四国地区選手権とは
概要
四国地区である徳島支部、香川支部の2地区2場の選手によって争われる競走。開催場は持ち回りで、四国地区では2場が基本的には交互に行われている。
今年は2年続けての丸亀開催だが、これは同時に行われる他の地区戦の2場がデイレースという点で考慮された模様だ。通常2月に開催され、優勝者には翌月のボートレースクラシックの出走権が与えられる。
SG覇者が何名もいるが、最も地区戦の中では所属する選手が少ない四国地区。それだけに多くのA2選手や勝率上位級のB1選手も出場している。
近年では2大会前に河野大選手がA2級の身でありながら優勝している。(なおF休みのため同年のクラシック出場はならなかった。)クラシックの権利を持たない選手にとっては大きなチャンスだ。
過去10年では香川勢4勝、徳島勢6勝と徳島支部がリード。昨年の中岡正彦選手に続き2年連続制覇とし対戦成績を5分に近づけたい。
開催日時
2021年2月14日(日)から2月19日(金)までの6日間
優勝賞金
優勝賞金は450万円
注意事項
ボートレース丸亀では昨年の緊急事態宣言解除後より入場時の検温、手指の消毒と場内でのマスク着用をお願いしている。また、新型コロナウィルスによる症状でなくとも、咳などの風邪の症状がある方に対して退場してもらう措置もあり、混雑時には必要に応じて入場制限を行なう場合もあると記載されている。体調の優れない場合や、長距離を移動しての現地観戦は行わず、インターネット等の活用をお願いしたい。
【G1】「第64回 四国地区選手権」ドリーム戦
スマイル君ドリーム 初日(2/14)12R
コース | 登録番号 | 選手名 | 支部 |
1 | 4030 | 森高一真 | 香川 |
2 | 4063 | 市橋卓士 | 徳島 |
3 | 4387 | 平山智加 | 香川 |
4 | 4052 | 興津藍 | 徳島 |
5 | 4772 | 石丸海渡 | 香川 |
6 | 4757 | 山田祐也 | 徳島 |
なるちゃんドリーム 2日目(2/15)12R
コース | 登録番号 | 選手名 | 支部 |
1 | 4028 | 田村隆信 | 徳島 |
2 | 4459 | 片岡雅裕 | 香川 |
3 | 3743 | 林美憲 | 徳島 |
4 | 4450 | 平高奈菜 | 香川 |
5 | 4685 | 島村隆幸 | 徳島 |
6 | 4683 | 近江翔吾 | 香川 |
【G1】「第64回 四国地区選手権」注目レーサー
片岡雅裕(かたおか まさひろ)
ここ5大会で4度の四国地区選手権で優出している片岡雅裕選手。
そろそろ地元でのタイトル獲得が見えてきているのでないだろうか。昨年も地元2度を含む、自身最多のV6と自力は強化されている。
今年に入っても先月の3daysバトルトーナメントでの優勝を含む3優出。江戸川周年でもシリーズを引っ張った。
来月のクラシックへ向けて好勝負を期待したい。
平高奈菜(ひらたか なな)
昨年のクイーンズクライマックス優勝で女子賞金女王に輝いた平高奈菜選手。ついに念願のG1優勝を果たした。
過去にはF3でアルバイト生活も経ているが、1年を通して優勝戦では強烈なスタートも連発する度胸も持ち合わせて強くなった。
年始も連続優出し、下関では予選トップで優勝をしている。
実績面では先輩である平山選手にまだ足りないが、勢いなら平高選手。混合のG1でも注目したい。
平山智加(ひらやま ちか)
昨年夏のレディースチャンピオンで優勝した平山智加選手は、2013年に尼崎周年と年末の賞金女王決定戦と年間にG1を2度制している。
昨年前半だけでV4とした勢いは再び混合のG1での活躍を期待させるほどであった。秋口頃から機力出しに苦戦することも多かったが、今年の初陣で優出とまずまずの立ち上がり。
後輩の活躍を刺激にドリームから上位を狙う。
興津藍(おきつ あい)
昨年夏からの勢いが凄まじかった興津藍選手。7月にから今月頭の地元開催までで実に9回の優勝を果している。
また、同じ期間で16度の優出をしているが、3着以内に入れなかったのは1度だけという驚異的な安定感を誇っている。
2010年、2014年と四国地区選手権は制しており、過去10回のうち半数の5回で優出。
好相性のタイトルで地元勢に立ち向かう。
市橋卓士(いちはし たかし)
2014年の四国地区選手権を当地で優勝している市橋卓士選手。
昨年は13回の優出で優勝1回だが、SGでは3度の予選突破をし、下関のメモリアルで優出と活躍を見せた。今月頭の住之江ではオール3連対で優勝もしている。
昨年の地区戦は内枠の準優で大敗しているだけに、今節はリベンジに燃えるシリーズとなるだろう。
林美憲(はやし よしのり)
2010年、2018年と地区戦優勝歴のある林美憲選手。こちらも昨年は記念を含む13回の優出と年間を通して安定した走りを披露していた。
直前の尼崎では2コースから果敢にまくって優勝かと思われたが、地元の小坂尚哉選手に足元をすくわれる形となった。
しかし、着外となるのは1節に1.2度というペースと保っておりリズムはいい。
3年ぶりのSG出場へ向けて優勝が欲しい戦いとなる。
【G1】「第64回 四国地区選手権」豆知識
ドリーム1枠選手に不安要素?
初日、2日目と地元のトップレーサーがそれぞれ1枠となったドリーム戦。しかし2選手とも不安な点がある。
まずは初日の1枠·森高一真選手。かつて2013年のチャレンジカップを制し、地元周年を2回優勝している香川支部を代表するレーサーだが、四国地区選手権での最後の優出は2013年まで遡らなくてはならない。ここ10年での優出は1回きりだ。今年は早くも地元優勝を含む4優出と既に高気配。この相性の悪いシリーズをどう戦うか。
そして2日の1枠、田村隆信選手。SG3VにG1優勝は2ケタを超える徳島のスターだが、2020年は年始の地元戦から大苦戦でのスタート。記念レースで優出すれど勝利に届かず、2005年以来のまさかの優勝なしに終わってしまった。
先月には戸田周年でドリーム戦6枠からの勝利を挙げる3連勝スタート。今回こそ優勝かと思われた矢先に打ち切りが決定。優勝に見放されている感は否めない。
悪い流れを断ち切り4年振りの四国チャンピオンとなれるだろうか。
注目度高い女子レーサーたち
今節ではドリーム戦に香川の2選手が選出されているほか、初日11Rにはオール女子の一戦組まれている。
地元のベテラン、山川美由紀選手は1999年の四国地区選手権で優勝している。岩崎芳美選手は昨年のレディースオールスターで地元選手として意地の優勝を果たし、久々のタイトルを獲得した。当時2着に入った喜多須杏奈選手もB1級の身でありながら今節登場する。
産休が開けてようやく本調子となった中村桃佳選手の攻めのレースは男子選手相手にも通用。西村美智子選手、新田芳美選手も軽量を生かし着を取りたい。ここまで6名が初日のオール女子戦のメンバー。加えて地元の松尾夏海選手を加えた9人が男子選手相手に挑んでいく。
香川支部2組の兄妹レーサー
関東地区選手権では群馬支部の土屋千明選手、土屋智則選手の姉弟が出場しているが、四国地区選手権では香川支部から2組の兄妹が出場。
まずは中村晃朋選手と中村桃佳選手の兄妹。中村晃朋選手は2020年、2期連続A1とし2回の優勝。ルーキーシリーズで4度の優出と活躍が目立った。中村桃佳選手は2018年の第2回レディースオールスターの覇者。兄より先に記念優勝を果している。2019年から産休に入り、昨年4月に復帰、8月の宮島では6コースから優勝しド派手な復帰後の初優勝としている。
続いて松尾祭選手と松尾夏海選手の兄妹。昨年1月に児島で優勝しているが、優出はその1度きり。それでも9期連続でA2級キープと、きっかけがあれば豪快な仕掛けでファイナルに名を連ねることも。妹の松尾夏海選手は優勝こそないものの、昨年後半では優勝戦で2着2回とあと一歩まできている。期末の勝負がけも成功させており、今後注目の女子選手の1人だろう。
兄妹で切磋琢磨し、まずは優出を目指したい。
ボートレース丸亀の特徴
基本データ
所在地:香川県丸亀市富士見町4丁目1−1
開場:1952年(昭和27年)
電話投票コード:#15
モーター:ヤマト331型(交換時期:11月頃)
ボート:ヤマトYM-730型(交換時期:7月頃)
開催:ナイターレース
水質:海水
干満差:あり
ボートレース丸亀の水面特性
瀬戸内海の瀬戸大橋の西側に位置しており競走水面は海水。インの勝率は24場でも中間くらいの位置となっている。一方、2コースの3着内率はトップ5に入るほどよく連対をしている。
潮の満ち干きによってレースの傾向も異なる。今節では前半に潮位が高く、後半は低い予報。水位が高ければスロー勢優勢で狙いは2コースから4コースの差しやまくり差し、水位が低ければダッシュ勢の仕掛けで波乱が起きることも。水位によっては大時計の高さが変わるようになっているが、この6日間では干満差は小さい。
風向きは年間を通して北からの向かい風。先日2月8日には非常の強く吹き、後半カードでは周回短縮、安定板装着となるほどだった。適度な向かい風ではダッシュ勢に優位に働くが、水面が荒れるほどの悪条件ともなればこちらも2コースと4コースが優位となってくる。
G1とはいえ3コースの選手がまくり差しを決められないようであれば、基本的には内側の2選手からの組み立てがいいだろう。
【G1】「第64回 四国地区選手権」まとめ
選手数が少ないながら、男女ともに全国レベルの強豪が集う四国地区。人気は有名選手に集まりがちだが、普段はG1に登場しないA2以下の選手も機力次第では、ここぞとばかりに意気込んで下克上を狙ってくるだろう。
今年、一番遅く開幕する地区戦とあって、本当の意味で「クラシックへの最後の切符」を争う戦いが始まる。

フネログ事務局

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