「開設68周年記念 G1びわこ大賞」展望

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展望
G1びわこ大賞バナー

びわこ大賞とは

ボートレースびわこに一流選手が集結する周年記念。
例年4月前後に行われることの多い秩父宮妃記念杯と同様にボートレースを代表するレースである。
2014年には年度を挟んで3月と4月に2ヶ月連続して61周年・62周年と開催されたこともある。出場レーサーは周年記念のためA1選手のみとなっている。
優勝賞金は1000万円(副賞金100万円を含む)。
開催期間は7月30日(木)から8月4日(火)までの6日間。7月30日より開催されるのは2017年に片岡雅裕選手が優勝した65周年と全く同じ日程である。

「開設68周年記念 G1びわこ大賞」展望

開設68周年記念 びわこ大賞 戦国ドリーム1 初日(7/30)12R 枠順

G1びわこ大賞ドリーム戦初日

開設68周年記念 びわこ大賞 戦国ドリーム1 二日目(7/31)12R 枠順

G1びわこ大賞ドリーム戦2日目

開設68周年記念 びわこ大賞 出走予定レーサー

G1びわこ大賞出走予定レーサー

ここからは開設68周年記念 びわこ大賞の注目レーサーをご紹介。

馬場貴也(ばばよしや)

 

馬場貴也

現在でも地元のびわこ・津と2つのレース場のレコードを保持する馬場貴也(93期・滋賀)。
36歳とまだまだ若いが滋賀支部長を任されるなどレース以外でも支部を引っ張っていく。
2018年にはSG初優出ながら、インから峰竜太を振り切ってSG初優勝。
年末には賞金王決定戦にも出場した。スピードある旋回に加えて絶品の小回りもできるというタイプで、どんな展開にも対応可能。シリーズを引っ張る存在となっていく。

守田俊介(もりたしゅんすけ)

 

守田俊介

まずはインパクトのある写真が目を惹くが、SG2勝の実力者である守田俊介(74期・滋賀)。
機力をハイパワーに仕上げるとビッグレースでも中心的存在ともなる。
また、シリーズ前半が不調であっても機力を立て直し終盤には連対を果たすなどの整備力もある。
当地の優出率は121節走りながら5割超えと超好相性。一流選手の集う1節でもドリームから好発進で2年振りの頂点に立ちたい。

丸野一樹(まるのかずき)

 

丸野一樹

滋賀支部若手のNo.1である丸野一樹(109期・滋賀)。
昨年の67周年の覇者であり連覇がかかる。昨年は優勝6回、今年は既に優勝4回と成長は著しい。
これまで地元は3度の優勝もあり、今年3月の秩父宮妃記念杯でも優出。握りこんでからの鋭角なターンは他支部ではあるが、桐生順平に近いものがあるかもしれない。
直前のオーシャンカップではアクシデントに泣いたがその分まで地元周年での活躍を期待する。

峰竜太(みねりゅうた)

 

峰竜太
直前のオーシャンカップで4コースから優勝した峰竜太(95期・佐賀)。
展開が向いたとはいえ、SGを外目の枠から優勝するとなると手が付けられなくなってきた。
今年既にV11としておりその勢いはとどまるところを知らない。
今節唯一の不安は当地経験がやや少なく、優出3回、優勝2回ということ。
クセのある水面だけに今の勢いを持ってしても苦戦する可能性がないわけではない。初戦6枠とあってその動向は注目される。

瓜生正義(うりゅうまさよし)

 

瓜生正義
2日目ドリームにはオーシャンカップ優出2.3着の両選手が登場。まずは1枠ながら3着と悔しい想いをした瓜生正義(76期・福岡)。
区切りの2000勝がSG優勝とオーシャンカップ連覇いうメモリアルVがかかっていたが、結果的に茅原悠紀の3カドからのトップスタートと峰竜太の好判断によって打ち砕かれてしまった。
当地は優勝こそないものの、昨年のこのタイトルを含む2連続優出中としている。
まずは初日に2000勝を達成し、ドリーム戦で地元2選手を撃破したい。

茅原悠紀(かやはらゆうき)

 

茅原悠紀
オーシャンカップ優勝戦で瓜生正義を負かす波乱の立役者となったのが茅原悠紀(99期・岡山)。
機力は劣勢ながらチルト0度で3カドからのトップスタート。
結果的に峰竜太に足元をすくわれる形とはなったが、F1本持ちでSG優勝戦とプレッシャーがかかる中での度胸は一流であるからこそ。
当地相性という面ではやや劣るが、ここぞという場面での力は非常に強い。

石野貴之(いしのたかゆき)

 

石野貴之
当地優勝は2回だが、いずれも近畿地区戦と、秩父宮妃記念杯と記念レースを優勝している石野貴之(90期・大阪)。
さらに、それぞれ5.6コースからという強烈な印象が残っている。
今年1月に早々と若松ダイヤモンドカップ優勝で昨年末からの好リズムかと思われたが、近況では4月以降記念クラス以上での優出はない。
今年後半に向けても大事となってくる6日間だろう。

開設68周年記念 びわこ大賞 出場選手 豆知識

SG優勝戦で異名のつく守田俊介

 

守田俊介

「ミスターローリングシースー」
「艇界のすし太郎」

どちらも1枠でのSG優勝戦で、浜名湖・蒲郡の実況が守田俊介を表した言葉だ。ことある事に優勝して「ボートレースびわこ前の回転寿司店を買い取る」と豪語するほどの寿司好き。
それも「回転寿司」が好きという庶民派なところも好印象で、自身のTwitterではネタ感のあるツイートもファンから好評を得ている。
初のSG制覇であった2015年ダービーの賞金3500万を全額寄付する漢気ある選手。2019年には森田太陽選手と19歳差の年の差婚をし話題にもなっている。

年間最多優勝記録ペースの峰竜太

 

峰竜太

これまで昭和51年の野中和夫の16回優勝から約半世紀ぶりに大記録が生まれるかもしれない。
先日のオーシャンカップ優勝でV11となった峰竜太。SGクラシックのボーダーが一般戦5回Vとなりつつある中で7月末でこのペースはかなりの好リズム。それと同時に、SGでさえ外から勝つようになったこの男を誰が止めるのかも非常に興味が湧いてくる。2節続けてセンター枠から優勝と波に乗る峰竜太から今節も目が離せない。

特殊能力(?)を持つ3人に注意

 

鬼

スタートの鬼・菊地孝平

艇界No.1と呼び声の高いスタート力の菊地孝平。時には菊地より前ならフライングを切ってしまうというほどの精密機械のようなスタート力。
イン受難の当地水面だけにこの選手の精密なスタートには注意。

整備の鬼・赤岩善生

続いて整備の鬼、赤岩善生。とにかく初日からでも大整備を施すことがよくある選手。逆に言えば微調整だけで済むようならばそのモーターはとてもいい状態の可能性も。天候に恵まれないここ最近からしてもこの選手の整備、調整力には注意したい。

最終日の鬼・今垣光太郎

最後は今垣光太郎。3カド以外に大きな特徴?と思う人もいるかもしれない。とにかくインパクトの強いのが最終日の鬼。
今年も既に最終日の4.5コースからの1着が3回。6コースの2着が2回と外からの絡みも多数。
グラチャン最終日には2年続けて高配当を提供とまさに最終日の外の今垣は買いなのである。

ボートレースびわこの特徴

基本データ

所在地:滋賀県大津市茶が崎1-1
開場:1952年(昭和27年)
電話投票コード:#11
モーター:ヤマト331型(交換時期:6月頃)
ボート:ヤマトYM-730型(交換時期:6月頃)
開催:デイレース
水質:淡水
干満差:ほぼなし

ボートレースびわこの水面特性

ボートレースびわこ水面図

出典:BOATRACE公式サイトより

コンディションさえ良ければ日本一のレコードタイムが出た水面であるが、荒れ気味になれば極端な話、江戸川並の荒れた水面にうねりを伴うこともある。
過去1年間の1コースの1着率は49.8%と下から数えて4番目。
びわこ幕開け戦やゴゴイチびわこと1号艇にA級レーサーの入る企画番組がありながらこの成績となると、ワーストクラスのインの難しい水面とも言える。
その一方5コースの1着率は全場中真ん中あたりの成績に上昇。
記念クラスともなれば自ら動いての頭取りは難しいにしても、カド攻めからの展開を割って突き抜ける可能性は大いにありそうだ。

直近3ヶ月のコース別入着率&決まり手

ボートレースびわこ決まり手

イチオシモーター

31号機

初おろしから6節が経過したびわこだが、すでに優出3回(優勝1回)のエース機は21号機だろう。
素性自体は申し分なさそうだが、前節に転覆がありピストン交換がされている点は気がかりだ。
なじむまでに少々時間を要する可能性もあり、前検のタイムをチェックは必須。

21号機

優出2回。元々伸び型のモーターだったが、現在は全ての足が完全に仕上がっており、31号機に不安要素もあることから、こちらがエース機モーターとも言える。

41号機

2連対率50%、勝率6.64と高水準のモーター。出足についてはすでに仕上がりをみせており、伸びも節を追うごとに上積みを感じさせる注目機。

集計期間:2020/04/01~2020/06/30

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