2026年5月15日、ボートレース尼崎で開催されていた
「B面の神戸 ええとこええとこ BTS神戸新開地杯」
初日に、異例のエンジントラブルが連続発生しました。
問題は5Rから始まり、6Rでも同様の症状が発生。
さらに7Rのスタート展示でも異常が確認され、
最終的に7R以降の開催中止
という異例の判断が下されました。
5Rで発生した最初の異変

最初に異変が起きたのは5Rでした。
5Rの主なアクシデント
- 1号艇:大山千広選手 → モーター不調により欠場
- 3号艇:大町利克選手 → スタートで出遅れ(L)
大山選手は発走直前にモーター異常が確認され欠場。
さらに大町選手も正常な加速ができず出遅れとなりました。
この時点では単発トラブルの可能性もありましたが、
結果的にこれが異常の始まりでした。
6Rでも同様のトラブルが発生

続く6Rでも、同じような異常が発生しました。
6Rの主なアクシデント
- 1号艇:永井源選手 → モーター不調により欠場
- 3号艇:大久保佑香選手 → スタートで出遅れ(L)
5Rに続き1号艇がモーター不調で欠場。
さらに3号艇も正常な隊形が取れず出遅れとなり、
現場では「単なる偶然ではない」という空気が広がりました。
7Rの展示でも異常

決定打となったのが7Rのスタート展示でした。
7R展示で確認された異常
- 5号艇:野相弘司選手 → スタート展示で大きく出遅れ
- 6号艇:東本勝利選手 → 同様に加速不良
ここまで短時間で複数艇に異常が続いたことで、
主催者は
「公平かつ公正なレース継続が困難」
と判断。
7R以降の開催中止が正式に決定されました。
なお5R、6Rにて欠場、出遅れとなった4選手についてはいずれも「選手責任外の欠場、出遅れ(L)」と判定されています。
相次ぐトラブルの原因が発覚
尼崎施行者による調査の結果、
エンジンに付随する燃料コック内部のストレーナー(網)から、
ジェル状の異物が確認されました。
調査で判明した原因
- 給油用小型タンク(携行缶)を使用
- ホースに補強用テープが後付けされていた
- テープの接着剤が経年劣化
- 燃料内で溶解しジェル状に変質
- その異物が燃料ラインに混入
これにより燃料供給に異常が発生し、
複数のエンジンで回転不良が起きた可能性が高いとされています。
E30ガソリンとの関連性

今回使用されていた燃料は、
E30(エタノール30%混合ガソリン)と呼ばれる今年度より本格的に導入された新しいガソリンです。
エタノールは一般ガソリンと比べ、
接着剤や樹脂素材への影響が強い
ことが知られています。
E30燃料で起こり得ること
- 接着剤の軟化・溶解
- 粘着成分のジェル化
- フィルター詰まり
- 燃料供給量の低下
- エンジン出力低下
今回の尼崎トラブルでも、
こうした燃料と接着剤の化学反応が原因として考えられます。
しかしこのトラブルに関しては燃料よりも、
備品劣化を放置したボートレース尼崎の体制に問題があります。
今後の対応
尼崎では今後、
以下の緊急点検が実施されると発表されています。
- 全モーターの分解点検
- 燃料タンクの洗浄
- 給油ホースの交換・確認
- 燃料ライン全体の安全確認
今回の事例は、
選手の技術やスタートだけではなく、設備そのものがレース結果を左右する
ことを改めて示したケースとなりました。
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