北陸艇王決戦 とは
概要
ボートレース三国の周年記念競走。2000年代には年度末の3月に行われることが多かったが、それ以降は期間が固定されるとまではいかない。
今回と同じ11月の開催となると2009年以来12年振りとなる。地元選手による制覇は2015年3月の今垣光太郎選手が最後で、そろそろタイトルの奪還を狙いたい。また過去5年では吉川元浩選手(2008年3月・2019年)、太田和美選手(2010年・2016年)と優勝歴ある選手が2度目の制覇を果たす。今回も該当する選手は多く、ここぞというときは狙っていきたい。
差し水面の印象が強いボートレース三国だが、過去10年の優勝者の決まり手は逃げが7回・まくりが3回。この傾向は続くだろうか。
開催日時
2021年11月04日(木)~11月09日(火)までの6日間
優勝賞金
1,000万円(副賞金を含む)
注意事項
会場はマスクの無い人や37.5度以上の熱がある人、明らかな体調不良の兆候が見られる人の入場を禁止。
【G1】「開設68周年記念 北陸艇王決戦」ドリーム戦
初日(11/04)日本海ドリーム 枠順
2日目(11/05)東尋坊ドリーム 枠順
【G1】「開設68周年記念 北陸艇王決戦」注目レーサー
今垣 光太郎(いまがき こうたろう)
地元戦は現在4連続優出中の今垣光太郎選手。今節は地元の総大将としての戦いとなるだろう。直前の津G2では優勝戦1枠を獲得すると、一旦は捕まりかけたところから伸びを見せて振り切った。
これによりチャレンジカップとクラシックのSG2つの権利をまとめて手にするという最高の結果に。勢いそのままに6年振りの地元周年制覇といきたい。
前本 泰和(まえもと やすかず)
グランドチャンピオンを制し、年末のグランプリへの視界も良好となっている前本泰和選手。当地の前回は昨年夏のボートレース甲子園であるが、更に前には一般戦で2節連続優勝としており、水面との相性は心配ない。
今年前半の無双状態にこそないがスタートの質もよくいけており、展開不問の戦いを見せる。賞金争いでも注目だ。
桐生順平(きりゅう じゅんぺい)
今年のSG優勝こそないが、現在のところ賞金ランキングは6位としている桐生順平選手。残りチャレンジカップがあるだけに、白井英治選手、前本泰和選手と3人による1つのイスを巡るベスト6の戦いが繰り広げられている。
当地前回は3月の周年。最終日は1枠なしに連勝といい締め方をしている。残り1ヶ月の戦いの初戦で勢いづけられるか。
馬場 貴也(ばば よしや)
現在の賞金ランクは12位と一見年末に向けては安心できる位置かと見られる馬場貴也選手であるが、チャレンジカップ次第では一気に圏外まで脱落することもありうる差なのだ。今節は差し水面のボートレース三国。艇間を貫く旋回力は非常に魅力的。更に2月の近畿地区選手権も当地で優勝とイメージがいい状態だ。更なる賞金加算を。
新田 雄史(にった ゆうし)
今年の夏は地元の津が改修のため休催であったため、異例となる三国のお盆シリーズに出場した新田雄史選手。久々の出場となったが、予選は1走を除くオール3連対で予選3位通過としていた。準優勝戦では好モーターの中島孝平選手と木田峰由季選手に敗れたが、水面を掴むという点では中身のある1節だったように思える。
間隔がそれほど開かずに挑む今回の周年では、それらを生かした戦いを期待したい。
菅 章哉(すが ふみや)
直前の丸亀ではチルト2度として挑む三井所尊春選手のまくりにのってチルト3度でまくり差しを決めるという、今や菅章哉選手にしか出来ないとも言えるのような戦いを見せていた。
コースや展開は一切関係なし。内からでも伸ばし、外からはチルトを跳ねて一気にまくり切る。そんなレースをしていく菅章哉選手は常に脅威となるだろう。
【G1】「開設68周年記念 北陸艇王決戦」豆知識
まだまだ進化を続ける北陸の蒼き狼
6年振りの地元制覇を狙う福井支部。先日終了した2022年前期級別審査。その期間内に勝率7点台をマークしたカルテットが揃って出場となった。
ドリーム戦出場となったのは初日1枠で前述の北陸の蒼き狼の呼び名を持つ今垣 光太郎選手。さらに今年3月の浜名湖周年を制した中島孝平選手が2日目の4枠で選出されている。
また萩原 秀人選手や中辻 博訓選手といった福井支部の中心選手も出場。この4人に加えて地元水面を知り尽くす武田 光史選手の5名で6年ぶりに地元周年制覇をねらっている。
どうしたSGレーサー
一人非常に心配なドリーム戦出場の選手がいる。ここまで言えばどの選手であるかわかる方も多いはず。石野 貴之選手のことだ。
今年前半は深刻な状態からボートレースクラシック優勝で一気に勝率を上げでA1キープとなったが、9月の高松宮記念特別競走では9戦中7回で6着。残りの2回でも舟券入りはなかった。
その後、歯の治療を行ったところその回復が異常に遅れてしまい周年記念では2節続けて出場を取りやめ、前回の津G2でも初日ドリームは2着に残したが、残り4走6着に予選ラストは4着で途中帰郷。なんとか勝率や連対率はA1をキープしたものの心配な状態だ。
期が変わってこのままいけばA1はおろかA2さえ危険な流れとなる。2日目ドリームへ向けた初日の2走で石野選手の動きを見極めたい。
もう一人、直前のSGの転覆が心配された濱野谷 憲吾選手は自身のSNSで元気な姿を公開しており腕に大きな湿布はつけているが今節万全で挑めそうだ。
過去の三国周年覇者たち
冒頭でも触れたように近年のみならず三国の周年のリピーターとなりやすい雰囲気がある。そこで過去20年で1回のみの優勝選手について挙げてみた。
濱野谷憲吾(2004年)
須藤博倫(2012年)
なんとこの2名のみだけが該当した。注目が集まるのはもちろん濱野谷 憲吾選手であるが、ここでは須藤 博倫選手について深堀したい。
埼玉支部の支部長を務めるなど埼玉のみならず関東の中心選手であるが、実は地元の戸田に次ぐ6回の優勝をしているのが三国。23節で14回の優出と率も50%を超える好相性水面。勝率も24場中トップの7.50に迫る数字を残している。SG常連メンバーが人気する周年記念だが、配当妙味を引き連れてくるかもしれない。
ボートレース三国の特徴
基本データ
所在地:福井県坂井市三国町池上80−1
開場:1953年4月14日(昭和28年)
電話投票コード:#10
モーター:ヤマト331型(交換時期:4月頃)
ボート:ヤマトYM-730型(交換時期:4月頃)
開催:デイレース
水質:淡水
干満差:なし
ボートレース三国 水面特性
ボートレース三国は福井県坂井市の北西部に位置するボートレース場。冬場は北風、夏場は海風によって年間を通して追い風が吹き、気圧配置などで冬型が強まると北陸日本海側特有の強い北西の風が非常に強く吹き付け、2マーク側は大荒れとなる。
今節はまだ11月だが厳冬期では雪や気温低下により水面凍結のため開催が中止となったりすることもあり、時に夜中に救助艇を走らせて凍結防止することさえある。追い風が吹きやすいこと、さらに水質が硬く握り合うと膨らんでしまうため差しが決まりやすいのが特徴。
過去1年のデータでは1-2と1-3の回収率が同じであるにも関わらず、1-2の方が割合としては4.3%も高い。また、ホーム側も広いため外からの仕掛けは届きにくい。
基本は1-2からの流しや差し抜けての2-1流しが中心。穴としてはインが流れた時の2=3や進入がもつれた際の4.5コースからのまくり差しとなる。
【G1】「開設68周年記念 北陸艇王決戦」まとめ
残り2〜3節。これで今年の全てが決まる。2021年末をかけた最後の1ヶ月の始まりだ。新期になりフライングの足かせも一切ないシリーズとあって、勝負がかったスタート合戦には特に注目もなる。今月のG1第一弾も大いに楽しんで欲しい。
「決戦」を見逃すな。
フネログ事務局
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