ボートレースグランプリとは
概要
その年の1月1日より11月末に行われるSGチャレンジカップ終了までの賞金ランキング上位18名のみが出場となるボートレース界最高峰の戦いがボートレースグランプリである。かつては12位までの選手による大会3日目からの4日間(トライアル3戦とファイナルor順位決定戦)で行われていたが、2014年より現在の方式(後述)で争われるようになっている。
このグランプリに出場の18名においては特例でフライング休み期間に該当したとしても出場することができることとなっている。トライアル2ndは各選手3日間で3走し上位6名が最終日のグランプリ優勝戦に進出。このレースに名を連ねれば翌年のボートレースダービーまでのSG出場権を得ることができ、さらに優勝賞金1億円の挑戦権も得るという戦いなのだ。
開催日時
グランプリ
トライアル1st 12/14(火)、12/15(水)
トライアル2nd 12/16(木)〜12/19(日)
グランプリシリーズ
12/14(火)〜12/19(日)
優勝賞金
グランプリ
1億円
グランプリシリーズ
1700万円
「SG ボートレースグランプリ」日程
2日目 11R 12R トライアル1st 枠番
1日目の枠番は賞金ランキング順。2日目は抽選となる。得点率上位6名はトライアル2ndに進出。(得点率はリセット)
下位6名は1stステージ敗退となり得点率を持ったままグランプリシリーズ戦に3日目より登場。
3〜5日目 11R 12R トライアル2nd
賞金ランキング6位までの選手が上位6機を手に登場。3日目は内枠3名が賞金上位6位までの選手。
トライアル1stを勝ち上がった選手は得点率の順に外枠に入る。2・3日目の枠番は抽選によって決定する。3走での得点率で上位6選手がグランプリ優勝戦へ、下位6選手が順位決定戦に進む。
ボートレースグランプリ トライアル枠順
12/14 第11R トライアル1st
1 3719 辻栄蔵 広島
2 4238 毒島誠 群馬
3 3783 瓜生正義 福岡
4 4262 馬場貴也 滋賀
5 4477 篠崎仁志 福岡
6 4344 新田雄史 三重
12/14 第12R トライアル2nd
1 3573 前本泰和 広島
2 4168 石野貴之 大阪
3 4686 丸野一樹 滋賀
4 3960 菊地孝平 静岡
5 3941 池田浩二 愛知
6 4371 西山貴浩 福岡
12/16 第11R トライアル2nd
1 4337 平本真之 愛知
2 3590 濱野谷憲吾 東京
3 3897 白井英治 山口
4 トライアル1st1位選手
5 トライアル1st4位選手
6 トライアル1st5位選手
12/16 第12R トライアル2nd
1 4320 峰竜太 佐賀
2 3779 原田幸哉 長崎
3 4444 桐生順平 埼玉
4 トライアル1st2位選手
5 トライアル1st3位選手
6 トライアル1st6位選手
「SG ボートレースグランプリシリーズ」日程
6日間はグランプリシリーズ戦と同時に行われており、グランプリと同じ期間内において賞金ランキング19位から60位までの選手が出場できる。初日10Rには惜しくもグランプリ出場を逃した19位から24位までの選手による「シリーズ特別戦」が行われ、ドリーム戦同様のポイントアップレースが開催される。
開催3日目にはグランプリの1stステージで敗退した6選手が高いポイントをもってシリーズ戦に編入。また3日目10Rには「シリーズ復活戦」が行われ、再度ポイントアップされたレースがある。そのため1stステージ敗退したとはいえ無事故であった選手については得点面で優位というのは間違いない。
ボートレースグランプリ シリーズ特別戦 枠順
12/14 第10R
1 4013 中島孝平 福井
2 3959 坪井康晴 静岡
3 4573 佐藤翼 埼玉
4 4205 山口剛 広島
5 3557 太田和美 大阪
6 4427 秦英悟 大阪
「SG 第36回 ボートレースグランプリ」注目レーサー
峰竜太(みね りゅうた)
昨年のグランプリ覇者が連覇に挑む。今年も賞金ランキング1位で2ndステージ1枠発進とした峰竜太選手。ボートレースオールスター優勝を含めSG4優出と昨年に続いて活躍。圧倒的存在感を示した。
今年の住之江では3連続優出中であり、一般戦で2度の圧勝。2018年のグランプリ初優勝もここ住之江であり水面への不安もない。2004年の田中信一郎選手以来17年ぶりとなる連覇に向けて期待は増すばかりだ。
桐生 順平(きりゅう じゅんぺい)
直前のチャレンジカップ優出で2ndステージ組入りを果たした桐生順平選手。意外にも当地でのグランプリ以来SG優勝から遠ざかっているが2017年のグランプリや2019年の周年で優勝している水面であり、硬い水面だからこそ鋭角な全速差しが効く水面であればやはり目が外せない。
2年前のグランプリ同様3枠からのスタートで、抜群の安定感を武器にファイナル入りを狙う。
平本 真之(ひらもと まさゆき)
今年はボートレースダービー制覇で昨年に続くグランプリ出場となった平本真之選手。オーシャンカップ、ボートレースメモリアル、そしてダービーとSG3連続の優出はお見事であった。当地での優勝はこれまでないものの、昨年のボートレースオールスター、今年3月の周年とビッグタイトルで連続優出と感触は確かなものとなっている。
先月末のチャレンジカップでは不完全燃焼だった分、笑顔弾けるグランプリとしたい。
白井 英治(しらい えいじ)
チャレンジカップの最終日に気迫のレースで2nd組を掴み取った白井英治選手。勝負どころでの攻めの姿勢はやはり艇界トップクラスのものがある。白井選手は今年の優勝が一般戦による3回のみ。
クラシックの出場権やオーシャンカップの出場権に関しても危うい立ち位置とあって是が非でもファイえナルの6名には入らなければならない。勝負気配は最も高いと言ってもいいだろう。いつグランプリを獲得してもおかしくないだけに、今年は最注目とも言えるだろう。
毒島誠(ぶすじま まこと)
2018年からボートレースグランプリ2nd組を3年続けた毒島誠選手。今年はトライアル1stからの登場となったが、勝負強さに関しては一級品のものというのは既に有名である。
また、今年も一昨年に続き2度目のナイター開催によるグランプリ。ナイターSG5冠としている誰もが知るナイターレース功者というのもあって今年も2ndステージ進出は最低限のノルマだろう。意外にもまだないグランプリ制覇を今年こそ。
丸野一樹(まるの かずき)
直前のBBCトーナメントでは並み居る強豪を相手に優勝。最高の形で初出場となるグランプリを迎えた。2019年には6コースから抜きでの優勝、昨年のG3戦で3コースから優勝と当地は優出3回にして2度の優勝。
データは少ないもののこの水面を得意としている印象は強く、独特の雰囲気あるグランプリの雰囲気さえ乗り切れば初のSGが賞金王という大偉業さえ期待させられる。
「SG 第36回 ボートレースグランプリ・シリーズ」豆知識
唯一の地元参戦 石野貴之復活なるか
2年ぶりに開催が戻ったボートレース住之江。水質の硬さ、関西の熱いファンの前とあって地元である大阪支部の選手に大いに注目したいところであったが、残念ながらその地元選手は石野 貴之選手ただ一人となった。こうなれば地元の期待を一身に受けて不調から脱却し活躍しなくてはならない。
年始からの低迷でA1級すらも危ぶまれた序盤。見違えるほどの強さで優勝したボートレースクラシック。地元G1での大敗続き。今年の内容をグラフに表すと山あり谷ありかなり振れ幅が大きくなるだろう。もともと波の激しい選手ではあるが、先月の三国周年あたりから気配が徐々に上向きつつある。
ここぞと言う時の強さは異常なまでに発揮するため、とにかく初戦の2枠をどう乗り切るかが焦点となるであろう。唯一の地元選手として復活へ。
グランプリシリーズ戦 注目選手たち
直前のチャレンジカップでグランプリ出場となる優出3着を目指した中島 孝平選手はあと1歩のところで出場を逃した。その悔しさは初日のシリーズ特別戦からぶつけたい。
地元大阪支部の太田 和美選手と秦英悟選手は特別戦で外枠に並んで登場。
3日目からの編入組がいることを考えれば初戦の得点アップレースで外枠というのはかなり助かるのではないかと考える。
児島周年でG1初優勝とした佐藤 翼選手も楽しみな若手の1人だ。
昨年末にボートレースファンに衝撃を与えた土屋 南選手との結婚から早1年。G1初優勝やSGボートレースオールスターの準優勝など充実した1年の最後にSG初タイトルがあっても良いだろう。
女子選手では今年の強さが非常に際立っている遠藤エミ選手と丸亀周年での準優勝が記憶に新しい平高 奈菜選手が出場。
最低体重の差の軽量分での伸びに繋がり、接戦をものにしていきたい。
有利すぎるグランプリ出場選手のシリーズ戦回り
現在の制度になってからグランプリ1stステージ敗退となった選手がグランプリシリーズ戦に3日目より編入されるが、あまりにも優遇されている印象が強い。というのも持ち越される1stステージの得点がかなり高いためである。1着から順に14.12.11.9.8.7点と下位であっても通常の3着以上の得点が得られるため、これを持ち越した上で3日目にシリーズ復活戦が行われるとどうしても予選突破があまりにも容易すぎることとなる。
確かにグランプリに出場するほど1年間活躍したのだから優遇されて然るべきなのだが、トライアル1stで6着を2回並べても7.00の得点を持っているというのは少々やり過ぎの感もある。
このあたりの是正は年を追うごとにデータが集まれば考えられるかもしれないが、得点の持ち込みシステムについてはファンの皆さんもどのように思われるか意見を聞いてみたい。
ボートレース住之江の特徴
基本データ
所在地:大阪府大阪市住之江区泉1丁目1−71
開場:1956年(昭和31年)6月19日
電話投票コード:12#
モーター:ヤマト331型(交換時期:3月頃)
ボート:ヤマトYM-730型(交換時期:3月頃)
開催:ナイターレース
水質:淡水
干満差:なし
チルト角度:-0.5、0、+0.5、+1.0、+1.5
ボートレース住之江の水面特性
出典:ボートレース公式サイト
ボートレース住之江は大阪市住之江区にある。水面はコンクリート護岸のプール状で、水質は工業用水を使用した淡水。水質が固く、乗りやすさをを求めた調整が重要となってくる。
2マークでは引き波が残り、そこでの逆転が生まれることもしばしば。インの強いレース場として有名で、過去1年の1コース勝率は8点を超えており1着率も60%近くになっている。この数字はG2以上となればさらに上昇。このデータは毎年のようにSGが開催や周年以外の固定のG1(高松宮記念特別競走)があるとあって他場よりも信用が出来るだろう。水質が硬いため差して順走の形となる2コースの活躍も目立つ。
また、18時以降でイン勝率は上昇する傾向もあり、逆に言えば明るい時間帯に穴狙いが可能だろう。とくに雨や雪の際には2.3.5コースの1着が増えている。気圧や湿度で調整がズレると、インも硬い水質によって攻めの選手のターンが流れてしまうということが考えられる。一流選手揃いの戦いだからこそ、少しの展開のアヤで思わぬ高配当にも繋がっていくだろう。
「第49回 高松宮記念特別競走(G1)」まとめ
いよいよ年末の大一番となった。今年の公営競技としては真っ先に行われるグランプリで多くの方に注目されるだろう。
マスターズ世代の復活となるSG優勝も目立った年ではあるが、一方で初のG1優勝など若手も台頭し話題の尽きない1年となった。
果たして2021年を締め括る大会で頂点に立つのはどの選手となるのか。ピットアウトからゴールまでコンマ1秒も見逃すな。

フネログ事務局

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