「開設69周年記念 G1」 トコタンキング決定戦

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展望

開設69周年記念 G1 トコタンキング決定戦とは

概要

ボートレース常滑の周年記念競走。2014年3月の60周年まではマーメイドグランプリという名で行われていたが、2015年の3月に行われた61周年から現在の名称となった。

開催時期はバラバラで2000年以降6月に開催が行われることは初めてである。これまでの優勝選手を見ると3大会まえまでは多くのSG覇者が並ぶ登竜門的タイトルとなっている。

トコタンキング決定戦となってからの過去8回では優勝戦は全て逃げでの決着。外枠から2着に入ったのも池田浩二選手のみと堅い決着が続いている。優勝への最短距離はやはりポールポジションの獲得ということになるだろう。

 

開催日時

6/2(木)〜6/7(火)までの6日間

優勝賞金

1,000万円(副賞金を含む)

注意事項

会場はマスクの無い人や37.5度以上の熱がある人、明らかな体調不良の兆候が見られる人の入場を禁止。

 

「開設69周年記念 G1トコタンキング決定戦」ドリーム戦

初日(2/11)第12R 初日ドリーム

ドリーム①

1 4337 平本 真之 愛知
2 3854 吉川 元浩 兵庫
3 4262 馬場 貴也 滋賀
4 4418 茅原 悠紀 岡山
5 4573 佐藤 翼 埼玉
6 4831 羽野 直也 福岡

 

2日目(2/12)第12R 2日目ドリーム

1 3783 瓜生 正義 福岡
2 3573 前本 泰和 広島
3 4013 中島 孝平 福井
4 4024 井口 佳典 三重
5 4524 深谷 知博 静岡
6 4586 磯部 誠 愛知

 

「開設69周年記念 G1トコタンキング決定戦」注目レーサー

平本 真之(ひらもと まさゆき)

平本 真之

出典:http://www.boatrace.jp/

今節の初日ドリーム1枠と期待のかかる平本 真之選手。当地での優出回数は同じ愛知の蒲郡と比較しても2倍近い数を残している最も得意とする水面だ。

常滑で優出し始めると3.4連続となることは多く、2連続優出中の今回も期待は十分だろう。5月中旬のシリーズでは機力に苦しみながらも優出。その経験は今回に生きるはずだ。

 

磯部 誠(いそべ まこと)

磯部 誠

出典:http://www.boatrace.jp/

直前のボートレースオールスターでは予選トップ通過。しかし準優勝戦では苦しいスリット体形となり力尽きた磯部 誠選手。

思えば初日では苦しい機力でありながら展開を的確に捉え、徐々にモーターの立て直しにも成功。経験は大きな財産となったはずだ。直後に迎える地元周年ですぐに結果を出したいはずだ。

 

瓜生 正義(うりゅう まさよし)

瓜生 正義

出典:http://www.boatrace.jp/

今や20回のG1優勝がある瓜生 正義選手。その歴史の大きな一歩となったのが1998年の常滑周年・マーメイドグランプリの優勝だ。

当時は1つ内の選手のフライングにより恵まれでの1着であったが、近年においても2019年のオーシャンカップ優勝など相性は変わらない。3月に行われた68周年でも優出しており、周年連続優出を目指す。

 

馬場 貴也(ばば よしや)

馬場 貴也

出典:http://www.boatrace.jp/

ボートレースオールスターでは非常に苦労していた馬場 貴也選手。自慢の高速ウイリーをしてもそこからの直線の気配が悪く5日目の一般戦に挙げた1勝のみと不完全燃焼であった。今

年はG1での活躍が目立っており、既に9優出のうち5回が周年でのもの。優勝2回は見事としか言いようがない。G1ハンターの実力発揮なるか。

 

井口 佳典(いぐち よしのり)

井口 佳典

出典:http://www.boatrace.jp/

2014年に行われた最後のマーメイドグランプリで優勝しているのが井口 佳典選手。

今年の東海地区選手権でも準優繰り上がりとは言え優出。地元の津とは伊勢湾を挟み反対側とあって風なども読み切れるはずだ。順調ならばSG復帰戦となる今年のダービーの舞台。前哨戦から気合いが入る。

 

吉川 元浩(よしかわ もとひろ)

新田 雄史

出典:http://www.boatrace.jp/

隠れた常滑巧者と呼べるのが吉川 元浩選手。

出走回数の差とはいえ、地元の尼崎以上となる8点台の勝率を残しており、優出率も5割超えとかなりの好相性。

2009年の59周年優勝や今年も4月に準パーフェクトVしたばかりと実績も十分だ。堅実な走りで優勝争いへ。

 

「開設69周年記念 G1トコタンキング決定戦」注目モーター

モーター

8号機

磯部 誠選手が地区選を優勝した際のモーター。前回の周年記念の際にも注目をされていたので印象に残っている人もいるかもしれませんが依然として気配は上々。

ただし直前に転覆をしているのでその足落ちがあるとこれまで通りのレースとはいかない可能性も秘めています。

34号機

3月の周年記念で土屋 智則選手が優勝したモーター。積極策で内を奪いに行くレーススタイルから出足面が強化されたためスリット付近のノビは光るものがあります。

48号機

地区選では赤岩 善生、そして3月の一般戦では吉川 元浩という2人の整備巧者が使用しそれぞれ優出を果たしたモーターです。

近況は中堅レベルのレース内容が続いていますが、使用者次第ではまだまだ能力が引き出せそうな雰囲気も漂わせています。

 

「開設69周年記念 G1トコタンキング決定戦」豆知識

3大会ぶりの制覇へ 地元・愛知支部

前述の2人を含め今節は9人の愛知支部の選手がいる。

今年に入って8優出に支部内で最多3優勝と絶好調の本多 宏和選手やSGウイナーの赤岩 善生選手に柳沢 一選手、常滑では非常に安定感が高い岩瀬 裕亮選手と実力派の選手が揃う。

また中堅の杉山 正樹選手や河村 了選手に加え、若手ながら弾丸のスタート攻勢に定評のある野中 一平選手にも穴党は注目。大エース池田 浩二選手不在とはなるがこの9人がタイトル奪還を目指す。

 

残り2ヶ月の攻防 ボートレースダービー

今年10月末のボートレースダービーは常滑での開催。少々気が早いようにも思えるが、実は選考期間は7月末までと残り少ないのだ。ボートレースダービーへは勝率の高い順で出場が決まる。現在のボーダー7.20に近い選手をまずは5人ほど挙げてみた。

井口 佳典(7.32)
上條 暢嵩(7.31)
河合 佑樹(7.22)
吉川 元浩(7.22)
中島 孝平(7.20)

井口選手と上條選手はある程度の成績(予選突破を目安)にしていけばG1は1点増しで計算されるだけになんとか守って行けるのではないか。

残りの3人は僅差でボーダー付近にひしめく状況。残り2ヶ月も含め注目となるだろう。

 

残り2ヶ月の攻防 ボートレースダービー

ボートレースオールスターは原田 幸哉選手が優勝し3900万円の優勝賞金を獲得。ボートレースクラシックを優勝した遠藤 エミ選手をかわして賞金トップに躍り出た。G1優勝など記念で順調に積み上げた今節出場の馬場 貴也選手は3位。

しかし原田選手とは400万円ほどの差でまだまだ1節のみで追いつくことは可能だ。またオールスターで準優まで進んだ中では前本 泰和選手、瓜生 正義選手、磯部 誠選手、山口 剛選手、平本 真之選手とそれぞれ上積みを果たした5名の選手が今節にも出場。

SGで好成績を残しただけに間隔わずかでの今開催。疲れの不安こそあるが、勢いも十分。引き続きの活躍なるか必見だ。

 

ボートレース常滑の特徴

基本データ

所在地:愛知県常滑市新開町4-111
開場:1953年(昭和28年)7月10日
電話投票コード:#08
モーター:ヤマト331型(交換時期:12月頃)
ボート:ヤマトYM-730型(交換時期:7月頃)
開催:デイレース
水質:海水
干満差:なし(前検日の干潮で締め切られレース時は海と遮断されている)
チルト角度:-0.5、0、+0.5、+1.0、+1.5、+2.0、+3.0

ボートレース常滑の水面特性

ボートレース常滑水面図

出典:ボートレース公式サイトより

ボートレース常滑は愛知県常滑市にあるレース場。水面は伊勢湾の海水だが、前検日の干潮時刻に水門で隔てられるため干満による影響は少ない。

1マーク側、そしてバック側は伊勢湾であるため海風が吹くが、防風ネットによって極端に強い向かい風は減ってきている。風が吹けば2マーク側の水面が荒れることもあり、ここでスムーズな旋回ができるかがポイントとなるだろう。南風が吹くとスタートに対して左横風となるが、これはサイドがかかりやすくなるためイン逃げが優勢となる。一方で東からの追い風となれば内枠が握って行けば差し狙い、落として回ればまくりも見ることができる。最近は1日の中で風向きが変わるため気象情報にも注視しておきたい。

過去1年のコース別成績では1コースが1着率57.1%とある程度の信頼はおける。またセンター勢も全国平均からやや上。特に5コースの印象が強くなっている。また、一時期有名であった常滑の2コース劣勢ということは最近になってだいぶ改善された。これは1マークの防風ネットが影響しているのではないかと考えられる。風の傾向も読み切れば左横風で逃げ固定。追い風気味ならば幅広く狙ってもいいかもしれない。

 

「G1 第67回 東海地区選手権トコタンキング決定戦」まとめ

トコタンキング

今年のボートレースダービーは常滑での開催。あと5ヶ月というのをまだまだ先と感じる方もいれば、あっという間と感じる方もいるだろう。

ただ、選手達にとっては選考期間となる残り2ヶ月間の最後の攻防とも言える時期に差し掛かってきた。現行のモーターがそのまま秋も使用されるため早くも前哨戦として注目の6日間となるだろう。SGが終わったばかりだが引き続き注目していきたい。

 

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