G1 尼崎センプルカップとは
概要
ボートレース尼崎の周年記念競走。2013年1月開催の60周年記念までは「近松賞」という名で行われており、同年6月開催の61周年より現在の「尼崎センプルカップ」に名称を変更している。
最後の近松賞を優勝したのは現在も活躍中の女子レーサー平山智加選手。現在のタイトル名になってからは開催時期にバラツキがあるものの、近松賞の名で行われた際にはおおよそが1月開催となっていた。
これまで前身の近松賞も含め最多優勝は松井繁選手の5回となっている。地元選手の優勝は3大会前の2018年に行われた66周年の吉川元浩選手が直近となる。
開催日時
2022年01月11日(火)~01月16(日)までの6日間
優勝賞金
1,000万円(副賞金を含む)
注意事項
会場はマスクの無い人や37.5度以上の熱がある人、明らかな体調不良の兆候が見られる人の入場を禁止。
「G1 尼崎センプルカップ(開設69周年記念)」ドリーム戦
初日(01/11)センプルドリーム 枠番
1 3783 瓜生正義 福岡
2 3897 白井英治 山口
3 3780 魚谷智之 兵庫
4 4686 丸野一樹 滋賀
5 3590 濱野谷憲吾 東京
6 4477 篠崎仁志 福岡
2日目(01/12)ぶるたんドリーム 枠番
1 3783 瓜生正義 福岡
2 3897 白井英治 山口
3 3780 魚谷智之 兵庫
4 4686 丸野一樹 滋賀
5 3590 濱野谷憲吾 東京
6 4477 篠崎仁志 福岡
「G1 尼崎センプルカップ(開設69周年記念)」注目レーサー
瓜生 正義(うりゅう まさよし)
昨年は7月に大村一般戦での優勝のみであったものの、オーシャンカップとチャレンジカップでの優出でグランプリ出場に漕ぎ着けた瓜生正義選手。そのチャンスをものにして優勝戦に駒を進めた。
グランプリは遅れた位置からの強烈な3コースまくりで峰竜太選手を沈め優勝。2度目の黄金のヘルメットを手にした。2016年にグランプリを制した翌年は試練となっただけに今回こそは引き続きの活躍を期待したい。
丸野 一樹(まるの かずき)
昨年の優勝に続き連覇に挑むのは丸野一樹選手。G1で3度の優勝があった昨年は自身初となるグランプリに出場。1stステージから初出場とは思えない程の冷静かつ的確な旋回を披露しグランプリの優勝戦まで進出した。
残念ながらアクシデントに巻き込まれる形となったが、1年で積み上げたものは非常に大きい。今年は更なる進化へまずはタイトル防衛だ。
松井 繁(まつい しげる)
昨年末のグランプリはF休みとなり残念ながら出場ならなかった松井繁選手。年始の年末年始シリーズでも競り負けるなど苦戦する面も見られるようになったが尼崎周年となれば状況は変わる。近松賞として行われた時期も含めてこれまでに5回の尼崎周年制覇がある。
またSGや近畿地区選手権でも優勝があり、もはや地元同然とも言える好成績を残し続けてきた。王者復権への1年へ好スタートを期待する。
吉川 元浩(よしかわ もとひろ)
昨年はボートレースクラシック3連覇も期待されたが残念ながら予選落ち。夏場にはF2となってしまい、ここ数年を考えれば物足りない1年となってしまった吉川元浩選手。
年が明けて心機一転としたい今年の開幕戦だ。2018年の尼崎センプルカップを制しているだけに兵庫支部としてもタイトル奪還を狙いたい。
白井 英治(しらい えいじ)
2022年に向けてグランプリ優出必須とも言える戦いとなっていた白井英治選手。そのグランプリで見事ファイナルまで進出した。思い起こせばチャレンジカップでもベスト6入りへの勝負がけを成功させており、やはりここぞという場面での集中力はとにかく高い。
記念レースの連続制覇は7年で途切れたが、新年となり最初の周年で決められるだろうか。
魚谷 智之(うおたに ともゆき)
年末の地元年末シリーズでは最後の最後で2021年の初優勝を果たした魚谷智之選手。若松や徳山周年で優出しているとはいえ、やはり年末で1つ結果を残せたことは今年の戦いに繋がってくるだろう。旋回力や展開を捉える判断力は今なお健在で、ポイントとなるのはやはりスタート。地元戦とあって同体から伸び返していければあっさりと制するまでもある。
兵庫支部の活性化には魚谷選手の活躍も必須。期待している。
「G1 尼崎センプルカップ(開設69周年記念)」注目モーター
49号機
使用した選手それぞれが力を出しており、当地において様々な注目があるがその中でのNO1モーターとして評価を打ちたい。
38号機
2連対率は49号機とほぼ同じ。とにかくパワーを内包しておりスリット付近のノビが秀逸。スタートの上手い選手ならそこから伸びていき課題のある選手なら伸び返す。
5号機
近況4節で3度の優出と好調機で地元の整備巧者白石健選手の使用でパワーアップ
「G1 尼崎センプルカップ(開設69周年記念)」豆知識
堅実 地元・兵庫支部
今節登場の地元・兵庫支部の選手は7名。先に紹介した吉川元浩選手と魚谷智之選手という2枚看板の他も楽しみな存在だ。
まずは稲田 浩二選手。「イナダッシュ」と呼ばれるダッシュ戦を中心に質のいいスタートは近年、SGでも輝く姿が見られている。昨年も5回の優勝と活躍した。古結 宏選手はどんなレースもソツなくこなす。コース不問で展開を捉え、時には波乱の立役者となるかもしれない。
スローからの成績が良い高野 哲史選手は得にイン戦での高い安定感に注目。12月の地元戦で優勝しているのもポイントだ。
尾嶋 一広選手は昨年、自身最多となる4回の優勝。こちらも1.2コースでは大いに期待ができるタイプ。
和田 兼輔選手は昨年夏のお盆シリーズの優勝者。時にチルトを跳ねての攻めも見せるなど爆発力があり、強敵相手でも爪痕を残したい。
山椒は小粒でもピリリと辛いという言葉があるが、まさにそのような名選手が集う兵庫支部。一丸となって年始の地元戦で好成績を残したい。
年末年始シリーズの覇者たち
今年の年末年始シリーズは順当な決着から波乱まで様々なレースが見られた。
今節出場選手で優勝としたのが桐生優勝の毒島 誠選手、常滑優勝の柳沢 一選手、兵庫優勝の魚谷 智之選手(年末開催)、徳山優勝の白井 英治選手、下関優勝の寺田 祥選手の5名。
また、まだ優勝戦が行われてない琵琶湖には馬場 貴也選手、福岡では篠崎 元志選手がそれぞれ優勝戦1枠を獲得としている。なお、津では新田 雄史選手が優勝戦1枠となっていたが悪天候により残念ながら開催が打ち切りとなってしまった。ここに挙げたそれぞれの選手が新年に弾みをつける好スタートを切ってリズム上々と見た。是非注目してほしい。
グランプリとの意外な関連
尼崎センプルカップになって以降、グランプリとの関連性が非常に高いシリーズとなっている。
2013年6月の61周年優勝した徳増 秀樹選手が惜しくもあと2つ順位が及ばずシリーズ戦回りとなったが、以降の優勝車は7名全員が優勝した年末のグランプリに出場。2016年1月の63周年・松井 繁選手、11月の64周年・桐生 順平選手、2020年の67周年・峰 竜太選手、2021年の68周年・丸野 一樹選手はグランプリでの優勝戦まで進出した。
今年も始まったばかりだが縁起のいいシリーズだけに優勝の行方はもちろん、優勝選手の今年1年の動向にも注目だ。
ボートレース尼崎の特徴
基本データ
所在地:兵庫県尼崎市水明町199-1
開場:1952年9月14日(昭和27年)
電話投票コード:#13
モーター:ヤマト331型(交換時期:4月頃)
ボート:ヤマトYM-730型(交換時期:4月頃)
開催:デイレース
水質:淡水
干満差:なし
ボートレース尼崎の水面特性
ボートレース尼崎は唯一1マークから2マークにかけてのブイの配置が一直線というコース形態。1コースの走りやすいコースと言えよう。過去1年の成績では1着率が全体の2位。勝率や3着内率にしても3位とデイレース開催の場としてはかなりの好成績を残している。
逃げに対しての2着連対の割合はコース内側から順の数字が残っており、ボートレースの基本である1-2.1-3といった内側有利のデータが示されている。バック側がホーム側よりも広く、まくり切りが難しいことから、スタンダードな枠なり3対3ならば4カドが攻めての5コースが浮上する1コース-5コースの組み合わせが配当妙味としては高いように思える。
また季節柄としては名の知れた「六甲おろし」による向かい風となる場合が多く、スロー勢にスリットの力強さを感じないときは思い切って外からの高配当狙いもしてみたい。
「G1 尼崎センプルカップ(開設69周年記念)」まとめ
いよいよ2022年のG1が開幕となる。年始から好スタートを切った選手、昨年のリベンジに燃える選手と想いは様々。
今年は初となるナイターでの大村で行われるグランプリとなっているが、そこに向けた第一歩。どんな結果が待ち構えているか注目したい。
フネログ事務局
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