ボートレースダービー とは
概要
第1回大会は1953年という歴史ある大会。ボートレーサーを志した選手や若手選手ではダービーを制すことを夢にしている選手も少なくない。正式名称である「全日本選手権」という名で2013年度まで行われ、2014年度より通称の「ボートレースダービー」の名で開催されている。
2007年から2011年まではハッピーマンデーとなっていた体育の日に優勝戦を行っていたが2012年からは10月最終週や月またぎでの11月1週目に優勝戦が行われるようになった。今年開催となる平和島では2000年以降の過去20年で5回と最多の開催。続いて福岡が4回というように、グランプリも行われるような場での開催が多くなっている。
4年前の2017年の大会では波乱の準優、激戦の優勝戦とドラマもあった。今回も歴史に残るような戦いを大いに期待している。
開催日時
2021年10月26日(火)~10月31日(日)までの6日間
優勝賞金
3,900万円
注意事項
今回の開催は都内在住者で事前応募制となっており当選通知を持つ人、その同伴者のみの入場となっております。
「第68回ボートレースダービー 」ドリーム戦
初日(10/26)ドリーム戦 枠順
「第68回ボートレースダービー 」注目レーサー
峰 竜太(みね りゅうた)
ボート界最強レーサーが次なるタイトルを狙う。昨年末のグランプリを制した峰竜太選手。トライアル2nd2日目終了時点でファイナル1枠を当確(3日目無事故完走条件)とした異例の事態のなったが、ファイナルも気迫のこもった.01のスタートで優勝。
平和島はそれ以来となったが、もちろんいい印象のまま臨んで来ることだろう。ダービーのドリーム戦は出場機会では4大会連続での1枠。最強の証明へ。
深川 真二(ふかがわ しんじ)
2017年のボートレースダービーでSG初優勝。昨年末のグランプリシリーズ戦で2度目の制覇と平和島のSGに縁ある深川真二選手。当地は優出率こそ5割を切るが10回の優出のうち7度で優勝と、当地での優勝戦は特に集中力が増している印象だ。
展開に紛れが生じやすい平和島だが、進入から注目を集め出足から行き足を武器に活躍してくれることだろう。
白井 英治(しらい えいじ)
14節と少ない出場であるが、8点を超える勝率を残している白井英治選手。特に当地では旋回半径の取り方が非常によく、仮に敗れるとしても道中の追い上げに注目したい。
初のG1獲得が2003年の平和島周年。その後、あと一歩のところで記念タイトルの当地だが、そろそろ出番となるのではないだろうか。
原田 幸哉(はらだ ゆきや)
約20年前、当地で行われた2002年の全日本選手権でSG初優勝をした原田幸哉選手。以降は一般戦での優勝1回のみとなっているが、思い出の地・思い出のタイトルとあって力は入るだろう。
今年は12年ぶりにSG制覇し、年間賞金ランキングも2位の濱野谷憲吾選手と小差の3位。直接対決となるここは追いつき一気に追い越したいシリーズだ。
西山 貴浩(にしやま たかひろ)
昨年末のグランプリで実力で全国に名を広めた西山貴浩選手。機力としては厳しかったものの、気迫が込められたスタートと抽選で1枠を連続で引き当てる強運。これで自信と度胸も更にアップ。
今年はやや苦戦続きとなっていたが、鳴門周年や直前の江戸川周年で優出。リズムアップしてここに乗り込んできた。次はSG優勝という二文字に挑む。
平本 真之(ひらもと まさゆき)
当地で行われた2014年のグランプリシリーズ戦でSG初優勝を果たした平本真之選手。ビッグタイトルとなるとこの1度のみだが、昨年末のグランプリは優出。2019年の周年では2枠から好ピット離れで1コースを奪取(2着)。平和島での走りは非常に軽快だ。
今年はオーシャンカップ、メモリアルで優優出し夏以降に調子を上げてきた。2016年以来のSG制覇へ燃える。
「第68回ボートレースダービー 」豆知識
期待を背に受け2人で挑む地元選手
今節登場の地元選手は2名。当然この2人にかかる期待は大きくなる。濱野谷 憲吾選手は今年、オールスターで準優3着、オーシャンカップで優勝、メモリアルで優出と出場したSGでの活躍が特に光っている。昨年の当地でのグランプリはシリーズ戦をも出場を逃していただけに奮起を期待される1年だったが、まさにその期待に応え「東都のエース」が帰ってきた。
地元3場の中でも2007年の総理大臣杯をはじめ一際活躍している水面だ。今シリーズでの活躍で賞金争いも2位以上を固め年末に繋げたい。
石渡 鉄兵選手は昨年末のグランプリシリーズ戦で地元から唯一の優出を果たした。江戸川での活躍のイメージは強いが、2014年の関東地区選手権で優勝も果たしており優勝回数も2ケタに乗せているなど平和島も十分な実績がある。少数ながら実績ある実力者が地元ダービー獲得を狙う。
マスターズ世代の活躍
今年のSGはクラシックで石野貴之選手、オールスターで峰竜太選手が優勝と中堅のグランプリレーサー優勝が続いた。
しかし6月から流れは一転した。グランドチャンピオンで前本 泰和選手、オーシャンカップで濱野谷 憲吾選手、メモリアルで原田 幸哉選手と久々のSG優勝となった3選手がそれぞれ優勝した。特に「マスターズ世代で久々にSG優勝」というのが鍵かもしれない。
今節においてそれに該当する選手となれば松井 繁選手、太田 和美選手、辻 栄蔵選手、平尾 崇典選手の4名か。このうちF2の松井選手は厳しいと思うが、太田選手は2014年の当地周年を制している他、伝説の6コース差しでグランプリを制した茅原 悠紀選手ときに3カドとしてレースを動かしていた。
辻選手は「緑の辻」と呼ばれていたほど外からでも展開を突くのが上手い選手。センターから外が効く平和島で復活Vを期待する。ハマると怖いのは平尾選手。機力出しが上手くいった時の強さは相当のもので、風や展開を味方にまくって攻めるシーンも。2017年の平和島ボートレースダービーではSG初優勝の流れがあった。今年も「流れ」を汲んで予想してみるのはいかがだろうか。
2017年 激戦のダービー
前回ボートレースダービーが平和島で行われた2017年、冒頭でも触れたように実にドラマのあるシリーズだったと言えるだろう。ドリーム戦を勝利した峰 竜太選手だあったが、3日目に着を落とし後退。
予選を初日から4連勝のあった久田 敏之選手が予選トップ。2勝、2着2回、3着1回とした今垣光太郎選手が2位通過、予選ラストの4日目の連勝でジャンプアップしたエース機操る魚谷 智之選手が3位通過となった。
準優勝戦1つ目は魚谷 智之選手が勝利。しかし準優2つ目でまさかの波乱となる。深川 真二選手が動き久田選手、峰竜太選手と深い起こし。スリット後、それでも機力良く伸ばした久田選手が逃げたかと思われた。結果は.02のスリットオーバーでフライングに散ることとなる。
準優3つ目は逃げれば優勝戦1枠となる今垣 光太郎選手のイン戦。ところがここでも今垣選手に対して白井 英治選手が差し抜けて1着。結果、エース機操る魚谷智之選手が優勝戦の1枠となった。
迎えた優勝戦は6枠の深川 真二選手が一目散にコース取りに動き、インの魚谷智之選手と共に内2人が深い起こしとなる。前本 泰和選手も動きを見せるものの白井 英治選手と峰 竜太選手は抵抗し中段に3艇。単騎ダッシュに今垣 光太郎選手という2対3対1の体形でスタートした。
内の2人が好スタート。壁も十分に魚谷選手が押し切るかに思われた。しかし2コースから絶妙なターンで深川選手が差すとバック中間では舳先を魚谷選手にかけてトップ争いに。2マークで魚谷選手がツケマイを狙うが流れてここで勝負が決まったかに思えた。
しかし2周1マークで魚谷選手が渾身の全速差し。一瞬舳先がかかるほど接近したまま迎えた2周2マークでは膨らむ深川選手、小回りから迫る魚谷選手。どちらも譲らないデッドヒートとなる。3周1マークでようやく抜け出した深川選手が1着でゴール。ついにSG初優勝を成し遂げたのだった。
なお3着争いも大激戦。最終的には白井英治選手が勝ち取ったのだが、3周1マークはどこから白井選手が差してきたのか映像ではわからないほど完璧とも言える差しだったのも印象的だ。
予選トップの勇み足。それによって繰り上がった準優2着の深川真二選手が6枠からコースを動きSG初優勝。まるで深川選手のために描かれたドラマのシナリオのようであった。
今大会もドラマティックな展開はあるのだろうか注目したい。もちろんフライングによる波乱の演出はNGだ。
ボートレース平和島の特徴
基本データ
所在地:東京都大田区平和島1丁目1−1
開場:1954年(昭和29年)6月5日
電話投票コード:04#
モーター:ヤマト331型(交換時期:6月頃)
ボート:ヤマトYM-730型(交換時期:6月頃)
開催:デイレース
水質:海水
干満差:あり
チルト角度:-0.5、0、+0.5、+1.0、+1.5、+2.0、+3.0
ボートレース平和島の水面特性
全24場の中でもイン勝率の低いボートレース平和島。その理由は3つある。
まずは1マークからスタンドの距離が37m。これは同じくインの弱いボートレース戸田と並ぶ狭さ。このためインは握り過ぎると膨らみ差される。落として回ればまくった選手の餌食になる。ちょうどいいスピードターンをしなくてはならず、スタートに関しても僅かな遅れも許されない。
次にホーム側・バック側共に先行艇の後続への締め込みに対して不良航法を厳しく取るためだ。例えば1マークを逃げる選手に対し、差して舳先がかかった舟に対してはツケマイを狙わない限り先に次のターンをさせることとなるため、その分敗れるパターンが多くなるのだ。やはり先頭争いにおいて先に回れるというのは大きなアドバンテージとなる。特に夏場で追い風が強まると2コースが強くなるが、最近は北風で向かい風が多い。このパターンはまくり差しの選手が1着となる場所に見られるはずだ。
もう1つには一般戦であっても基本はどの選手にも1枠から6枠まで均等に振り分けられているためだ。そのため勝率の低い選手がイン、A1選手がセンターに入るような場合は逃げずともA1選手が容易く勝つというシーンも見かける。裏を返せば、実力ある選手がインならば十分に逃げれる水面であるのだ。それを示したのが昨年末のグランプリの西山貴浩選手。機力劣勢と見られながらトライアル2ndの2.3戦目では1枠を引き当て連勝。初のグランプリファイナルにも進出した。
インに関しては機力はもちろんの事、スタートが行けるかにも注目したい。
「第68回ボートレースダービー」まとめ
勝率や賞金面で特に重要となる今シリーズ。勝率の高い者だけが出場できるため、どのコースから誰が上位となるか予想は難しい激戦必至の大会となるだろう。
4年振りとなるボートレース平和島でのダービー。最強レーサーは誰だ。
フネログ事務局
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