「G1 第65回 中国地区選手権」展望

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展望

G1 中国地区選手権とは

概要

おおよそ2月に行われる岡山・広島・山口の3支部によって争われる地区選手権。

優勝選手にはその年のボートレースクラシックの出場権が与えられる。過去20年での優勝選手の内訳は岡山支部5勝、広島支部7勝、山口支部8勝とほぼ拮抗している。

複数回制する選手が多いのも特徴で、白井 英治選手が3回、市川 哲也選手と川崎 智幸選手、前本 泰和選手と茅原 悠紀選手がそれぞれ2回ずつ優勝している。

下関で行われる地区戦は2大会連続で山口支部の選手が優勝しており、3連続での地元制覇を狙う。

 

開催日時

2/13(日)〜2/18(金)までの6日間

優勝賞金

480万円(副賞金を含む)

注意事項

会場はマスクの無い人や37.5度以上の熱がある人、明らかな体調不良の兆候が見られる人の入場を禁止。

 

「G1 第65回 中国地区選手権」ドリーム戦

初日(2/13)第12R ドリーム戦

1 3897 白井 英治 山口
2 3573 前本 泰和 広島
3 3822 平尾 崇典 岡山
4 3942 寺田 祥 山口
5 3719 辻 栄蔵 広島
6 4418 茅原 悠紀 岡山

 

「G1 第65回 中国地区選手権」注目レーサー

白井 英治(しらい えいじ)

白井 英治

出典:http://www.boatrace.jp/

山口支部両雄の1人、白井英治選手。昨年は随所での勝負強さが非常に際立っていました。今年に入ってからは元日の年末年始シリーズ、直前節と徳山を連続制覇している。

芦屋周年も優出し3着とした。今回の舞台となる下関は一昨年のメモリアルでは優出、去年は6月に9走で準パーフェクトV。やはりとも言える抜群の信頼度だ。

寺田 祥(てらだ しょう)

寺田 祥

出典:http://www.boatrace.jp/

今年の年末年始シリーズを下関で制しているのは寺田祥選手。その後の3節で苦戦気味であるが地元に戻ればやはり中心的存在だ。

当地では何と3連続優勝中。2020年以降の6節中5回優勝、全てで優出という絶好調ぶりだ。

ダブルエース共にクラシックへの権利は持っているが地元という牙城を守るためにも活躍したい。

茅原 悠紀(かやはら ゆうき)

茅原 悠紀

出典:http://www.boatrace.jp/

2020年9月以来となる下関登場の茅原 悠紀選手。岡山支部のエースとして活躍が期待される。その前回は予選トップ通過からの優勝。

また、出場した下関のG1は2連続で準優1枠を獲得(共に優出ならず)。決して相性は悪くない。

山本 寛久(やまもと ひろひさ)

山本 寛久

出典:http://www.boatrace.jp/

G1ではやや苦戦もある山本寛久選手。しかし、常に安定した成績で下関は近況3節で2度の優勝がある。

何よりも過去3年で当地は全て予選突破しており、それだけ水面を掴めているだろう。

かつて記念優勝している選手なだけに実力もあり、波乱となる際には絡んでくるとしてマークしておきたい。

前本 泰和(まえもと やすかず)

前本 泰和

出典:http://www.boatrace.jp/

昨年の児島グランドチャンピオン優勝の前本 泰和選手。秋には地元周年も優勝し充実のV9となった。

今年は前々節の住之江で今年初V。当地優勝回数は9回あり、2019年11月から2020年8月にかけては3連続湯川浩司Vを記録した。

2010年には下関での中国地区選手権優勝の実績もある。3度目となる地区戦優勝なるか。

辻 栄蔵(つじ えいぞう)

辻 栄蔵

出典:http://www.boatrace.jp/

昨年のチャレンジカップ覇者の辻 栄蔵選手。今年は地元年末年始シリーズで優勝から幕開けと好スタートを切った。

当地は1着なくして予選突破した昨年のマスターズチャンピオン以来の出走となる。意外にも地区戦のタイトルを手にしていないだけに、好リズムうちに新たなG1制覇を狙いたい。

 

「G1 第65回 中国地区選手権」注目モーター

モーター

36号機

以前に3人連続で使用者が優勝し現在4優出、4優勝を誇るモーターです。

転覆があったり使用者の腕もあり最近の気配はイマイチだが調整で以前の気配を取り戻せば侮れないモーターです。

14号機

昨年のマスターズチャンピオンで原田 幸哉選手が優勝を記録しそれ以降は当地のパワーモーターの1つとして常に挙げられいます。

原田選手の優勝以降、優出はありながら優勝から遠ざかっていましたが直前に不正受給の出場停止処分で今期B1で全国の一般戦周りをしている峰選手の弟子で記念レーサーの山田  康二選手が優勝を果たしました。

ターンの回り足が良く強烈な捲り、捲り差しを決めれるモーターです。

54号機

昨年の12月に秦 英悟選手が使用し優勝。

その後も若手女子選手ながら整備力に定評のある西橋 奈末選手が使用した際には高速ピット離れを見せたり、お正月開催では地元のエース寺田 祥選手が使用したことで機力アップに成功し優勝を果たしました。

出足からスリット付近の足が良いのでスタート巧者の使用が期待されます。

 

「G1 第65回 中国地区選手権」豆知識

下関大会3連覇へ 山口支部

今回の中国地区選手権の舞台となる下関では2大会連続で地元である山口支部の選手が優勝している。先に挙げた両雄の他、15名の選手がスタンバイ。

竹田 辰也選手海野 康志郎選手、柳生 泰二選手の3名は今期勝率7点を超えており好調だ。下関を得意とする谷村 一哉選手も手堅い走りに注目。

機力がマッチすれば吉村 正明選手や江本 真治選手、大峯 豊選手にもチャンスが巡ってくる。

今期勝率4点台であるが、今節の最ベテランである新良 一規選手はコース取りにも動きを見せてくるタイプで波乱を呼び込む期待をしている。

総勢17名の選手によって地元地区戦3連覇を狙う。

豪華な女子レーサーたち

中国地区選手権にはタイトルホルダーも含めて豪華な女子レーサーたちが出場だ。

地元の山口支部からは出場ならなかったが、ハイレベルの岡山支部からは寺田 千恵選手、堀之内 紀代子選手、田口 節子選手、守屋 美穂選手が出場予定。このうち田口 節子選手が昨年末のクイーンズクライマックス優勝。守屋 美穂選手も優出とハイレベルの2人が揃っている

広島支部からは4年ぶりに賞金女王の舞台に戻った海野 ゆかり選手と、年始から初のA1級として戦う實森 美祐選手が出場。實森選手は全然節の芦屋周年でG1初勝利の水神祭を挙げたばかり。奮闘するシーンが印象的だ。

6選手そろったことで女子戦も組まれるであろう。どんな活躍が見られるか楽しみだ。

クラシックへの本当のラストチャンス

今年行われる地区戦の大トリとして開催される中国地区選手権。ボートレースクラシックの出場選手が決まるとあって非常に注目を集めそうだ。

既に権利を持つ選手

山口…白井 英治選手、寺田 祥選手
岡山…茅原 悠紀選手
広島…前本 泰和選手、辻 栄蔵選手、船岡 洋一郎選手、村松 修二選手

以上の7名となる。

地区戦開始前までは予備2位に守屋美穂選手もおり、場合によっては繰り上がりがあるか否かの際どい攻防となるだろう。中心的選手では山口 剛選手や平尾 崇典選手らの勝負がけを期待したい。

ボートレース下関の特徴

基本データ

所在地:山口県下関市長府松小田東町1-1
開場:1954年(昭和29年)10月22日
電話投票コード:#19
モーター:ヤマト331型(交換時期:2月頃)
ボート:ヤマトYM-730型(交換時期:2月頃)
開催:ナイターレース
水質:海水
干満差:多少あり
チルト角度:-0.5、0、+0.5、+1.0、+1.5、+2.0、+3.0

ボートレース下関の水面特性

ボートレース下関水面図

出典:ボートレース公式サイトより

ボートレース下関は山口県下関市にある。水面は瀬戸内海に面しており、海水のため潮汐が発生する。

特徴的なのはピットが2マークまでが広いということ。前付けなどがなければインコースは十分な助走距離を確保出来るため勝率が高くなっている

過去1年の1コースの勝率、1着率、2連対率、3連対率が24場中で全て5位という奇跡的な状況になっている。インに関してはかなり期待の持てるコースであるだろう。インの相手には枠番順で内からの組み合わせが多くなっているが、外枠に関しても確率と平均配当が釣り合っており中穴狙いまではしやすいのではないだろうか。

イン逃げ以外では逃げ残しての2-1.3-1.4-1までだったら狙うことができる。向かい風なら3.4コース、追い風なら2コースの頭狙いは有効だろう。

向かい風6m以上や波高6cm以上となればインの1着率はガクッと落ちるため、気象条件には留意しておきたい。

 

「G1 第65回 中国地区選手権」まとめ

中国地区選手権

今年の地区戦もいよいよ最後の戦いとなる。中国地区選手権の最終日優勝戦が終わったとき、来月行われるボートレースクラシックの全ての出場選手が出揃う。

年末の賞金王の舞台ともなる3月大村行きの切符は残り1枚。強力な女子選手達も含めて豪華で華やかなシリーズはどのような結末を迎えるのだろうか。

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