【G1】「第2回 BBCトーナメント」展望

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展望
BBCトーナメント

BBCトーナメントとは

2016年に「ファン感謝3daysボートレースバトルトーナメント」が開設され、豪華メンバーによる4着以下で勝ち進むことが出来ないという厳しい戦いで注目を集めた。
そのトーナメント形式を用いて2019年にプレミアムG1として第1回が行われた。
なお、正式名称は「ボートレースバトルチャンピオントーナメント」だが、紙面上などではBBCトーナメントと表記される事が多い。
10月までのSGやPG1の優勝者や選出順位の高い者が集まるとあって、今年の熱戦が4日間に凝縮された勝ち上がりバトルとなる。

BBCトーナメント 開催日時

期間は12月3日(木)から12月6日(日)までの4日間

BBCトーナメントの優勝賞金はいくら?

優勝賞金は1100万円

出場選手選出方法

出場選手は48名となっており、選考基準は以下の通り。

    • 前年度優勝者と当該年の3daysボートレースバトルトーナメントの優勝者
    • 当年のクラシック·オールスター·グランドチャンピオン·オーシャン·メモリアル·ダービー·チャレンジカップの7つのSGとマスターズチャンピオン·レディースチャンピオン·ヤングダービーの3つのPG1の優勝者
    • 48名までの残りをチャレンジカップを除いた9つのレースでの選出順位15名をそれぞれ挙げ、その中から9月末までの勝率が高い選手を48名になるまで選出

 

※通常のレース同様、F休みと重複する場合は予備選手が繰り上がって選ばれる。

勝ち上がり方式

勝ち上がり戦概要画像

出典:BBCトーナメント公式サイトより

初日(12/3)【1回戦】

4R〜11Rまでの8つのレースを1回戦として、3着以内で突破。計24名が準々決勝に進出。

2日目(12/4)【準々決勝】

8R~11Rまでの4つのレースを準々決勝として。3着以内で突破。計12名が準々決勝に進出。

3日目(12/5)【準決勝】

10Rおよび11Rの2つのレースで準決勝を行う。3着以内で突破。計6名が決勝戦に進出。

最終日(12/6)【決勝戦】

12Rにチャンピオンベルトをかけた優勝戦が行われる。

また2日目までに敗退した選手でも、3日目の4R〜9Rで3着以内となれば、最終日8R〜10Rの選抜戦に進むこととなる。
※今節に関しては初日12Rに通常行われているドリーム戦は「若松ドリームマッチ」と称したもので、枠順の事前発表がされていないためドリーム戦の枠順については割愛します。

第2回 BBCトーナメント 注目レーサー

田村隆信(たむら たかのぶ)

田村隆信

昨年のBBCトーナメントを制し初代覇者となった田村隆信選手。
特に昨年秋から冬の勢いは目を見張るものがあった。
しかし、今年は正月シリーズから苦戦が続いており、今年はまだ優勝がない。
それでもディフェンディングチャンピオンの意地もあれば、SGやG1も含めて連続優出してきた得意の若松で復活の狼煙をあげるはずだ。
苦労の1年となったが、来年へ向けてまずは大会連覇を期待したい。

毒島誠(ぶすじま まこと)

毒島誠

直前のチャレンジカップで予選2位から優勝戦1枠となり、他艇を置き去りにして優勝。
賞金ランクも2位とし、グランプリ2nd初戦を1枠発進とした毒島誠選手。
やはり、ナイターに強いと再認識させられた。
フライングのあった平和島周年を除けば記念クラスのみで5連続優出し2度の優勝と絶好調。
今節も再びのナイターで、一昨年はSGオーシャンカップを制した水面。
夜の帝王が今節でもシリーズを支配するのだろうか。

篠崎仁志(しのざき ひとし)

篠崎仁志

今年のオールスター覇者であり地元の篠崎仁志選手。
直前のチャレンジカップでも優出し、賞金ランクは4位で初のグランプリ2nd発進とした。
当地3連続優出中であり、昨年のお盆シリーズも優勝するなど実戦ある水面。
福岡での周年は獲得しているが、もちろん若松でのG1タイトルも調子のいい今年のうちに獲得したいはず。
年末へ向けて弾みもつけるため地元水面で躍動したい。

松井繁(まつい しげる)

松井繁

ここ2年続けてグランプリ出場を逃していたが、14位で3年振りの賞金王の切符を手にした松井繁選手。
今年は記念VやSG優出がない中、7度の記念優出をするなどコツコツと賞金を積み上げてきた。
当地は2006年のSGオーシャンカップを制するなど優出率は50%、勝率8.34とかなりの好相性。
グランプリへ向けての12月の過ごし方は何度となく経験もし、師走のG1も何度も優勝してきている。
当然まだないBBCトーナメントのタイトルも獲得を睨んでいるはずだ。

菊地孝平(きくち こうへい)

菊地孝平

フライング休みのチャレンジカップで順位が危ぶまれたが、年末は1stの1枠スタートとなった菊地孝平選手。
気持ちもリフレッシュし、ここに臨んでくる。
当地は2005年のSGモーターボート記念(現在のメモリアル)と2009年のSGオーシャンカップで優勝。
さらに2005年の周年でも優勝と記念で3つの優勝と思い入れある水面と言えるだろう。
Fのない菊地選手ならば精密なスタートでシリーズを湧かせるはずだ。

守田俊介(もりた しゅんすけ)

守田俊介

チャレンジカップで奮わず、賞金ランク19位と惜しくもグランプリを逃した守田俊介選手。
自身のTwitterでは嘆きつつも、ネタ画像も投稿。気持ちを切り替え今節に登場する。
当地は前回10月のG3で優勝するなど近3年で2度の優勝。
さらに今年の2節に限れば60%以上でトップスタートと鋭発を連発。今節でも非常に怖い存在。
グランプリシリーズ戦の1枠スタートへ向けて、まずは4日間の好勝負を期待する。

第2回 BBCトーナメント 豆知識

若松と言えばこの男

「僕たちは ニシヤマが 大好きだ」

ボートレース若松のCMになるほど、西山貴浩選手は若松が大好きだ。
一方、若松としても西山選手を「ほぼイケメン戦」の1枠に据えるなど、まさに相思相愛とも言える関係。
(「誰」を「ほぼ」としているのかはわかりません。)

そんな陸でおチャラける西山選手も水面に出るとプロ。
今年1月のダイヤモンドカップで優出し、前回7月のシリーズでは松井繁選手を2コースからまくって沈めるという荒業まで披露。
水陸両用のエンターテイナーになりつつある。
グランプリ出場も決まり気分がいいところで、今節のようなお祭りごとは誰よりも好むタイプだ。
真のエンターテイナーは今節でも目立ち続けられるだろうか。

激戦に華やかさを

直前、レディースチャレンジカップからも5名の選手が登場。
大競りで破れはしたものの優勝戦で内枠となった守屋美穂選手小野生奈選手。
さらに前節は機力で苦しんだものの、夏のレディースチャンピオンを制した平山智加選手も参戦。

混合戦でも結果を出す実力者の平高奈菜選手遠藤エミ選手と5名がトーナメントに挑む。
やはり気になるのは、先月から男子が52キロという体重制限になり、女子との差が5キロとなることか。
一発勝負ならではの攻防に華を添えるのはどの選手だろうか。

マスターズ世代のコース取りに注意

マスターズチャンピオンからの選出で登場となる選手は内寄り思考の選手が多い。
SG戦線でも活躍中の松井繁選手や今垣光太郎選手、前本泰和選手もさることながら、やはり江口晃生選手だろう。
特に追い潮が予想される終盤カードの外枠に登場し深めの進入となると人気薄でも2コース差しが決まり高配当演出ということもありそうだ。
トーナメントとあって展開の鍵を握る選手には十分気をつけたい。

第2回 BBCトーナメント キャンペーン情報

BBCトーナメント 一番強いやつは誰だ!?頂上決戦キャンペーン

BBCトーナメントキャンペーンバナー

出典:BBCトーナメント公式サイトより

BBCトーナメント開催を祝して、人気格闘マンガ「刃牙(バキ)」とのコラボで総額600万円相当が当たるキャンペーンも開催される。

 

ボートレース若松の特徴

基本データ

所在地:福岡県北九州市若松区赤岩町13-1
開場:1952年(昭和27年)11月11日
電話投票コード:#20
モーター:ヤマト331型(交換時期:12月頃)
ボート:ヤマトYM-730型(交換時期:6月頃)
開催:通年ナイター
水質:海水
干満差:あり
チルト角度:-0.5、0、+0.5、+1.0、+1.5

ボートレース若松の水面特性

ボートレース若松の水面図

出典:ボートレース公式サイトより

水面は洞海湾から奥に入った位置にあり水質は海水。
潮の干満もある。
干潮となると向かい潮、満潮となると追い潮だ。
今節は4日間とも中盤に干潮を迎え、前半カードではセンターからの仕掛けが見られると期待したい。
水面の広さは意外にも戸田についで2番目に狭い。
冬場の風の傾向としては北寄りから北西寄りとなり、ホーム向かい風や右横風となることが予想される。
干潮と重なればダッシュ勢の出番はさらに増えそうだ。
また向かい風や向かい潮となれば2マークのターンは水面が荒れて難しくなる。
地元選手や当地を得意とする選手、展示の2マークできっちり回れる選手の評価を上げたい。
もし季節はずれの追い風や後半カードが追い潮となれば、逃げ差し争いとなることが予想される。
そうなれば内寄り4選手による勝ち上がりの戦いとなるだろう。

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