングダービーのドリーム戦出場で、選考期間内トップの勝率で1枠となった上田龍星選手。
昨年、琵琶湖で行われたヤングダービーでは優勝戦ポールポジションを獲得。
しかし磯部誠選手に差しを許すと、道中競り合いで3番手後退と悔しい思いした。
今年は徳山のイン戦と絶好の条件からスタート。今年こその思いで挑む。
上條暢嵩(かみじょう のぶたか)
2年振りにヤングダービーのドリーム戦に戻ってきた上條暢嵩選手。
今年は既にV5と自身最多を更新する好調ぶりだ。
2019年には下関のダイヤモンドカップを優勝と数少ないG1覇者の1人だ。直前の津でも準優逆転からの優勝戦1枠を獲得し優勝を決めるといった濃い内容のレースであった。
若手では最上位クラスの実力があるだけに、ヤングダービーのタイトルは是非とも獲得したいだろう。
羽野直也(はの なおや)
初のG1制覇は原田幸哉選手を破り、後に周年の優勝戦で峰竜太選手を追い詰めるなど実力はSG選手と遜色ない羽野直也選手。
2018年には優勝0というスランプもあったが、やはり自力は高い。
今年の徳山周年で準優3着。その前は優勝2回を含む5連続優出と近年の徳山は好相性となっている。
徳山の3枠は成績が低いのだが、羽野選手は好成績を残し続けており心配無用。
ドリームで一気に波に乗りたい。
仲谷颯仁(なかたに はやと)
羽野選手と共に福岡の若手の中心選手として知られる仲谷颯仁選手。
昨年はV5と好調だったが、今年前半の優出は4回のみと苦戦していた。
しかし、直前の若松でオール3連対での優勝。ヤングダービーへの勢いづける優勝となった。
2018年8月以来の徳山参戦となるが、同年1月の周年では優出4着と好成績を残した。
得意の4コースのドリーム戦登場となり、羽野選手との上位を狙いたい。
永井彪也(ながい ひょうや)
一昨年の第6回ヤングダービー覇者の永井彪也選手。
その年の年末はグランプリシリーズ戦で準優勝とブレイク。その整った顔立ちも相まって高い人気を誇る。
近況では地元の先輩である濱野谷憲吾選手の活躍や、後輩の栗城匠選手の平和島周年制覇と受ける刺激は多いはず。
2度目のヤングダービー制覇で更なる今後の活躍を期待したい。
「第8回 ヤングダービー(PG1)」豆知識
今節最多の出場地区
今節登場の地元、山口支部からは佐々木完太選手が出場。
近年では展開を捉える力もつけ注目したいところであるが、今期は徳山で2度のフライングを喫しF2と狙いにくいか。
愛知支部は昨年のラストチャンスをものにした磯部誠選手に続く2連覇の期待がかかっている。
ドリーム出場の野中選手はもちろんのこと、的確な捌きが光る黒野元基選手。
前田3兄弟から前田篤哉選手と前田滉選手、吉田兄弟の吉田裕平選手と吉田凌太郎選手と兄弟パワーに期待する。
福岡支部からはドリーム戦出場の羽野直也選手、仲谷颯仁選手の他、3名もの女子選手が出場ということにも注目したい。
ヤングダービー初の女子選手による優出した大山千広選手をはじめ、今年好調の渡邉優美選手と自力強化が明確な中川りな選手と3名が出場だ。
中でも人気も高く、レディースチャンピオンや昨年のウエスタンヤング、今年のお盆シリーズなどツボにハマれば止まらない大山選手の活躍は多くの方が望んでいるだろう。
インの強い徳山 波乱を起こす選手は
インが強いからと言って常にイン逃げばかりで決まっていては予想の面白さも半減してしまう。
それならばとスパイスを与えそうな選手を挙げてみよう。
一番は伸びを重点的にモーターを仕上げ、破格の展示タイムを出す高田ひかる選手。スタートにもバラつきがあるがやはり脅威となる。
関浩哉選手は3年前のヤングダービー覇者。群馬支部といえばどこからでも握り込む攻撃力があり注目される1人となる。
スタート巧者の2人の「一平」にも期待したい。愛知の一平はドリーム登場の野中一平選手。通算でも平均のスタートは.12とSG出場する選手にもヒケはとらない。
兵庫の一平は鈴谷一平選手。こちらは2012年の平均スタートが.12と近況では攻めの姿勢が目立っている。
2019年のヤングダービーでF2の身でありながら予選トップ通過とした吉田裕平選手もスタートには高い集中力がある。
ラストチャレンジ
2020年のヤングダービーでは20代最後の磯部誠選手が優勝。ラストチャンスをものにした。
甲子園や大学駅伝などでは最上級学年の選手が活躍というものを見てきたが、ヤングダービーでもそのような活躍もあるのではないだろうか。
今年は松尾夏海選手、村上遼選手、中村晃朋選手、馬場剛選手、妻鳥晋也選手がラストチャンス。
有終の美を飾れるだろうか。
ボートレース徳山の特徴
基本データ
所在地:山口県周南市栗屋1033
開場:1953年(昭和28年)8月27日
電話投票コード:18#
モーター:ヤマト331型(交換時期:4月頃)
ボート:ヤマトYM-730型(交換時期:11月頃)
開催:デイレース
水質:海水
干満差:あり
チルト角度:-0.5、0、+0.5、+1.0、+1.5、+2.0
ボートレース徳山の水面特性
ボートレース徳山は全国的に見てもインの強い水面。
一般戦ではインにA級レーサーを置く企画レースも多く、後半カードもインの強い番組構成が多い。
その辺りを差し引いても潮汐もありインからでも全速旋回が可能な水面。
柔らかい水質であり展示タイムも出にくく、外からの一気の仕掛けが効きにくいということもある。そのため逃げの率が高いのだ。
舟券攻略の基本は1-2で
基本は1-2中心の目が多いレース場であり、記念クラスとなっても大きな変化は見当たらない。
過去1年では3コースよりもむしろ4コースの2連対率が高くなっていること。
さらに全24場中では3コース成績が最下位クラスであることから圧倒的に差しが優勢ということを理解できる。
若手選手のスピード戦が中心となることを期待されるヤングダービーだが、水面特性からは仕掛けを見つつ差しに入る選手を上位として見ていきたい。
「第8回 ヤングダービー(PG1)」まとめ
インが強く、まくりが効きにくい。昨年の琵琶湖大会とは真逆とも言える舞台で行われる第8回ヤングダービー。
そんな中で堅実にポイントを稼ぎ、ファイナルに進出し若手の頂点に立つのはどの選手か注目の6日間だ。
フネログ事務局
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