大渦大賞とは
概要
ボートレース鳴門の周年記念競走。2000年代の初頭には6月前後に行われる事がほとんどであった。
2010年代になると夏から秋にかけての開催も見られるなど、近年の開催月は固定されていない印象だ。
2014年2月末から2016年4月末まで南海地震の津波対策のための防護柵の設置のため休催していたこともあり、2014年11月の61周年、2015年18月の62周年については大渦大賞の名でボートレース宮島で周年記念が開催されていた。
2019年の66周年では地元の田村隆信選手が制覇し、6年振りの地元選手による優勝を飾っているが、ここ最近ではSG常連のほか、地区選手による優勝も目立っている。
小細工なしのスピード勝負が優勢とも言えるのだろうか。
今回は地元の田村隆信選手が不在。
また、2020年のオーシャンカップを当地で制している峰竜太選手が直前節で負傷による途中帰郷。
今節への影響も懸念されており、混戦ムードが漂っている。
開催日時
2021年9月15日(水)~9月20日(月)までの6日間
優勝賞金
1,000万円
注意事項
ボートレース鳴門では新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、一部制限をしての開催となっている。
基本的な感染対策(検温・消毒)はもちろんのこと、混雑防止のため先着1500人の入場制限をしている。
また、指定席についても席数を減少させている。
なお、G1開催で選手へのプレゼント等をしたいというファンの方も中にはいると思うが、ボートレース鳴門のホームページでは郵送を含むプレゼント及び、出待ちや入り待ちについてはご遠慮頂くよう記載もある。
コロナ禍が終わるまでは自粛願いたい。
大渦大賞(開設68周年記念)ドリーム戦
初日(9/15)12R ドリーム戦 出場予定選手
登録番号 | 選手名 | 所属支部 |
4063 | 市橋卓士 | 徳島 |
4296 | 岡崎恭裕 | 福岡 |
4320 | 峰竜太 | 佐賀 |
4337 | 平本真之 | 愛知 |
4350 | 篠崎元志 | 福岡 |
4418 | 茅原悠紀 | 岡山 |
※枠番は前日に決定。選手は欠場等により変更となる場合あり。
2日目(9/16)12R ドリーム戦 出場予定選手
登録番号 | 選手名 | 所属支部 |
3573 | 前本泰和 | 広島 |
3779 | 原田幸哉 | 長崎 |
3941 | 池田浩二 | 愛知 |
4371 | 西山貴浩 | 福岡 |
4459 | 片岡雅裕 | 香川 |
4757 | 山田祐也 | 徳島 |
※枠番は前日に決定。選手は欠場等により変更となる場合あり。
大渦大賞(開設68周年記念)注目レーサー
市橋卓士(いちはし たかし)
初日ドリーム戦で好枠と期待を託された市橋卓士選手。
今年の優勝は5回で、先月は2連続Vしている。
8年ぶりのお盆シリーズ優勝から1ヶ月で調整面でも万全だろう。
2015年の四国地区選手権以来G1からは遠ざかっているが、今シリーズの主役は譲れない。
岡崎恭裕(おかざき やすひろ)
昨年の鳴門周年では初日から3連勝。8戦6勝として予選トップから優勝した岡崎恭裕選手。
今回は連覇の期待がかかるシリーズとなるだろう。
年始早々に元日優勝を決めたが、その後は優勝戦Fもあるなど波に乗り切れなかった。
リズムアップへ向けて昨年の再現を狙う。
平本真之(ひらもと まさゆき)
今年6月の蒲郡周年でG1を獲得すると、オーシャンカップ・ボートレースメモリアルとSG連続優出した平本真之選手。
夏場からいいムードが続いている。
当地、前回は昨年のオーシャンカップ。
アクシデントによる減点で予選落ちとはなったが9戦6連対と無難に乗りこなした。
4年前のG3戦以来の鳴門制覇を目指す。
前本泰和(まえもと やすかず)
今年のグランドチャンピオン覇者であり、直前の地元宮島の周年を制した前本泰和選手。
今年は機力出しも好調で様々な戦法での勝利が見られている。
賞金ランクでも4位に浮上して、3度目グランプリは出場濃厚となってきた。
あとはベスト6入りを目指すだけとなる。
西山貴浩(にしやま たかひろ)
近3年で2度の鳴門優勝歴がある西山貴浩選手。
思い切りのいいまくりに、しっかりした出足を好む西山選手にはピッタリの水面なのかもしれない。
今年の優出は10回を数えるが、優勝は11月の江戸川周年と5月の下関一般戦のみ。
このあとSGが2つ控えているとはいえ、賞金ランク18位の身としては上積みを狙っているだろう。
「大渦大賞(開設68周年記念)」豆知識
大将不在のうずしお軍団
田村隆信選手がフライング休みで出場ならなかった徳島支部。
今節は総力を結集しての制覇を狙う。
冒頭に挙げた市橋卓士選手のほか、ベテランでは烏野賢太選手と丸尾義孝選手。
マスターズ世代からは林美憲選手と一宮稔弘選手といぶし銀の活躍も期待される。
一方で若手も魅力十分。2日目ドリームに選出された山田祐也選手をはじめとして、破壊力満点の菅章哉選手(後述)に島村隆幸選手、西野雄貴選手と次世代の徳島支部を背負うような選手が揃った。
9人で狙うは周年タイトル奪回だ。
チルト3度の魔術師
宮島周年では最終日をチルト+3.0として連勝した菅章哉選手。
十分のその戦法と実力が記念クラスでも通用することを示した。
今回の舞台は地元とあって、一気のスタート攻勢連発ということも考えられる。
その直前の宮島でもあったように、菅選手に連動して攻める外側の選手はもちろん、舟をかけて抵抗しながらまくりを仕掛ける1つ内の選手も要注意となるかもしれない。
なお菅選手は以前のYouTubeの動画内において、「スタートはいつも同じように攻めていて、向かい風なら届かず、追い風なら早くなりやすい」とも話しており、気象条件にも注目だ。
峰竜太のケガの程度はいかに…
前回の宮島周年では4日目の前半でターンマークに衝突と珍しいシーンがあった峰竜太選手。
後半カードでは手に激痛で負傷帰郷となっていた。
シリーズ終了後に自身のYouTubeでゲーム配信をするなど、それほど大事には至っていないようであるが、一瞬の隙やミスが大きい周年ともなればその影響がないとは言いきれない。
昨年のオーシャンカップを当地で制しており今回も注目の的となるが、レースになってから影響が出ないことを祈っている。
ボートレース鳴門の特徴
基本データ
所在地:徳島県鳴門市撫養町大桑島濘岩浜48−1
開場:1953年(昭和35年)04月24日
電話投票コード:#14
モーター:ヤマト331型(交換時期:04月頃)
ボート:ヤマトYM-730型(交換時期:04月頃)
開催:デイレース
水質:海水
干満差:あり
チルト角度:-0.5、0、+0.5、+1.0、+1.5、+2.0、+3.0
ボートレース鳴門の水面特性
ボートレース鳴門は四国(本島)と大毛島の間の小鳴門海峡にあるボートレース場。
水面は全国の中でも狭いことで有名だ。1マークのスタンドとの幅は45m、1マークの奥行70mで、ナイター場としては唯一イン戦が苦戦するボートレース桐生と大きく変わらない。
全国屈指とも言えるイン受難の水面であり、1着率も過去1年では50%にギリギリ達するほどだ。
過去20年に行われたG2以上のレースでも決まり手は多彩であるように様々なコースから1着を狙うことができる。
展開予想に重要な決まり手の傾向としては、向かい風ならまくりやまくり差し、追い風なら差しとまくり差しを狙っていきたい。
コース別傾向
全国との比較でのコース別成績では大きな特徴が2つある。
1つ目には2.4コースの1着率が2連対率や3連対率に比べると順位がだいぶ上であること。つまり、狙うならば頭固定だ。
2つ目の特徴は5.6コースの2連対率と3連対率が高いこと。
決まり手も様々なら仕掛け方も多様となっており、もつれれば外のコースからでも上位に食い込める。
無難な立ち回りは予選突破への近道となるだろう。
「大渦大賞(開設68周年記念)」まとめ
残念ながら地元の雄、田村隆信選手がF休みで出場ならず。
その分でどんな選手にもチャンスがある混戦必至のシリーズとなりそうだ。
SG開催も多くないボートレース鳴門だけに、どこまで対応ができるかは焦点となるだろう。
戸田や平和島、桐生とも異なるイン受難水面をどのように克服し、年末へ向けて更なる賞金を加算していくか注目したい。

フネログ事務局

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