トコタンキング決定戦とは
ボートレース常滑の周年記念競走。2014年3月に行われた開設60周年記念までは「マーメイドグランプリ」という名で開催されていた。
2015年3月の61周年よりマスコットキャラ名の入った現在の「トコタンキング決定戦」として行われている。開催時期はかつて7月頃が多かったが現在はそれほど決まった時期に行われていない。
3月の開催は「トコタンキング決定戦」に変わった61周年以来7大会ぶりとなる。また名称が変わって以降は7大会連続で優勝戦の決まり手は逃げ。ポールポジション獲得は大きなアドバンテージとなるだろう。
開催日時
2021年03月25日(水)から03月30日(水)までの6日間
優勝賞金
1,000万円(副賞金を含む)
「SG 第57回ボートレースクラシック」ドリーム戦
初日(03/25)第12R ドリーム戦
1 3941 池田 浩二 愛知
2 3573 前本 泰和 広島
3 3960 菊地 孝平 静岡
4 4344 新田 雄史 三重
5 4371 西山 貴浩 福岡
6 4686 丸野 一樹 滋賀
2日目(03/26)第12R ドリーム戦
1 3783 瓜生 正義 福岡
2 3590 濱野谷 憲吾 東京
3 4337 平本 真之 愛知
4 4418 茅原 悠紀 岡山
5 4044 湯川 浩司 大阪
6 4586 磯部 誠 愛知
「開設68周年記念 G1 トコタンキング決定戦」注目レーサー
池田 浩二(いけだ こうじ)
常滑のスーパースターこと池田 浩二選手がシリーズの中心。2月の東海地区選手権ではまさかの優勝戦1枠でF。大波乱の結末に終わりました。再びの地元G1、3度制している周年となれば間違いなくリベンジに燃えているはず。
当地での活躍は言うまでもないほどのもの。どんなモーターや展開であっても誰よりも水面を知り尽くしており上位争いは必至だ。
平本 真之(ひらもと まさゆき)
昨年のボートレースダービー覇者の平本 真之選手。今年のダービーは地元開催とあって引き続き今年も注目したい選手の1人だ。
地元水面を比較すると出場回数や優勝数、優出数と全てにおいて常滑の方が上となっており得意としている。今年の優出1回のみと出遅れ気味だが、春に入りそろそろ好走を期待する。
徳増 秀樹(とくます ひでき)
今年に入ってから8節で4度の優出。1月末からは浜名湖でオール3連対V、桐生でオール2連対Vとしている。注目点は近況4節の合計27走で3着を逃したのがわずか2回という抜群の安定感。
先月の東海地区選手権でも優出とあって調整面でもアドバンテージがある。当地ダービー出場へも重要なシリーズだ。
瓜生 正義(うりゅう まさよし)
2019年の66周年では準優勝。7月のオーシャンカップでは優勝としている瓜生正義選手。常滑は得意としている。
デビュー初のG1を制しているのは当地のマーメイドグランプリであり、常滑周年には思い入れがあるだろう。
こちらも今年に入ってからやや精彩を欠くものとなっているが浮上のきっかけとしたい。
菊地 孝平(きくち こうへい)
今年は唐津周年を含む3V。直前の下関一般戦においてはクラシック出場を逃した鬱憤晴らしのような9戦9勝のパーフェクトVとした菊地 孝平選手。
常滑周年は2004年や2016年に制している他、東海地区選手権など多く出場している水面であり不安要素は全くない。スリットでバラつきやすい春先の常滑とあって、自慢のスタート攻勢といきたい。
新田 雄史(にった ゆうし)
2月の蒲郡優勝や今月の若松周年優出3着と気配はいい新田雄史選手。思えば正月シリーズの津も優勝戦1枠を手にしていた。(優勝戦は打ち切りで幻に)
今年の東海地区選手権は2日目にアクシデントによって途中帰郷となったが、近況では優出の多い常滑とあって注目したい1人だ。
「開設68周年記念 G1 トコタンキング決定戦」注目モーター
32号機
ファン感謝3daysボートレースバトルトーナメントで西橋選手の優出で注目されたモーターで先日の地区選では磯部選手が(池田選手のフライング)がありましたが優勝を果たしたモーターです。
優出5回を記録しているだけあり2連対率は60%を超える。
34号機
2月の一般戦で福島選手が優勝を決めているモーターでノビが抜群と注目をされています。
気になるのは前回使用時の最後に転覆をしている点。使用した原選手もその直後に帰郷しており足落ちの有無や整備がどこまで行われているのか不明な部分も。
48号機
2月の地区選で愛知支部の誇る整備巧者、赤岩選手が優出を果たしたモーターです。当然赤岩選手の使用で出足、スリット付近のノビを筆頭にペラ、モーターの力強さが大幅にアップ。
直近の使用者がこれまた兵庫支部を代表とするレーサーであり整備巧者の吉川 元浩選手という点も見逃せない要素です。
「開設68周年記念 G1 トコタンキング決定戦」豆知識
地元愛知支部の選手たち
前述の池田 浩二選手や平本 真之選手を含め地元からは9人の選手が出場。
柳沢 一選手や磯部 誠選手といった地元ダービーの勝負がけには注目したい。今期好調の鈴木 勝博選手は勢いで7年ぶりとなるトコタンキング決定戦優出を狙う。
黒野 元基選手、中村 泰平選手、前田 篤哉選手と若手にも躍動してほしい。地元ダービーに向けてより愛知支部が活気づくためにも一眼となって優勝を狙う。
変わってきた傾向
常滑の2コースは難しい。そんな選手のコメントとすらあったボートレース常滑。一時は2連対率が全場で最下位という時期もあった。
しかし現在ではその傾向も変わりつつある。1着率こそ下から6番目であるが勝率や2連対率、3連対率においては16位と下位3分の1を脱出しているのだ。かつてのような無条件で2コース切りは通用しない。不振脱却の要因とまではいかないが気になるデータを見つけた。2コース1着率全国トップの平和島がまくり22%:差し68%に対して常滑ではまくり29%:差し60%とまくりの率が大きい。
長年難しいと言われたコースだからこその打開策が2コースまくりなのかもしれない。こうしたデータも場合によっては展開予想の鍵となってくるだろう。
ダービーに向けた前哨戦
今年10月末に行われるボートレースダービーは今回の舞台・常滑での開催となる。選考期間は7月31日までとまだまだ先ではあるが本番と同じ舞台である開催とあってボーダー付近の選手について見ておきたい。
現在のボーダーは7.24であるため前後0.25ずつの7.50〜7.00までの今節出場選手を挙げてみる。
岡崎 恭裕 7.50
土屋 智則 7.50
濱野谷 憲吾 7.32
菊地 孝平 7.31
島村 隆幸 7.30
磯部 誠 7.27
魚谷 智之 7.20
徳増 秀樹 7.18
佐々木 康幸 7.08
久田 敏之 7.03
柳沢 一 7.01
ボーダー上からは地元の磯部 誠選手に期待だ。また、ボートレースクラシックで無念のF2となった濱野谷 憲吾選手がどれだけ食い下がれるかがポイントとなるだろう。
ボーダー下からは魚谷 智之選手と徳増 秀樹選手のポイント上積みに期待。また柳沢 一選手はG1でどれだけ上積み(G1は着順点に1点増しで計算)できるかが鍵となってくる。本番と同じ水面でどれだけ上乗せできるかが非常に注目となる。
ボートレース常滑の特徴
基本データ
所在地:愛知県常滑市新開町4-111
開場:1953年(昭和28年)7月10日
電話投票コード:#08
モーター:ヤマト331型(交換時期:12月頃)
ボート:ヤマトYM-730型(交換時期:7月頃)
開催:デイレース
水質:海水
干満差:なし(前検日の干潮で締め切られレース時は海と遮断されている)
チルト角度:-0.5、0、+0.5、+1.0、+1.5、+2.0、+3.0
ボートレース常滑の水面特性
ボートレース常滑は伊勢湾の東にあるボートレース場。水質は海水だが海とは水門で隔てられているため干満がないのが特徴的。冬場であれば季節風の影響で強い向かい風となるが3月ともなれば風向きが変わりやすいというのが特徴。スリットを付近で風を読み切らなくてはスタートでバラつきやすい。得意とする選手や地元選手がやはり有利となるだろう。
過去1年における1コース1着率は全国で10位でナイター開催場を除けば3番目。インが比較的強いコースだ。相手には内から順の比率で連対しているが、平均配当などを加味すればどこからでも狙える模様だ。コース別に見ると4.5コースの成績は全国でも上位に入る2連対であり機力の気配次第では頭で勝負しても面白いかもしれない。
選手、モーター、スリット気配に展開とあらゆる方向から攻略を狙えるボートレース場だ。
「G1 第67回 東海地区選手権」まとめ
今年初のSGを終え長い冬の終わりを告げる。遂に本格的な賞金争いがスタートした。世の中は年度末だが、選手たちにとっては期末に向けても重要となる1ヶ月余になる。
賞金や勝率アップのため勝負に挑むこともあるが、スタートも含めて無事故での開催を願う。秋のダービーや年末の大村に向けて鍵となるシリーズになるだろう。

フネログ事務局

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