関東地区選手権とは
概要
関東地区である群馬支部、埼玉支部、東京支部の3地区5場の選手によって争われる競走。開催場はその地区のボートレース場で持ち回りとなる。
通常2月に開催され、優勝者には翌月のボートレースクラシックの出走権が与えられる。
主力の毒島誠選手不在も、ベテラン·中堅·若手とバランスのいい群馬支部、桐生順平選手を筆頭に比較的若い選手の活躍目立つ埼玉支部、今回の地元で29名の大軍となっての制覇を目論む東京支部による対決。
選手数も多く、A1レーサーのみでの戦いがほとんどだ。近年はイン逃げでの優勝が4年続いているが、当地で行われる大会では2連続で逃げはおろか優勝戦1枠の選手が3着にすら絡めていない。
開催日時
2021年2月13日(土)から2月18日(木)までの6日間
優勝賞金
優勝賞金は450万円
注意事項
緊急事態宣言下での開催となる東京都のボートレース多摩川。飲食は指定エリアのみとなっている他、アルコールの販売は中止となっているなど制約は多い。
またマスク着用や入場時の検温、手指の消毒等の感染拡大防止策も行われている。混雑時には入場規制も行なう場合があるかもしれない。体調の優れない場合や、長距離を移動しての現地観戦は行わず、インターネット等の活用をお願いしたい。
【G1】「第66回 ·関東地区選手権」ドリーム戦
ウェイキードリーム戦 初日(2/13)12R
コース | 登録番号 | 選手名 | 支部 |
1 | 3590 | 濱野谷憲吾 | 東京 |
2 | 3622 | 山崎智也 | 群馬 |
3 | 4266 | 長田頼宗 | 東京 |
4 | 4399 | 松本晶恵 | 群馬 |
5 | 3826 | 村田修次 | 東京 |
6 | 4573 | 佐藤翼 | 埼玉 |
是政ドリーム戦 2日目(2/14)12R
コース | 登録番号 | 選手名 | 支部 |
1 | 4444 | 桐生順平 | 埼玉 |
2 | 3716 | 石渡鉄兵 | 東京 |
3 | 4688 | 永井彪也 | 東京 |
4 | 4075 | 中野次郎 | 東京 |
5 | 3159 | 江口晃生 | 群馬 |
6 | 4939 | 宮之原輝紀 | 東京 |
【G1】「第66回 ·関東地区選手権」注目レーサー
長田頼宗(おさだ よりむね)
地元·東京支部の濱野谷選手より先にまず名前を挙げたいのが長田頼宗選手。
近況12月から先月までで3度の当地出場があり、3節合計で16勝を挙げて全て優勝。今やNo.1の多摩川巧者と言っても過言ではない。
昨年は一般戦とG3でV6。特に9月以降で5回優勝と絶好調。2015年にグランプリシリーズを、2018年には平和島周年を制しているが、そろそろ次のタイトルが欲しい。
庭とも呼べる多摩川での地区戦ならば本命視だ。
濱野谷憲吾(はまのや けんご)
東都のエースとして長く活躍をしている濱野谷憲吾選手。
しかし昨年は4年振りの記念優勝なく、久々の地元グランプリはシリーズの出場も叶わなかった。その分、今年の奮起を期待したい。
先月の多摩川での正月シリーズで優出、続く江戸川周年でめ優出と地元は続けて勝ち上がってまずはリズムよく始まった。
当地での最後のG1優勝は1999年。世紀を超えての久々の優勝を狙いたい。
山崎智也(やまざき ともや)
近年は毒島誠選手の活躍が目立つが、人気と存在感の強い山崎智也選手。
昨年のSGはオールスターのみの優勝とグランプリ2度制覇している山崎選手にとっては物足りない結果となった。しかし、12月に福岡・津と連続での優勝があり気配は上昇。
こちらも当地のG1は2005年の優勝が最後と久しい。
今節は群馬支部の中心としての活躍を期待する。
江口晃生(えぐち あきお)
今節で最年長のベテラン、江口晃生選手。
積極的なコース取りから高い勝率を維持し続けている。イン屋の少ない関東地区の中では展開面でも鍵を握る選手であるだろう。
昨年4月には下関を優勝し24場制覇という記録も達成。
場を問わず自らのスタイルを貫き2017年以来の地区戦制覇を狙う。
桐生順平(きりゅう じゅんぺい)
昨年は記念の優出5回としながらも、一般戦の優勝3回。初出場から6年続いた賞金王決定戦も出場を逃してしまった桐生順平選手。
しかし今年は年始から3連続で予選トップ通過と勢いは全く違う。やや影を潜めていた圧倒的なターンも戻ってきた印象だ。
当地、前回行われた関東地区選手権での優勝者でもあり、2019年の平和島での大会も優勝と地区戦は縁のあるシリーズだ。
クラシックの権利は無いだけに1枚の切符は逃せない。
佐藤翼(さとう つばさ)
昨年の9月、岡山支部の人気レーサー·土屋南選手と結婚した佐藤翼選手。
発表後の大村ダービーではSG初優出し3着に。いきなりの新婚パワーが炸裂した。年始も連続優出でスタートし、そのスタート力とターンでG1でも活躍を期待する。
今年春には第一子が産まれる予定で楽しみに期待膨らむ年となりそうだ。まずはタイトル獲得を。
【G1】「第66回 ·関東地区選手権」豆知識
地元東京支部の注目は
今節では濱野谷憲吾選手と長田頼宗選手が中心と見ているが、優勝争いに絡む期待をする選手も豊富。
まずは昨年のグランプリシリーズ戦で地元勢唯一の優出を果たした石渡鉄兵選手。先月の江戸川周年でも優出し好調だ。昨年のマスターズチャンピオンを優勝した村田修次選手はここ1年で機力出しが目立つことが多い。直前の江戸川でオール2連対でVの齋藤仁選手にも勢いを感じる。
中野次郎選手は当地での3大会前の関東地区選手権優勝者。こちらも今年既に3優出1Vといいリズムで乗り込む。昨年の戸田の地区戦で怒涛のスタート連発で優勝した永田秀二選手はSGを2度経験し地力強化された。
ヤングダービー覇者の永井彪也選手やターンはG1でもトップクラスの今泉友吾選手、関東トップルーキーの栗城匠選手と宮之原輝紀選手といった次世代を担う地元の若手にも期待をしたい。
弟子の勢いに刺激を受けて
桐生順平選手が大黒柱として活躍の埼玉支部だが、今年活躍を期待する選手がいる。それが中田竜太選手。
2017年に丸亀周年でG1初優勝を飾ると、ヤングダービーでは波乱続きの準優で予選5位から1枠を獲得。2度目の優勝を果たした。さらに2018年の地元·戸田の周年も制して3度のG1優勝をしている。近況では12月から1月にかけて優勝は3回と好調モード。
さらに弟子の畑田汰一選手が最近、凄まじいターンで優勝を積み上げているだけに大いに刺激を受けているはず。いずれは師弟揃っての地区戦登場も現実的になってきている。昨年後半に出場ならなかったSGに向けて今年は更なる飛躍を期待する。
姉弟でG1同時出場
ボートレース界には多くの兄弟選手がいる。
大村の九州地区選手権では篠崎ブラザーズが、津の東海地区選手権では松尾ブラザーズが出場していたが、男女の兄弟が同時にA1選手としてG1出場となると稀なことであるだろう。
群馬支部の土屋千明選手と土屋智則選手の姉弟だ。姉の土屋千明選手は昨年の優出が4回と少なめたったが自身初のA1級キープに成功。今年2度目の地区戦に出場となった。
一方の土屋智則選手は直前の地元戦も含め今年既に2回の優勝と好調。2017年の江戸川周年以来2度目のG1優勝に燃える。2年振りの姉弟のG1共演で活躍を期待する。
(なお、丸亀で行われる四国地区選手権では中村晃朋選手、中村桃佳選手の兄妹もG1に登場する。)
ボートレース多摩川の特徴
基本データ
所在地:東京都府中市是政4丁目11
開場:1954年06月09日(昭和29年)
電話投票コード:#05
モーター:ヤマト331型(交換時期:8月頃)
ボート:ヤマトYM-730型(交換時期:8月頃)
開催:デイレース
水質:淡水
干満差:なし
ボートレース多摩川の水面特性
多摩川が近くにあり、そこから水を取り込んでいると思われがちだが、実際には井戸からの水を使用している。
水質は淡水で、バックストレッチ側の樹林が防風林の役割を果たしており、「日本一の静水面」というフレーズもあり、かつてはオール女子戦や男女W優勝戦がよく行われていた。
年間を通して左横風や追い風が吹きやすい傾向であり、この時期の北風はスタンドが遮り水面が荒れることは比較的少ない。関東地区の中では水面が最も広く、淡水であっても一気の仕掛けで波乱が起きることも。
イン勝率は24場でも下位に入ってしまうが、これは一般戦であっても均等の枠振りで混戦予想となるような番組編成が多いという一因がある。
1枠の1着率は過去1年で52.1%だが記念以上では57.8%まで上昇。基本は信頼してよさそうだ。外枠の2.3着は信頼度がやや低め。一方で3連対率に関しては2.3割あるために流しての購入がいいだろう。
穴パターンでは天候悪化の際の4コースカドのまくり。特に先日、春一番の吹いた2月4日には強い向かい風も吹き、4コースの攻めが光ったことも。
南風予報なら予想は注意したい。
【G1】「第66回 ·関東地区選手権」まとめ
日本一の静水面で争われる今回の関東地区選手権。幅広い年代のレーサーがクラシックへの切符を争う。優勝戦に限らず予選道中では天候や風次第で、攻めの選手が金星をあげることもあるのではないだろうか。
このご時世で苦労の多い東京都だが、多くの方に希望を与えられる6日間となってくれることを願っている。

フネログ事務局

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