藤原菜希選手、12ヶ月の出場停止処分
去る6月8日、ボートレース公式サイトにて8月5日(水)~8月10日(月)までボートレース多摩川で開催される「第34回レディースチャンピオン」の出場選手が発表された。
発表と同時に上記レースに内定されていた藤原菜希選手について、「6月5日に開催された第335回褒賞懲戒審議会において向こう12ヶ月の出場停止処分(不適確な航法、騒擾惹起)が決定し、あっせん停止」という驚きの内容が記載されていたのだ。
6/8 14:00 再更新
一般財団法人日本モーターボート競走会では、6月1日に順位発表した標記競走の出場選手を本日正式に決定しました。
なお、登録第4627号 藤原 菜希 選手(東京支部)は6月5日に開催された第335回褒賞懲戒審議会において向こう12ヶ月の出場停止処分(不適確な航法、騒擾惹起)が決定し、あっせん停止となりました。
これに伴い、以下のとおり出場選手が繰り上がりますので、お知らせいたします。
▲BOAT RACE公式より引用
この処分にはさすがに驚いた。
藤原菜希(ふじわらなつき)
東京支部の107期生。印象としてはF(フライング)が少し多いが、いい走りっぷりをする選手で女子レーサーの中では実力上位の一人だ。今回、なぜここまで重い処分が下ってしまったのか。原因について掘り下げてみよう。
騒擾惹起とは
騒擾(そうじょう)…事件などを起こして社会の秩序を乱すこと。
惹起(じゃっき)…事件や問題をひきおこすこと。
公明正大なレースの運営にあって、物言いがつくような行動をとってしまった。もっとわかりやすく言えば、今回のケースは「八百長を疑われるようなレースをしてしまった」という事だ。
問題の対象なったレースについて
「百聞は一見にしかず」という言葉があるように、実際のレースを見たほうがいいだろう。こちらは2月20日にボートレース尼崎で開催された9Rの動画だ。1号艇の藤原はトップスタートから1周1マーク鮮やかに先マイを決め、すでに勝負ありの独走状態に持ち込んだ。
問題が起こったのは2周目1マーク。5号艇の中里がエンストを起こしてしまう。このようなトラブルが発生した場合、安全が最優先されるため停止した艇の周囲では減速し、大きく避けて旋回することが求められている。
しかし、1号艇が3周目1マークに入ったあたりで5号艇のエンストが解消され、レースに復帰した。これにより、藤原は減速走行を行ってしまったと考えられる。
藤原菜希が減速した理由は八百長ではない
あくまで個人の意見ではあるが、今回の一件は八百長で逮捕された西川昌希のようなパターンではなく、藤原の良かれと思って行った配慮だろう。どういう事かと言うと、競艇には「不完走失格」というものが存在する。
これは先頭艇がゴールして30秒以内にゴールできなかった時に発生するペナルティーの一種で、減点の対象となる。
おそらく藤原は、中里が減点対象となることを避けるために着順を変えない程度に減速を行い、不完走扱いならないように配慮したものと考えられる。
12ヶ月の出場停止処分は妥当なのか
そうは言っても、誤解を与えかねない行動に見えてしまうのも事実かもしれない。たとえ白いものであろうと、親が黒と言えば黒になってしまうのは、どこの世界にもあることだ。しかしながら、この処分はあまりにも重いような気がしてならない。
総括
蒸し返すようだが、八百長で逮捕された西川昌希が出走したレースについて物申したい。モーターボート競走法という法律に則り、罰則を司法に委ねることは何の問題もない。しかしながら、八百長を行ったレースの返金について、「レースが成立している」という理由から払戻しに応じない法律というのは到底納得がいかない。
八百長を行うような選手を起用した施工者サイドに落ち度はないのかという話にもなる。今回の藤原の重すぎる処分は、八百長レースによって世間から厳しい視線をおくられているモーターボート業界のお偉いさん達の「我が身かわいさ」からによるものではないと信じたいものだ。
フネログ事務局
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