「第7回 ヤングダービー」展望

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展望
ヤングダービーバナー

ヤングダービーとは

前身は1986年より2013年まで行われていた新鋭王座決定戦。
このレースの優勝者が後にブレイクを果たしSGウィナーとなることも多く、若手選手の目標ともなっている。
2014年からはヤングダービーとして開催されるようになった。

大きな変更点として、以前はデビュー6年目までの選手による大会だったものが、現在は30歳未満の選手による大会に変わった。
そのため出場可能な選手が増えたことに加え、その分出場ボーダーが上がることにより大会のレベルは非常に高くなったと言えよう。
ダービーと名がつくだけあって、前年の7月1日から当年の6月30日までの勝率によって出場選手が決定される。

G1ではあるが、SGに準ずる規模の競走とされるプレミアムG1であって、前日発売も行われる。
トライアルとして、大阪以東に所属する選手によるイースタンヤング、兵庫以西に所属する選手によるウエスタンヤングが6月頃に行われ、優勝者にはヤングダービーへの優先出走権が与えられる。

優勝賞金は1000万。
開催期間は9月17日(木)から9月22日(火)までの6日間。

第7回 ヤングダービー ドリーム戦 初日(9/17)12R 枠順

9月17日ヤングダービードリーム戦

出典:ボートレース公式サイトより

第7回 ヤングダービー 注目レーサー

ここからは第7回 ヤングダービーの注目レーサーをご紹介。

木下翔太(きのしたしょうた)

 

木下翔太

昨年は多摩川グランドチャンピオンでSG初優出、年末の賞金王シリーズ戦では優勝戦1枠を手にするなど、このメンバーでは経験は豊富な木下翔太(108期・大阪)。
また今回が30歳を迎える前の最後の大会。イースタンヤングでも2連覇して乗り込むとあって鼻息は荒いのではないか。
当地は前回の途中帰郷を除けば4連続優出していた。
経験と悔しさを胸に、思う存分暴れてラストチャンスをものにしたい。

磯部誠(いそべまこと)

 

磯部誠

ここ3年で優勝回数は毎年5回以上と愛知を代表する若手レーサー、磯部誠(105期・愛知)。
6月からは毎月優勝を挙げ、今年も既にV5と夏場の勢いは良好。
鳴門オーシャンカップで準優3着と優出まであと1歩、直前の高松宮記念でも優出3着とそれぞれ好成績を残した。
びわこは昨年のイースタンヤング以来の参戦で出走回数も少ないことで道な部分は多いが、自身のリズムが非常に良いだけに活躍が期待される1人。

仲谷颯仁(なかたにはやと)

 

仲谷颯仁

今年は自己最多の4回優勝としている好調ぶりの仲谷颯仁(115期・福岡)。
昨年はF2を経験するなど苦しい時期もあったが、デビューから3年経たずしてG1を制した本来の動きは取り戻している様子だ。
当地は2017年7月の周年以来と丸3年以上間隔はあいているが、その時にも予選突破し準優に駒を進めている。
同じ福岡支部の羽野選手と共にシリーズを引っ張っていきたい。

羽野直也(はのなおや)

 

羽野直也

2017年の大ブレイクで一躍福岡の主軸選手の仲間入りかと思われた羽野直也(114期・福岡)。
だが、翌年はまさかの優勝なしだったが、昨年はルーキーシリーズ以外で3度の優勝。
今年は宮島グランドチャンピオンでSG初優出を果たすと、ルーキーシリーズでも連続優出をし存在感を示している。
当地は過去3節のみの出走だが、難水面の各地でも優出歴はあり乗りこなしてくれるはずだ。

松山将吾(まつやましょうご)

 

松山将吾

地元の若手で、当地周年でも優出するなど本大会の中心となるであろう丸野一樹選手がF休み。
地元はこの松山将吾(114期・滋賀)と木村仁紀選手の2人のみに。ここは2度のA1を経験している松山選手に期待する。
少々前ではあるが2018年のびわこ巧者によるシリーズでは、当時B級の身でありながら優勝戦はA1両者に挟まれる2枠ながら差して優勝としぶとさを発揮。
これを含む6度の優出歴がある。木村選手と共に地元としてシリーズを盛り上げてほしい。

野中一平(のなかいっぺい)

 

野中一平

若手ではスタート巧者として名高い選手である野中一平(115期・愛知)平均スタートはデビュー以来.15より遅くなった期はない。
あのSG常連である菊地孝平選手で平均.11で推移している近年だけに、.12の野中選手はそれに匹敵するような精度と言えよう。
加えてここ1年以上フライングもないことから、今回のスタートから仕掛けられるびわこは非常に期待できるのではないだろうか。
どんなスタートでどんな仕掛けから展開が生み出されるかシリーズを通して楽しみな1人だ。

第7回 ヤングダービー 豆知識

双子でドリーム?ではありません!

ドリーム戦に出場する3号艇の木下翔太選手と5号艇の大上卓人選手。宣材写真を見るとよく似た目鼻立ちによく似た髪型だが、しかし血縁関係は一切ない。
大上選手もTwitterで6/9に木下選手と間違われるとのツイートも。

過去の経験としてはSG優出などのある木下選手がリードしているが、大上選手も正月シリーズをはじめ、優出を重ねている。
ドリーム戦はインタビューからも目が離せないでしょう。

大波乱の第1回以降は平穏な優勝戦

歴史は浅く傾向とまで呼べないかもしれないが、2回から5回までは優勝戦1枠の選手が逃げて優勝を手にしている。
もちろん、どの選手も抜群の機力でポールポジションを獲得してきたのだから当然の結果と言えるかもしれない。
唯一の波乱は戸田で行われた第1回。今をときめく1枠の峰竜太選手を含む3名の選手が集団フライング。発売額の97%が返還となる大アクシデントとなった。
今回の舞台である琵琶湖も1枠が比較的不利な場だけに波乱が待ち構えているかもしれない。
新鋭王座決定戦では2回行われているが、どちらも優勝者は逃げていないのだ。

史上最多の9名の女子レーサー

今大会では女子選手は9名がエントリー。
中でも大注目はSGで2大会続けての開幕カードイン逃げをしている大山千広選手…と言いたいとこだが、福岡でまさかのF2となってしまった。
そうなれば期待したいのは塩崎桐加選手土屋南選手

塩崎選手は男子混合のレースでも全速戦を披露するほどの攻撃タイプ。
スタートも攻めていくタイプなだけにFがない今シリーズには女子勢を引っ張っていく存在になる可能性も。土屋選手は今年初優勝をしたばかりの成長株。
直前でFを喫したのは痛手だが、丁寧なターンで難水面の琵琶湖でも舟券に貢献していくことを期待する。

ボートレースびわこの特徴

基本データ

所在地:滋賀県大津市茶が崎1-1
開場:1952年(昭和27年)
電話投票コード:#11
モーター:ヤマト331型(交換時期:6月頃)
ボート:ヤマトYM-730型(交換時期:6月頃)
開催:デイレース
水質:淡水
干満差:なし

ボートレースびわこの水面特性

ボートレースびわこ水面図

出典:ボートレース公式サイトより

標高も高く出足系統に影響しやすくダッシュ勢に展開が剥きやすい。ホームストレッチは外伸びでバックストレッチは内伸びと内にかかるプレッシャーもある。
加えて1マークはスタンド方向に振りがあるためイン戦は難しい。
1Rと5RにA級が1枠の番組を組んでいる割にはイン1着率は低く、基本枠順均等でシードレースの少ない江戸川、平和島と比較するとびわこの方が逃げが決まりにくいとも考えられる。
また、風の影響によっては江戸川とも福岡とも異なる独特のうねりが出ることもあり、慣れのある選手に有利に働く可能性も。

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