「宮島ダイヤモンドカップ(G1)」展望

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展望

ダイヤモンドカップとは

開催時期や開催場は定まっていない。開催されるにはスタンドや施設の大規模な改修、場外舟券売り場の開設、ナイター開催の開始など大きな変化があった場合などに行われる事がほとんどだ。

以前は「施設改善記念競走」という名称で行われていたが、1997年4月より現在の「ダイヤモンドカップ」という名称になった。

宮島でのダイヤモンドカップの開催は2003年3月に行われて以来久々の開催となる。

出場選手は周年記念と大きく変わることなく、開催地の選手を中心としたA1選手が主となる。

前回のダイヤモンドカップは2020年9月に徳山で開催され、西山貴浩選手がG1初優勝。年末にはグランプリのファイナルへとコマを進める勢いの元となった。

開催日時

2021年4月4日(日)から4月9日(金)までの6日間

宮島ダイヤモンドカップの優勝賞金はいくら?

優勝賞金は800万円

「宮島ダイヤモンドカップ(G1) 」ドリーム戦

初日(4/4)12R ダイヤモンドドリーム 1st

初日(4/4)12R ダイヤモンドドリーム 1st

出典:ボートレース宮島公式サイトより

コース 登録番号 選手名 所属支部
1 4238 毒島誠 群馬
2 3960 菊地孝平 静岡
3 4344 新田雄史 三重
4 4205 山口剛 広島
5 4337 平本真之 愛知
6 4418 茅原悠紀 岡山

 

2日目(4/5)12R ダイヤモンドドリーム2nd

2日目(4/5)12R ダイヤモンドドリーム2nd

出典:ボートレース宮島公式サイトより

コース 登録番号 選手名 所属支部
1 3942 寺田祥 山口
2 3719 辻栄蔵 広島
3 4024 井口佳典 三重
4 4444 桐生順平 埼玉
5 4371 西山貴浩 福岡
6 4524 深谷知博 静岡

 

「宮島ダイヤモンドカップ(G1)」注目レーサー

山口剛(やまぐち つよし)

山口剛

今節、地元選手で再注目は山口剛選手。

先月19日からの住之江一般戦に追加参戦。SGも制している一流選手ながら急遽の追加も「家に居るよりレースしてる方がいいと思ったから」と近況の流れの悪さを考えたもの。

それでも直前の当地G3を含めて優出は3回と悪くは無い成績。

意識の高いことが今節へと繋がることを祈りたい。

徳増秀樹(とくます ひでき)

徳増秀樹

昨年行われたグランドチャンピオンで優勝したのは徳増秀樹選手。

今年に入ってから紺綬褒章を受章したことも発表されたことで話題となっている。

今年の優出は2回のみとやや苦戦してるが、当地は前述のSGの他、2018年にはG2戦も優勝と相性のいい水面。

今後へ向けても勢いをつけるためには今節の動きが重要となるだろう。

寺田祥(てらだ しょう)

寺田祥

直前のSGクラシックでは圧倒的な機力で予選トップクリアの寺田祥選手。準優勝での深追いは悔やんでも悔み切れないだろう。

今年は年明け早々に優勝。しかしその後、優出は当地での1度のみ。それもアクシデントに敗れている。

今節はクラシックに関しても、当地の前回に関してもリベンジしないとならないシリーズとなる。

新田雄史(にった ゆうし)

新田雄史

直前のクラシックを途中帰郷した新田雄史選手だが、今年はG1での活躍が目立っている。

東海地区選手権での優出を皮切りに、住之江周年で優勝。若松周年でも優出としていた。

当地は昨年のグランドチャンピオンや周年でも優出と3連続優出中と印象はいい。

8度優出でまだない優勝へ向けて活躍を期待する。

毒島誠(ぶすじま まこと)

毒島誠

やや機力劣勢気味の中、直前節のクラシックでは優出し4着の毒島誠選手。

やはり今年の多摩川で見せた異次元のターンはダテじゃない。

特に前節の予選ラストの5枠でからのまくり差しは道さえ開けば頭まで突き抜けるまでの勢いもあった。

当地は鳴門改修中の大渦大賞で優勝歴もある。

遠征勢から初日ドリームの1枠を任されただけに気合いは入る。

菊地孝平(きくち こうへい)

菊地孝平

精密なスタートで常にレースを湧かせる菊地孝平選手。今年も毎節のように数多くのトップスタートを記録している。

当地は優出4回のみと相性今ひとつと思われがちだが、昨年のグランドチャンピオンは準優勝戦で峰竜太選手のイン戦を破り1着とし、優出3着と活躍した。

機力が足らずに苦戦もあったが、そろそろスタート攻勢での活躍があるのではと見込んでいる。

「宮島ダイヤモンドカップ(G1)」豆知識

地の利で狙いたい地元勢

今節登場の地元選手は10名。

先に紹介の山口剛選手の他、まずはベテランの西島義則選手。

進入から注目の集まる西島選手は生粋のイン屋。時には本番でも100起こしを辞さない積極的なコース取り。熱いスタートを放てば上位着量産もあるが、一方でスロー勢総崩れもあり展開の鍵を握るのは間違いないだろう。

辻栄蔵選手は直前に行われたG3戦で予選トップの活躍。優勝こそ逃したものの、高い安定感で2019年の周年以来の当地G1制覇を狙う。

昨年の大村ダービーで初のSG優出をした上平真二選手は今年ここまで優出を逃したのは1度きり。直前の徳山で優勝と好調だ。

昨年の琵琶湖G2で初タイトル獲得した大上卓人選手は浜名湖周年で予選トップ通過。地元で今後へ向けての試金石となる。

その他、A1キープへ向けて重要な1節となる市川哲也選手にも注目したい。

瀬戸内海が舞台となると…

全国各地で海水のボートレース場はあるが、瀬戸内海に面したレース場は香川·岡山·広島·山口と多い。

もちろん潮汐による変化を経験もしているだけに、これら各地の選手たちには注意が必要だ。
前述の選手と地元選手を除いて注目選手を各地から挙げる。

香川支部からは森高一真選手。直前の下関も含め今年既に3Vと好調だ。

岡山支部からは茅原悠紀選手。初日ドリームは定位置(?)の6枠からの幕開け。デビュー初Vもした地での活躍を期待する。

山口支部からは原田篤史選手。2016年の中国地区選手権では優出もした舞台。当地初優勝がG1となるか。

展示タイムが鍵に?

過去1年の宮島で行われたレースを振り返ると、驚きのデータがあった。

展示タイムでの順位が1位から6位の順に1着数、2着数、3着数と全てがキレイに1位から6位まで並ぶ。すなわち、展示タイムの順位が結果に直結しているということになる。

もちろん展示ではタイムを出さない選手もいるが、そうであったとしてもこのデータは注目すべき傾向なのではないだろうか。

なお、展示タイム4位と5位の間に差の開きが見られることから、取捨選択をする場合には5.6位の選手の軽視というのも傾向としては理にかなってると言えるのではないだろうか。

舟券購入の際には展示タイムにも注目してみてほしい。

ボートレース宮島の特徴

基本データ

所在地:広島県廿日市市宮島口1丁目15−60
開場:1954年(昭和29年)11月1日
電話投票コード:17#
モーター:ヤマト331型(交換時期:3月頃)
ボート:ヤマトYM-730型(交換時期:3月頃)
開催:デイレース
水質:海水
干満差:あり
チルト角度:-0.5、0、+0.5、+1.0、+1.5、+2.0、+3.0

ボートレース宮島の水面特性

ボートレース宮島水面図

出典:ボートレース公式サイト

ボートレース宮島は広島県廿日市市にあるボートレース場。世界遺産にも指定されている厳島神社がスタンドから見える風光明媚な場所に位置する。

水面は瀬戸内海に面しており海水。

干満の差が大きく、干潮時には穏やかだが、満潮(特に大潮)の際には水面にうねりが発生しやすく、まくりや外からの仕掛けが決まりにくくなる。

コース別の成績では、1コース成績が1着率は全国で10番目と昼の開催のレース場では高い位置につけている。潮目にも寄るが、逃げ中心での予想の組み立てがいいだろう。

相手としては内側から順に確率が高くなっている。G2以上の記念レースとなれば、2コースと3コースの成績は近くなるものの、外枠勢のデータにはあまり変わりなく、内寄りスロー勢が強いだろう。

しかし、3連対率まで視野を広げればどのコースも全国で中間と言える成績が残されているため、無理に絞らず流すというのも手だ。

波乱があるならば強い追い風のとき。

1コースの勝率が下がっており、着を取れないようならばG1ならば必然と波乱になる。

その際には2コースの成績も上がっているため、上位に絡めることをおすすめしたい。

「宮島ダイヤモンドカップ(G1)」まとめ

宮島ダイヤモンドカップ

今年最初のSGが終了し、いよいよ本格的に賞金争いがスタート。

序盤の3ヶ月で好スタートを切れた選手はさらに伸ばし、スロースタートとなった選手は巻き返したい。

気温の変化や潮位の差がを読み切り、先々へ向けて安芸の舞台で歩を進めるのはどの選手だろうか。熱戦を期待する。

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