「第47回ボートレースオールスター」展望

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展望

ボートレースオールスターとは

ボートレースオールスターとは、ボートレースのSG競走(最高峰のクラスに位置する競走)のひとつ。正式名称は「笹川賞競走(ささかわしょうきょうそう)」。
競輪の「オールスター競輪」、競馬の「宝塚記念」「有馬記念」同様、ファン投票で出場選手が決定される。
ただし、投票対象となるのは前期A1級の選手のみとなるため、人気とともに安定した実力を兼ね備えていないと出場できない。
優勝賞金は3,500万円。1974年(昭和49年)に第1回が行われた。

2020年(令和2年)の第47回ボートレースオールスターは住之江ボートレース場(大阪市住之江区)で行われる。
住之江ボートレース場でボートレースオールスター(笹川賞競走)が行われるのは、第34回大会(2007年)に続いて13年ぶり17回目。今回はボートレースオールスターとしては初のナイター開催となる。

開催期間は2020年5月26日(火)から5月31日(日)。この6日間、52人のボートレーサーたちが住之江ボートレース場を舞台に熱い戦いを繰り広げる。

「第47回ボートレースオールスター」展望

第47回ボートレースオールスター ドリーム戦(初日12R)枠順

ファン投票の結果により、第47回ボートレースオールスター 初日12Rに行われるドリーム戦競走の出場選手が以下の通り決まっている。


第47回ボートレースオールスター 注目レーサー


ここからは、第47回ボートレースオールスターの注目レーサーを紹介。

毒島誠(ぶすじままこと)


まずはSG優勝6回を誇る毒島誠(92期・群馬)
2018年(平成30年)、2019年(令和元年)と2年連続でSGを2度優勝。今やSGの優勝戦の常連となっているトップレーサー。

桐生ボートレース場が地元であることからナイター競走を得意としており、SG6勝のうち5勝がナイター。(丸亀[2勝]、下関、若松、大村)
ボートレースオールスターには8年連続9回目の出場となるが、意外にもこれまで優出はゼロ。
しかし、今回のボートレースオールスターは得意のナイター。SG7勝目が射程圏内に入ったか。

毒島の注目ポイントは「ピット離れ」。基本は枠なり進入だが、そのピット離れの良さで、6号艇のときでもSG、G1では4コースまで、一般戦では2コースに入ることも。スタート展示から注目したい。

峰竜太(みねりゅうた)


ボートレースオールスター4年連続ファン投票第1位の峰竜太(95期・佐賀)
2015年(平成27年)から2019年(令和元年)まで5年連続で年間最高勝率となっている、ボートレース界のトップレーサーのひとり。
当地で行われた、2018年の第33回ボートレースグランプリ(賞金王決定戦)での優勝は記憶に新しいところ。
近況も充実しており、優勝候補の一角に挙げられる。

峰が1号艇に入ったときには要注目。
直近6カ月では1着率約92%と無類の強さを発揮。舟券的なうまみはないが、軸としては信頼できる。

ボートレースオールスターには今回が出場12回目。過去11回のうち、優出は5回(2着1回、3着2回、5着2回)。そろそろ優勝したいところ。

瓜生正義(うりゅうまさよし)


前回、ボートレースオールスター(笹川賞競走)が住之江ボートレース場で行われたのは2007年(第34回)。そのときの優勝者が瓜生正義(76期・福岡)。今回で19回目の出場となる。
ボートレースオールスターでは過去5度の優出。うち2回で優勝を決めている。
ベテランの域に入ってきた瓜生だが、2019年7月に常滑ボートレース場で行われたSG「第24回オーシャンカップ」で、毒島誠らを退けて優勝するなど、その実力はA1上位をキープ。
13年ぶりのボートレースオールスター制覇を虎視眈々と狙う。

寺田祥(てらだしょう)


ファン投票で出場が決まるレースに付きものなのが「繰り上がり」。
そこで、予備選手(男子)2位から繰り上がり出場を決めた寺田祥(81期・山口)にも注目したい。
ボートレースオールスターは3年連続11回目の出場で、最高成績は2004年(平成16年)、2008年(平成20年)、2009年(平成21年)の準優勝戦進出。
2017年の「第63回ボートレースメモリアル(モーターボート記念競走)」を制覇するなど、実力はこのメンバーに入っても引けを取らない。

気になるのが1号艇での成績。
直近6カ月では1着率が約60%と物足りなさを感じる。
センター勢に攻められることが多く、寺田が1号艇のレースでは3号艇、4号艇を狙うのも一考。

永井彪也(ながいひょうや)


ボートレースオールスター初出場の選手からも2名紹介したい。
まずは永井彪也(109期・東京)
2019年(令和元年)9月の「第6回ヤングダービー」を制し、12月の「第34回グランプリシリーズ」では優勝戦2着、そして今年(2020年)のボートレースクラシック(鳳凰賞競走/総理大臣杯)では初出場で準優勝戦進出を決めるなど、今注目の若手レーサーのひとり。
昨年末の「グランプリシリーズ」以来の住之江でひと暴れしてみせるか。

香川素子(かがわもとこ)

8名出場する女子レーサーの中で、唯一の初出場が香川素子(80期・滋賀)。意外にも、SGへの出場自体が初めてとなる。
女子レーサーの中では安定した成績を誇り、2008年より10年以上にわたりA級をキープ。
住之江には2019年4月の「G3 オールレディース」以来約1年ぶりの登場。
過去3年、住之江の1号艇では6戦5勝と好成績を残しているが、さすがにSGで逃げ切りを決めるのは難しいか。
ならば狙いは3号艇のとき。過去3年住之江では6戦1着1回2着3回3着1回という結果を残しており、2着付け、3着付けに妙味。

息子の香川颯太(125期・滋賀)も2019年11月にデビューし、初勝利へ向け奮闘中。
母として、そして先輩レーサーとして、初のSGでまずは1勝を目指したい。

大山千広(おおやまちひろ)


2015年のデビュー以来、順調にトップレーサーへの道を歩んでいるのが大山千広(116期・福岡)。今大会出場レーサーのうち、最年少となる。
初出場の昨年は2日目に赤岩善生、徳増秀樹らを相手に逃げ切ってSG初勝利を挙げるなど、男子のトップレーサー相手にも通用するところを見せた。
今回の第47回ボートレースオールスターではファン投票2位で2年連続2回目の出場。
初日のドリーム戦では2号艇に入る。

住之江には12月の「第34回グランプリシリーズ」以来の登場。
このときは2日目にフライングを切り、その後も5着6着を並べてしまう不本意な結果に終わってしまった。それ以前の成績を見ても、住之江はスタートがやや合わないイメージがあり、スタート展示に注目したい。

大山の魅力は全速ターン。彼女のレースは道中一瞬たりとも目が離せない。

小野生奈(おのせいな)


福岡支部の女子からはもうひとり小野生奈(103期・福岡)が出場。
2019年は後期に60日間のフライング休みなどもあり心配されたが、2020年に入り、2月の「第66回九州地区選手権」、3月の「第4回レディースオールスター」、「ヴィーナスシリーズ第12戦」で優出を果たすなど近況はリズムも良い。
ボートレースオールスターには7回目の出場となり、これまでの最高成績は準優勝戦4着(2回)。
同支部の後輩・大山千広より先に初優出を決めたいところ。

地元選手

地元・大阪支部からは7人の選手が出場。
過去ボートレースオールスター(笹川賞)を2勝している「絶対王者」松井繁(64期・大阪)、3年前のボートレースオールスター覇者・石野貴之(90期・大阪)、10年ぶりのSG制覇を狙う湯川浩司(85期・大阪)など多士済々。
2019年グランプリシリーズ優勝戦1号艇の木下翔太(108期・大阪)、昨年(2019年)、下関の「ダイヤモンドカップ」でG1初優勝を果たした上條暢嵩(110期・大阪)、今季ルーキーシリーズ2勝、今大会男子レーサー最年少の上田龍星(117期・大阪)など伸び盛りの若手も上位をうかがう。

大阪支部の選手からも2名ピックアップしたい。

石野貴之(いしのたかゆき)


まずは石野貴之(90期・大阪)。初日ドリーム戦では5号艇に乗艇。
2019年は、11月の第22回チャレンジカップ(桐生)、そして12月の第34回グランプリ(住之江)、ともに1コースから逃げを決め、SG2勝。年間賞金王にも輝いた。
2020年に入っても好調をキープ。地元水面で3年ぶりのボートレースオールスター制覇を狙う。

石野は、節間で成績の波が激しくなることも少なくなく、6着が目立つ成績であっても、舟券的に見限るのはお勧めしない。

松井繁(まついしげる)


そして、「絶対王者」松井繁(64期・大阪)。今大会出場選手の中で最多の26年連続28回目の出場。
2017年の「第44回ボートレースオールスター」以来、約3年間SGの決勝戦からは遠ざかっているが、ハンドルさばきに衰えは見られない。
ボートレースグランプリ(賞金王決定戦)を3度制した地元水面で、「絶対王者」の存在感を見せつけられるか。

「第47回ボートレースオールスター」出場選手豆知識

今村豊と「スロー進入」

今大会の出場選手の中で最年長は、59歳の今村豊(48期・山口)。
今村は常にスロー進入を選択することで知られている。
通常は1号艇~3号艇がスロー進入となることがほとんどだが、今村の場合は5号艇、6号艇であってもスロー進入を選ぶ。
したがって、今村豊が6号艇に入ったときにはオールスローになることが少なくない。

今村のスロー進入にまつわる話でこんな事例がある。
2009年8月26日に丸亀ボートレース場で行われたモーターボート記念競走2日目3Rで、2号艇の“アウト屋”阿波勝哉(79期・東京)が5コースでダッシュスタート、6号艇の今村が6コーススロースタートという変則的な進入となった。(内から①③④⑤②⑥の進入。5コースの②のみがスロー)
結果は、今村が阿波のまくりに乗り2着。(阿波は6着)
今村にとっては、6号艇で6コースからスロー進入といういつも通りの行動であったのかもしれないが、基本6コース進入の阿波は面食らったことだろう。

兄弟で出場 篠崎元志・仁志

ボートレースは兄弟や姉妹、親子で選手というケースも少なくない。
今回は篠崎元志(96期・福岡)篠崎仁志(101期・福岡)が兄弟で出場。揃ってSGに出場するのは昨年8月のボートレース メモリアル(モーターボート記念競走)以来。
その他、今回の出場メンバーでボートレーサーを兄弟姉妹に持つのは以下の4選手。
遠藤エミ(102期・滋賀)[姉が遠藤ゆみ(引退)]
小野生奈(103期・福岡)[妹が小野真歩(112期・福岡)]
上條暢嵩(110期・大阪)[兄が上條嘉嗣(102期・大阪)]
上田龍星(117期・大阪)[妹が上田紗奈(123期・大阪)]

また、母子でレーサーという珍しいケースもある。
前述の通り、香川素子(80期・滋賀)の息子は2019年11月にデビューした香川颯太(125期・滋賀)。そして大山千広(116期・福岡)が初勝利を挙げたレースには、母の大山博美(引退)が出場していたことをボートレースファンなら覚えていることだろう。
木下翔太(108期・大阪)の母も元レーサー・木下裕美子である。

ボートレースに「銀河系軍団」!?

「銀河系軍団」といえば、。かつてジダン、ロナウド、ベッカムなどスター選手が在籍したスペインのサッカークラブ「レアル・マドリード」の愛称として有名。

しかしボートレースファンにとっての「銀河系軍団」は1999年にデビューした、登録番号4023番から4052番までの85期のボートレーサーたちのこと。
同期でTシャツを作ったときに、「銀河系軍団」と入れたのが由来とされている。

今回、その「銀河系軍団」からは、SG6勝の井口佳典(85期・三重)、SG3勝の田村隆信(85期・徳島)、SG1勝の森高一真(85期・香川)、SG2勝の丸岡正典(85期・大阪)SG4勝、湯川浩司(85期・大阪)の5選手が登場。
全選手がSGの制覇経験を持ち、今回も目が離せない。
特に地元の丸岡、湯川は久々のSG優勝を地元水面で決めたいところ。

ボートレース住之江の特徴

2019年の住之江ボートレース場のイン1着率は59.4%、2連対率は76.2%。
これは全国平均より約4%ほど高い数字で、1日(12レース)のうち、9回はインが2着まで入る計算になる。

また、東西にそれぞれ電光掲示板、巨大スタンドがあるため、横風が吹きにくいのも特徴。
春は南からの向かい風、夏も多くは向かい風だが、追い風の日も増え始める。冬場は北からの追い風がほとんど。予想の際には風向きにも注意したい。

コース別入着率&決まり手

最近3ヶ月のコース別入着率&決まり手


枠番別コース取得率

進入については、ここ3ヶ月のデータを見ても基本枠なりと考えて良いだろう。

最近3ヶ月の枠番別コース取得率


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