マスターズチャンピオンとは
概要
2000年に第1回が行われた競走。先に施行されていた新鋭王座決定戦や女子王座決定戦が若手選手や女子選手限定の勝率上位選手によって争われていた大会だったが、本大会はベテラン選手による勝率上位選手によって争われる大会だ。
2003年の第3回大会までは満50歳以上、2004年の第4回大会から20017年の第18回大会までが満48歳以上、その後現在においては満45歳以上の選手によって開催されるようになった。シリーズ名も2010年の第11回大会までは「競艇名人戦」、2011年の第12回大会から2013年の第14回大会までが「名人戦」、その後通称である「マスターズチャンピオン」という名で行われている。
マスターズチャンピオンになってからプレミアムG1という格付けとなった。2006年に優勝した万谷章選手が62歳で優勝しており、この記録が最年長G1記録となっている。(なお、この優勝によって得た権利で翌年の総理大臣杯にも出場し最年長記録を更新した。)
開催日時
2022年04月19日(火)~04月24(日)までの6日間
優勝賞金
1,100万円(副賞金を含む)
注意事項
会場はマスクの無い人や37.5度以上の熱がある人、明らかな体調不良の兆候が見られる人の入場を禁止。
新型コロナウイルス感染症防止のため入場制限を行う場合があります。
最新の開催情報はボートレース三国公式ホームページでご確認ください。
「G1 第23回マスターズチャンピオン」ドリーム戦
初日(04/19)ドリーム戦 枠番
1 3897 白井 英治 山口
2 3573 前本 泰和 広島
3 3159 江口 晃生 群馬
4 3590 濱野谷 憲吾 東京
5 3946 赤岩 善生 愛知
6 3388 今垣 光太郎 福井
「G1 第23回マスターズチャンピオン」注目レーサー
今垣 光太郎(いまがき こうたろう)
1月末から開催の65周年では危うかった位置から執念の差しで逆転優勝した桐生 順平選手。その後3連続優出があるなど勢いづける足がかりとなるシリーズ制覇となった。
フライングに途中帰郷とリズムを崩しかけたが直前の宮島周年でも優出した。連覇という期待はもちろんのこと、シリーズを盛り上げるためには活躍必須の絶対的エース。再び期待に応える走りを見せて欲しい。
原田 幸哉(はらだ ゆきや)
昨年のマスターズチャンピオン覇者の原田 幸哉選手。見事な3コースからのまくり差しで史上最年少優勝とした。
今年に入ってからは意外にも優勝なし。近況の三国では目立った活躍が出来ていないが優出回数は2ケタとしている。ディフェンディングチャンピオンとしての意地を見せたい。
白井 英治(しらい えいじ)
今年のマスターズチャンピオンが初出場となる白井 英治選手。今もなおボート界では指折りの強者が他を圧倒するか注目だ。
選考期間における勝率もトップで初日のドリームは1枠を務める。昨年末の一般戦でまさかの準優で敗退としているだけにリベンジも果たしたい。
濱野谷 憲吾(はまのや けんご)
今年ここまでF2と苦労している濱野谷憲吾選手だが、旋回力は今も上位クラスのものがある。足かせはあるが関東を共に引っ張ってきた山崎智也選手の引退もあって、一時代を築いた選手としてはライバルに送るはなむけの言葉ならぬ活躍を見せて欲しい。
吉川 元浩(よしかわ もとひろ)
昨年後半はF2に苦しめられた吉川 元浩選手。今年も調子は上がって来なかったが今月の常滑で準パーフェクトVとした。
当地は周年2回に近畿地区戦で優勝と好相性。今年はフライングの足かせもなくここまできており活躍が期待される。
上平 真二(うえはら しんじ)
2大会続けてマスターズチャンピオンで優出している上平 真二選手。着順こそ連対を果たせていないものの相性のいい大会と言えるだろう。
注目すべきは水面との相性。それほど多くない26回の三国でなんと20回の優出と安定感は非常に高い。激走を予感させられる今節となる。
「G1 第23回マスターズチャンピオン」注目モーター
35号機
3節しか使用されていないことに加えて整備巧者ぞろいの今節でモーターの相場は大きく変動しそうですが、現状の機力では35号機が一番評価になるでしょう。
直前の開催で優勝を飾っていますがまだまだ上積みも期待できそうなので出足系統を仕上げていけば更なる能力の発揮も期待されます。
20号機
2節前に優勝しているモーター。モーターの興しが非常に良いことに加えてスリット付近のノビが光る。
今節は前付けやスロー域で勝負するレーサーが多いことからペラ、モーターを出足方面に持っていく事がプラスに働くかマイナスに働くかは何ともいえませんが自力は◎。
「G1 第23回マスターズチャンピオン」豆知識
山崎智也選手の引退で注目の2名
先日、突如として引退を発表した山崎 智也選手。山崎智也選手と関わりが特に強い2名の活躍は是非期待したい。
まずは同支部で長年記念戦線を共に戦ってきた江口 晃生選手。そのストイックさに先輩でありながら多くの事を学ばせてもらった仲間と話し敬意と共に寂しいと何度も言っていた。F2の身ではあるが後輩を送り出す最高のシリーズとしたい。
もう1人は川北 浩貴選手。山崎選手と非常に仲がよく、山崎選手の引退を止めるよう広町さん(山崎選手の師匠)に言われたほどだ。
仲間の引退直後のシリーズ。こちらも仲間を送り出すタイトル獲得となることを期待している。
マスターズチャンピオンの楽しみ方
現在のボートレースは枠なり3対3が主流。時々3カドによって2対4となるのがほとんどだ。そんな中でベテランは前づけからコースを奪いに動く選手が非常に多い。時にはオールスローの全艇90m起こし、単騎ダッシュ、はたまた内2人が深いなら3カドとそのレースは様々なもの変える。ポイントとなりそうなのは起こしのスムーズさに加え、カドとその1つ内のカド受け。深くなったスローが展示などで加速の際に遅れた位置から届かせるよりはしっかりとレバーに反応して起こしが出来なくてはスリットに間に合わない。
カドとカド受けの関係は逃げられるか否かに直結してくる。100を切るカド受けがカドのダッシュを止められるかを展示などで確認しておきたい。三国の水面特徴を考えれば仕掛けたダッシュ勢での決着やそこにインが抵抗しての2コースの組み合わせで高配当決着となることも予想されるため、この機会に穴狙いをしてみてはいかがだろうか。
期末勝負がけのレーサーたち
通常のG1とは異なり多くA2選手が出場するマスターズチャンピオン。勝負がけという面では面白い戦いとなるだろう。4月中旬の時点でボーダーは6.20前後。ここでは6.30未満の選手とボーダー下でも6.20近辺まで浮上の可能性ある選手を挙げたい。
ボーダー上
今村 暢孝選手(6.27)
強烈な前づけが特徴の福岡のベテランである。F持ちであるため今節において展開の鍵となる選手の1人とも言えるだろう。
ボーダー下
市川 哲也選手(6.10)
山本 寛久選手(6.10)
明石 正之選手(6.05)
明石選手で節間を6.80前後で乗り切ればG1分の1点増しがあるため十分にA1入りが可能だ。前づけの多いシリーズだが、ボーダー下の3選手はダッシュからでも十分戦えるため、ここぞと言う場面では波乱を呼び込みそうだ。
ボートレース三国の特徴
基本データ
所在地:福井県坂井市三国町池上80−1
開場:1953年4月14日(昭和28年)
電話投票コード:#10
モーター:ヤマト331型(交換時期:4月頃)
ボート:ヤマトYM-730型(交換時期:4月頃)
開催:デイレース
水質:淡水
干満差:なし
ボートレース三国 水面特性
ボートレース三国は福井県坂井市にあるレース場。北西3キロほどで日本海が広がっているとあって通年で追い風傾向。冬には水面が荒れるほどの強風となることもある。プール型のコースで水質は淡水。スタート地点から1マークがスタンドに向かって15mほど寄せられているがホームもバックも共に広いため外からの仕掛けは届きにくい。
過去1年における1コース1着率は55%。企画レースの多いモーニングレース開催場の中では低い数字となっているが全国平均ほどと思っていいだろう。2コース成績は3連対率が全国トップ。追い風が多く、水質の硬い淡水ならば当然と言えるかもしれない。基本的な舟券の組み立ては内2人から。また、三国の6コースは1マークまで遠く感じる選手も多く軽視はしたくなる。
しかし、今節においては前づけをする選手によって内が深くなりがちのため通常よりも大外の出番は増えてくるだろう。1.2コースがスタート先行するなら基本通り。ダッシュ勢が先手を取れるようなら穴狙いと柔軟な対応をしていきたい。
「G1 第23回マスターズチャンピオン」まとめ
本大会は出場年齢が変わろうとも、通常のレース以上にコース取りから火花が散る。現代のレースとしては異質かもしれないがそこに醍醐味が詰まっている。
今なおSGで活躍する選手から熟練の技で立ち回る大ベテランまで集うマスターズチャンピオン。今年のナンバー1は一体誰だ。

フネログ事務局

最新記事 by フネログ事務局 (全て見る)
- 競艇予想サイト エンカウントは信頼性の欠片もない詐欺サイトだった - 2025年2月5日
- 競艇予想サイト ボートレースファンは利用価値無しの低俗サイトだった - 2025年1月24日
- 競艇予想サイト ボートリッチは信頼性のない詐欺サイトだった - 2025年1月17日