「開設69周年記念 G1 全日本覇者決定戦」展望

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展望

G1 全日本覇者決定戦とは

概要

ボートレース若松の周年記念競走。唐津周年の全日本王者決定戦や芦屋周年の全日本王座決定戦と混同されやすい。

過去を振り返ると期初めの5.6月や11月の開催が多かったが今年は昨年に続き、ボートレースクラシック直前の3月開催となった。かつては抜きや差し、まくりとバラエティに富んだ決着が見られたが、「読売新聞社杯」と冠がついたここ5年については全て逃げで優勝者が決している。

過去10回を見ても地元優勝者は2015年6月の篠崎元志選手が制した63周年が最後で今回は6大会ぶりとなる地元制覇を狙う。

 

開催日時

3/7(月)〜3/12(土)までの6日間

優勝賞金

1000万円(副賞金を含む)

注意事項

会場はマスクの無い人や37.5度以上の熱がある人、明らかな体調不良の兆候が見られる人の入場を禁止。

 

「G1 全日本覇者決定戦」ドリーム戦

初日(03/07)第12R ドリーム戦

若松12R①

1 4371 西山 貴浩 福岡
2 3415 松井 繁 大阪
3 3897 寺田 祥 山口
4 4024 井口 佳典 三重
5 4028 田村 隆信 徳島
6 4477 篠崎 仁志 福岡

 

初日(03/08)第12R ドリーム戦

若松12R②

1 3783 瓜生 正義 福岡
2 3719 辻 栄蔵 広島
3 3942 寺田 祥 山口
4 4350 篠崎 元志 福岡
5 4344 新田 雄史 三重
6 4418 茅原 悠紀 岡山

 

「G1 全日本覇者決定戦」注目レーサー

西山 貴浩(にしやま たかひろ)

西山 貴浩

出典:http://www.boatrace.jp/

若松とは相思相愛の関係。初日ドリームは期待されての1枠が待つ西山 貴浩選手。昨年のボートレースオールスターでは準優2枠から勝負にいっての5着となり優出こそならなかったが直近3回の一般戦は支部戦でありながら3連続優出。やはり好相性だ。

今年の周年は2度予選落ちと苦労しているが、純地元の若松でこの先に繋がる走りを見せたい。

 

瓜生 正義(うりゅう まさよし)

瓜生 正義

出典:http://www.boatrace.jp/

今年優出1回ながらやはり福岡支部の中心選手として挙げなくてはならないのが瓜生 正義選手。

シリーズ序盤は苦労した尼崎周年でも終盤は立て直して連対を重ねている。当地は優出3着とした昨年8月のお盆シリーズ以来となるが、どんな状況でも連続して予選を突破している安定感を信頼したい。

 

寺田 祥(てらだ しょう)

寺田 祥

出典:http://www.boatrace.jp/

今年既に3度の優勝と絶好調の寺田 祥選手。2017年のボートレースメモリアルや2020年のBBCトーナメントでも優勝した水面とあって印象のいい水面だろう。

周年では連続の予選落ちも中国地区選手権に続くG1選手をするならばこの上ない舞台での戦いとなる。

 

茅原 悠紀(かやはら ゆうき)

茅原 悠紀

出典:http://www.boatrace.jp/

直前の尼崎一般戦では機力を立て直して優勝した茅原悠紀選手。2015年の64周年では予選トップ通過から優勝戦も逃げで1着掴み取った。

今年は3優出となった他、戸田の周年では破格の展示タイムをだすなど調整面においても好調。今回も期待したい。

 

田村 隆信(たむら たかのぶ)

平高 奈菜

出典:http://www.boatrace.jp/

若松巧者と言えば田村隆信選手の名前も挙げたい。過去3年で5回出場しているがG1での2回を含む3度の優出。

当地周年も2018年に優勝と好相性だ。今年は優出ラッシュとなっており既に4回の優出。

リズムよく来月のボートレースクラシックへ向かうにもここでの動きは重要だ。

 

白井 英治(しらい えいじ)

白井 英治

出典:http://www.boatrace.jp/

初のSG制覇をした地に登場は白井 英治選手。2014年のボートレースメモリアルは予選でアクシデントによる減点がありながら準優勝戦に進み1着を取って優出。

優勝戦は.00のタッチスタートで地元の谷村一哉選手をまくって優勝した。

当地は現在3連続優勝中とやはり気合いの入る水面。近況で1枠を裏切ってしまうケースもあるが、それさえ補正できれば初の若松周年制覇も見えてくる。

 

「G1 全日本覇者決定戦」注目モーター

モーター

33号機

1月の一般戦で赤岩 善生選手が優勝した際のモーター。

その仕上げが良かったのか2月の一般戦で吉田 凌太朗選手が使用しまたも優勝。スリット付近、道中のノビは鋭さがあります。

49号機

ノビ型調整でお馴染みの菅 章哉、阿波 克哉選手の両者が使用していることからもノビは抜群。

2月のナッセ杯でもシリーズリーダーの馬場 貴也選手が5勝、8度の連対。全9レースで舟券に絡む活躍で文句なしの優勝を飾りました。

 

「G1 全日本覇者決定戦」豆知識

6年ぶり地元制覇を 福岡支部

63周年以来となる地元勢制覇に向けて前述の西山 貴浩選手や瓜生 正義選手を筆頭に14名の選手が挑む。

6年前の覇者、篠崎 元志選手に弟の篠崎 仁志選手の兄弟や今期好調の前田 将太選手と羽野 直也選手。今年の準優制シリーズでは全て予選突破の岡崎 恭裕選手も注目どころ。

「ミスター若松」スタート勝負の田頭 実選手にコーナー勝負の枝尾 賢選手と個性もある。

2018年に当地で開催の九州地区選手権で優勝した仲谷 颯仁選手もチャンス十分だ。タイトル奪還へ地元勢が一丸となる。

 

当地記念レース覇者

近年行われた中では2020年のBBCトーナメントで優勝した寺田 祥選手が今節出場選手で最も記念レース制覇からの日が浅い。

寺田選手は2017年のボートレースメモリアルでも優勝している。2014年のボートレースメモリアルでは白井 英治選手がSG初優勝。タッチスタートでまくるという驚異の勝ち方であった。

この他2013年のオーシャンカップでは松井 繁選手も優勝している。

周年だけに絞ると3大会前に優勝した田村 隆信選手や茅原 悠紀選手、山本 寛久選手が周年優勝歴がある。

地区戦制覇ある仲谷 颯仁選手も挙げておきたい。当地にいい印象のある選手が引き続き結果を残すか。

 

今年の好調選手たち

既に3度の優勝を果たした寺田 祥選手を真っ先に挙げたい。直前の下関一般戦では準優2枠から勝利すると他2つの準優勝戦でも1枠が敗れる波乱となり優勝戦の好枠を獲得。他を寄せつけない逃げ切りを見せた。

白井 英治選手、篠崎 仁志選手、前田 将太選手がそれぞれ2度の優勝としている。優出回数では河合 佑樹選手が早くも5度の優出でトップタイ。篠崎 仁志選手、羽野 直也選手、白井 英治選手、枝尾 賢選手、田村 隆信選手が4回と続く。

それぞれの選手が好調をキープしており、今節においても注目となる

 

ボートレース若松の特徴

基本データ

所在地:福岡県北九州市若松区赤岩町13−1
開場:1952年11月11日(昭和27年)
電話投票コード:#20
モーター:ヤマト331型(交換時期:12月頃)
ボート:ヤマトYM-730型(交換時期:6月頃)
開催:ナイターレース
水質:海水
干満差:あり

 

ボートレース若松 水面特性

ボートレース若松水面図

出典:ボートレース公式サイトより

出典:http://www.boatrace.jp/

ボートレース若松は福岡県の北部、北九州市と芦屋町の丁度中間点付近に位置している。水面は洞海湾と繋がっており水質は海水。風向きや潮の満ち干きによって様々な様子に変化する。過去半年における1コース1着率は上から数え8番目(ナイター開催場では4番目)の58.3%と高くなっている。

この数字はG2以上となると更に高まり65.2%の1着率、2連対率でも78.4%というように過度の波乱が起きにくい。ただし、①雨や雪では2.3コース1着率の上昇②向かい風6mでは3.4コースの1着率上昇③追い風6m以上では2コースの1着率上昇と気象条件にだいぶ左右される。

これらに加えて干満があり、満潮時刻に向かっては追い潮、干潮に向かっては向かい潮となり風向と重なるとより顕著な傾向となって現れることがある。基本的に逃げ信頼から組み立て、配当妙味を考え2.3コースの1着を狙っていきたい。

 

「G1 全日本覇者決定戦」まとめ

日本覇者決定戦

ボートレースクラシック前、最後のG1となった。いよいよSGを目前に控えてのシリーズ。今年のクラシックは大村でのナイター開催とあって、同じくナイター開催である今節での調整や動きについては注目しておくべきであろう。

豪華メンバーが揃う6日間にぜひご期待頂きたい。

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