「G1 ダイヤモンドカップ」 展望

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ダイヤモンドカップとは

概要

開催時期や開催場は定まっていない。

開催されるにはスタンドや施設の大規模な改修、場外舟券売り場の開設、ナイター開催の開始など大きな変化があった場合などに行われる事が多い。

以前は「施設改善記念競走」という名称で行われていたが、1997年4月より現在の「ダイヤモンドカップ」という名称になった。

出場選手は周年記念と大きく変わることなく、開催地の選手を中心としたA1選手が主となる。

前回のダイヤモンドカップは昨年4月に大村での開催。福岡での開催は2004年以来18年となる。

開催期間

期間は11/13(日)〜11/18(金)までの6日間

優勝賞金

優勝賞金900万円

G1 ダイヤモンドカップ ドリーム戦

初日(11/13)第12R 初日ドリーム戦 枠番


出典:ボートレース福岡

1 3783 瓜生正義 福岡
2 4262 馬場貴也 滋賀
3 4418 茅原悠紀 岡山
4 4350 篠崎元志 福岡
5 4344 新田雄史 三重
6 4831 羽野直也 福岡

2日目(11/14)第12R 2日目ドリーム戦 枠番


出典:ボートレース福岡

1 4444 桐生順平 埼玉
2 4477 篠崎仁志 福岡
3 4524 深谷知博 静岡
4 4341 西山貴浩 福岡
5 3942 寺田祥 山口
6 4445 宮地元輝 佐賀

「G1 ダイヤモンドカップ」 注目レーサー

瓜生正義(うりゆう まさよし)

出典:https://boatrace.jp

選手会長で福岡支部の顔とも言える瓜生正義選手。

昨年はグランプリで優勝しており期待された今年だが優勝はここまでまさかの0。それでもG1・G2優出4回で現在の賞金ランクは14位につけている。

例年ならば大詰めを迎えるこの時期に14位なら安心できるとこだが、瓜生選手から22位の井口選手まで440万円の差と大混戦のボーダー付近。

数々のビッグレースを制してきた福岡での活躍こそがグランプリ2連覇に向けて大きな前進となる。

篠崎仁志(しのざき ひとし)

出典:https://boatrace.jp

瓜生選手以上に福岡での活躍が目立つ篠崎仁志選手も優勝候補となるだろう。

今年の周年でも意地の優出を果たすなど近況は4連続優出中で2度の優勝もある。

2013年の周年も制しており、現在では現役屈指の福岡巧者と言える。

賞金面では27位とややボーダー付近とは離れているが、最終決戦となる次節のチャレンジカップに向けてもこの水面で上積みを狙いたい。

西山貴浩(にしやま たかひろ)

出典:https://bbct.jp

今年は一般戦の優勝が2回のみとG1制覇した去年・一昨年と比べれば成績に元気がない西山貴浩選手。

若松のみならず地元大好きな西山選手ならば、なんとしても結果が欲しいとこだろう。

先日には期待している若手に挙げたこともある中田達也選手が殉職。人を愛する西山選手だからこそ並々ならぬ想いで今節は臨んでくるはずだ。

篠崎元志(しのざき もとし)

出典:https://www.wmb.jp

今年はボートレースオールスターの優出などで賞金ランキング25位につける篠崎元志選手。

2016年以来のグランプリ出場も射程圏内にいる。

福岡ではビッグタイトルこそ獲得していないが、コンスタントに成績を残し続ける印象が強く、シリーズ最終日まで常に注意したい。

馬場貴也(ばば よしや)

出典:https://www.boatrace.jp

ボートレースダービーの優勝で今年の賞金上位争いから抜け出した馬場貴也選手。

直前の浜名湖周年でも優出と引き続き気配は良好だ。当地の優勝は1回だが、1枠の峰竜太選手と一騎打ちムードの優勝戦を抜きで制している。

充実した今年を締め括るべく残り2節でも絶品のウイリーターンを見せられるか。

桐生順平(きりゅう じゅんぺい)

出典:https://www.boatrace.jp

今年のG1優勝は2月頭の戸田のみだが、コンスタントに上位争いをしてきた桐生順平選手も注目したい。

9月の当地周年で優出3着とすると10月には立て続けに尼崎・児島周年でも優出。賞金ランキングは10位に位置している。

ボーダー付近を引き離しているだけにグランプリ出場は濃厚。あとは残りの2節で6位以内を目指し全速で駆け抜けるのみだ

「G1 ダイヤモンドカップ」 注目モーター

モーター

38号機(10/20 優勝戦1着)

乗り手に恵まれている印象だが現在の2連対率はトップの52.3%。

優勝した北村征嗣選手の際には行き足に関しては上位にありそうで、直線でも優勝戦でやや後手かと思われた位置から伸び返したところを考えると水準以上のものはありそうだ。

30号機(10/30 優勝戦1着)

内枠に石野貴之選手、湯川浩司選手と百戦錬磨のSG覇者がいるなか、まくり差しかと思わせて握りこんで沈めた村上遼選手が操ったモーター。

もちろん村上選手のフェイントも見事だったが、それを可能とした反応の良さと回り足が秀逸。

思えばお盆レースでもレース足良く優勝戦1枠を手にしたのもこのモーターだった。

31号機(11/8 優勝戦2着)

前回は菅章哉選手が使用し、優勝戦でも3カドから仕掛けるが惜しくも出足から行き足の差で2着となったモーター。

ただ、狭い福岡で直線の足の良さは目立っており、行き足や回り足の調整を加えれば今節では波乱を呼び込むモーターとなりそうだ。

「G1 ダイヤモンドカップ」 豆知識

同支部選手に捧ぐ地元制覇を


11月6日、ボートレース宮島で解散されたレースで福岡支部の中田達也選手が殉職した。

3周バック側の直線で他艇と接触し転覆。後続にも接触するという不運もあった。

支部内でも大きなレースでの活躍を期待されていただけに残念でならない。福岡支部の選手たちのショックは計り知れないものだろう。

ただ、そんな時だからこそ10人で挑む今回のG1は中田選手に捧ぐ大会としなくてはならない。

半数がドリーム戦に出場予定とよりポイント面でより優位に立てるシリーズとあって何としても優勝を勝ち取る。

遂にトップは抜け出すも混戦の賞金争い


ボートレースダービーの優勝で馬場貴也選手が賞金ランキングで首位に。直前の浜名湖周年でも優出と着実に加算を続けグランプリの1枠スタートを固めた。

一方で6位争いやボーダー争いは混戦を極めている。浜名湖周年の最終日前までで10位の桐生順平選手が6位の6位の池田浩二選手とは約500万円の差。まだまだ追い上げられそうだ。

13位の羽野直也選手は逆に18位と500万円差。自身初のグランプリ出場へ向けて是が非でも結果を残したい地元G1となる。

引き続き勝負がけは中島孝平選手。住之江周年で太田和美選手が優勝したことにより19位と圏外に。チャレンジカップ前で再逆転といきたい。

その他の選手は優勝こそがグランプリ出場を手繰り寄せるために必要となる。予選ラストや準優勝戦の攻防が熱くなりそうだ。

福岡巧者を狙え


地元の篠崎仁志選手や福岡での数々のビッグレースを制した瓜生正義選手をはじめ、見えないうねりもある水面とあって福岡巧者は活躍する傾向にある

直前の地元周年では1枠での優出した坪井康晴選手は過去3年で3回の福岡周年出場。一昨年と去年で優勝戦に駒を進めている。

2019年の福岡周年で優出した今垣光太郎選手は2006.2014年の周年で優勝実績がある。

今年の周年を制した宮地元輝選手も相性がいい。昨年のクラシックではSG初勝利の水神祭を挙げるも前半での転覆に悔し涙。

今年の周年では優勝して漢泣きと様々な想いが詰まる水面。地元の佐賀を上回る通算5回の優勝と水面との相性を示している。

穴っぽいところでは渡邉和将選手。当地3連続優出中で昨年11月は節間8勝を挙げて優勝した。

また前回優勝の仲口博崇選手もベテランでは穴候補。9月以降で4優出1優勝と近況は機力もコンスタントに出ており侮れない。

ボートレース福岡の特徴

基本データ

所在地:福岡県福岡市中央区那の津1丁目7
開場:1953年(昭和28年)9月26日
電話投票コード:22#
モーター:ヤマト331型(交換時期:6月頃)
ボート:ヤマトYM-730型(交換時期:6月頃)
開催:デイレース
水質:汽水
干満差:あり
チルト角度:-0.5、0、+0.5、+1.0、+1.5

ボートレース福岡の水面特性

ボートレース福岡水面図

出典:ボートレース公式サイト

ボートレース福岡は福岡県福岡市にあるボートレース場。繁華街の天神からも近いボートレース場は東側に那珂川が流れる。

1マークがこの那珂川にせり出し、河口に近いため満潮時には海水が混ざり独特のうねりを伴うことで知られている。

ビッグレースでも時おり優勝戦の1号艇が旋回で振り込み、大敗するシーンがこれまでも度々見られた。

また2マーク側が狭いのも特徴。落ち着いた待機行動ではスロー勢とダッシュ勢にそれほど大きな助走の差は無いためオールスローの進入に見えてしまうほど。

ただし外枠からでも抜けたスタートを決めればホーム側の幅は狭いためまくることが可能だ。

1コース1着率は15位で54.5%。西の場としては低めとなっている。

一方でうねった水面でも冷静な差しで対応可能な2コースの成績が良く、2連対率は3位の42.6%。配当妙味を加味すれば2コースからの差し抜けを注目していい

「G1 ダイヤモンドカップ」 まとめ

出典:ボートレース福岡

いよいよ残り半月の勝負がけ。先に開催の丸亀周年と共に昼も夜も1つひとつのレース結果が気になってくるだろう。

選手は道中で前を前を追ってくる貪欲な姿勢があり非常に熱い戦いとなるはずだ。

ただ衝撃的なニュースがあっただけに、スタートも含めて無事故である事が一番。最終日まで無事にレースが開催されることを願うばかりだ。

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