北陸艇王決戦とは
概要
ボートレース三国の周年記念。他場で「〇〇決定戦」といった周年記念が行われているが、三国周年は「決戦」であることに注意してほしい。
ここ2大会は12月に続けて行われていたが、その開催される季節もまちまちである。
冬場に行われた2大会連続でイン戦が敗れるという波乱も起きているが、調べられる限りの1997年から前回までを見ても優勝戦1枠となれば3連対率は100%。
15回も優勝を飾っており、とにかくポールポジションを手に入れることが重要な大会と言えるだろう。
最後の地元勢の優勝は2015年3月に行われた61周年の今垣光太郎選手。
それ以来の3月開催となる今節で活躍を期待したい。
開催日時
2021年3月11日(木)から3月16日(火)までの6日間
優勝賞金
優勝賞金は1000万円(副賞金100万円を含む)
【G1】「開設67周年記念 北陸艇王決戦」ドリーム戦
初日(3/11)12R 日本海ドリーム 枠順
コース | 登録番号 | 選手名 | 支部 |
1 | 3388 | 今垣光太郎 | 福井 |
2 | 3744 | 徳増秀樹 | 静岡 |
3 | 3854 | 吉川元浩 | 兵庫 |
4 | 4444 | 桐生順平 | 埼玉 |
5 | 3779 | 原田幸哉 | 長崎 |
6 | 3942 | 寺田祥 | 山口 |
2日目(3/12)12R 東尋坊ドリーム 枠順
コース | 登録番号 | 選手名 | 支部 |
1 | 4320 | 峰竜太 | 佐賀 |
2 | 3960 | 菊地孝平 | 静岡 |
3 | 4013 | 中島孝平 | 福井 |
4 | 3590 | 濱野谷憲吾 | 東京 |
5 | 4028 | 田村隆信 | 徳島 |
6 | 4524 | 深谷知博 | 静岡 |
【G1】「開設67周年記念 北陸艇王決戦」注目レーサー
今垣光太郎(いまがき こうたろう)
福井支部の顔として長年牽引している今垣光太郎選手。
昨年は優勝こそ1度きりではあったが、当地で行われたボートレース甲子園と丸亀周年で優出。
また、先月行われた近畿地区戦でも地元勢で唯一の優出をしている。
地元選手としては今垣選手が優勝した2015年以来のタイトル奪還が期待される。
地元周年での活躍で今後のビッグレースに繋げていきたい。
中島孝平(なかじま こうへい)
直前の浜名湖周年では2018年のボートレースオールスター以来、そしてG1ともなれば2013年以来と久々のタイトルを獲得した中島孝平選手。
2020年前期の審査はまさかのA2級降格となり、2019年には優勝も0。
一部では衰えも心配されていたが今年は直前の周年も含み既にV2と一気の復調を感じさせる。
オーシャンカップの出場も濃厚となってきており、SG2冠の実力者が復活した。
萩原秀人(はぎはら ひでと)
ソツのないレースで昨年もV4とした地元の萩原秀人選手。
当地の相性も抜群で昨年は3優出1V。今年も2節前の桐生で優勝と安定感は高い。
SGでも4度の優出がありながら、記念タイトルは2016年の福岡周年のみ。
今期も7点を超える勝率をマークしており、得意の地元水面となればそろそろ2つ目のG1制覇を期待したい。
石田政吾(いしだ せいご)
開会式やインタビューの締めの一言で「ガンバリマス」と発することでお馴染みの石田政吾選手。
記念制覇は2010年が最後となっているが、昨年は地元優勝も含むV4の活躍。
機力出しが上手くいくと展示タイムから好時計をマークしてくる。
かつてSG制覇してから月日は経ったものの、今なお福井支部の中心選手。
優出率5割を超えるこの地で久々の周年での活躍を見せたい。
吉川元浩(よしかわ もとひろ)
先月の近畿地区戦では準優勝戦で唯一イン戦を破って優出した吉川元浩選手。
また優勝戦でも道中で今垣選手を逆転しての2着。
もともと66周年で4コースまくりで優勝も果たすなど、地元を除けば最多タイの優勝回数を誇る水面と好相性を誇る水面で今節と活躍は必至か。
この後のSGクラシックでは前人未到の3連覇もかかるため、この周年も連覇しリズムを更に高めたい。
山口剛(やまぐち つよし)
このタイトル前々回の65周年で3コースからのまくりで優勝している山口剛選手。
昨年は優勝なく終わったが、G2以上ではSGオーシャンカップを含めて6度の優出があった。
今年も年明けは好調かと思われたが、近況では準優でアクシデントに散ると不運も続いた。
およそ2年前に獲得したタイトルで悪い流れを払拭したい一戦だ。
【G1】「開設67周年記念 北陸艇王決戦」豆知識
前節の大波乱の影響は
前節の浜名湖周年で悪天候の初日、5Rの予選に登場した峰竜太選手を含む6艇フライングとまさかの大波乱がおこった。
今年も既に優勝3回としていた峰竜太選手だが、自身では最大となる.08のフライング。
大村SGでの準優フライング以降で無双が続いていただけに、やはり何かしらの影響は否めないだろう。
幸いにしてこの後のSGクラシックやオールスターには出場可能となりそうだが、今期の残るレースにおいてこれまで同様の実力が発揮できるかが注目となる。
ボートレース甲子園で優勝した水面でまずは様子を見たい。
地区戦出走のアドバンテージ
2月に行われた今年の近畿地区戦。
舞台がここ三国であっただけに、1ヶ月の間に2回目を走れる選手には調整面も含めてアドバンテージとなるだろう。
対象となる選手は9名で福井支部5名に加え、深井利寿選手、稲田浩二選手、藤山雅弘選手、松山将吾選手だ。
このうち最注目はイナダッシュの異名もある稲田浩二選手。そのスタート力は近年SGでも威力を発揮。
先月出走したばかりとなれば更に踏み込みは強烈になるとも考えられ、期待は増すばかり。
稲田選手自身の活躍ももちろんだが、展開面においても重要な鍵を握るはずだ。
苦戦中?九州地区の選手
当地で行われたG2以上のレースの優勝者を見ると、2015年の周年優勝の池永太選手と2020年のボートレース甲子園優勝の峰竜太選手以外に九州地区の選手の優勝は見られない。
確かに距離的なもので斡旋もされにくいという可能性もあるが、それでも少ないように感じる。
今節登場の九州地区の選手は以下の8名。峰竜太選手、原田幸哉選手、三井所尊春選手、江夏満選手、渡辺浩司選手、真庭明志選手、水摩敦選手、上野真之介選手だ。
このうち峰竜太選手は昨年の優勝もあるが、特大のフライング直後となれば、元·愛知支部の原田幸哉選手の活躍は期待できるのではないだろうか。
当地では優出率5割を超え、2016年のG3では節間8勝を挙げて優勝している。
また、2018年のG3でも優出しており、昨年にも夏場に出走と間隔もそれほどあいていない。
苦戦されると思われる九州地区だが、トップレーサーでありながら移籍した経歴もある原田選手には注意したい。
ボートレース三国の特徴
基本データ
所在地:福井県坂井市三国町池上80−1
開場:1953年4月14日(昭和28年)
電話投票コード:#10
モーター:ヤマト331型(交換時期:4月頃)
ボート:ヤマトYM-730型(交換時期:4月頃)
開催:デイレース
水質:淡水
干満差:なし
ボートレース三国 水面特性
ボートレース三国は福井県坂井市にあるボートレース場。長方形のプール型であり、水質は淡水で硬い。
水面から2キロほど北には日本海が広がっており、夏は海風が、冬は北の風で通年追い風が吹きやすい。
1マークのホーム側は45mとかなり広くなっており、外からの仕掛けが届かないためにセンターより内の選手に有利となっている。
2マークでは護岸がコンクリートであることから引き波が残りやすく、思わぬ逆転が見られることもある。
イン戦の1着率は52.8%で平均よりは低くなっているが、記念クラスとなると60%を超えてくる。
直近3ヶ月の傾向
直近3ヶ月と昨年の3月から5月までのデータで大きな違いが見られる点は数ヶ所ある。
まずは2コースと4コースの2着率が2%以上の上昇。特に2コースの1着率も上昇となると、差し優勢とも取れるのではないだろうか。
一方で3コースは2着率が下がり、3着率が上がっている。
このことからして無難な1-2-3での決着も出目としては割合が高まってきそうだ。
また1コースが仮に逃げきれなかったとしても2連対率や連対率も高まっていることから比較的残しやすくなっているのではないだろうか。
注目出来そうな出目としては1-2.1-4.2-1を本線に穴狙いならばインコースを2.3着づけとした2コースや4コース絡みの検討をしてみてほしい。
【G1】「開設67周年記念 北陸艇王決戦」まとめ
先月に続いてのG1開催となったボートレース三国。
初日ドリーム1枠を務める大将の今垣光太郎選手や、直前節で久々のビッグタイトルを獲得した中島孝平選手ら地元勢はもちろん、近畿地区戦で出走したばかりの選手に注目期待は集まる。
しかし、近年でグランプリを制している峰竜太選手や桐生順平選手らは今年に入ってからも絶好調。
月末に行われるボートレースクラシックへ向けての最終戦として各選手のレースぶりや機力出しには非常に注目したい。
「決戦」を見逃すな。
フネログ事務局
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