競帝王決定戦とは
概要
ボートレース下関の周年記念競走。かつては1年でも10月以降、主に12月を中心に年間の終盤に行われてきた競走。
2009年に5月に開催されたのを皮切りに季節を問わずに行われてきた他、年度を跨いで年に2度行われたケースも3度あり急に時期が固定的ではなくなった。
今年は2008年以来14年ぶりに12月開催と久しぶりにかつての時期に行われる。
近年での地元選手による制覇は63周年と65周年の白井英治選手だが、今大会ではF休みで不在となる。過去5大会の優勝者も不在の大混戦のシリーズとなるかもしれない。
開催期間
期間は12/1(木)〜12/6(火)までの6日間
優勝賞金
優勝賞金 1000万円
開設68周年記念 G1 競帝王決定戦 ドリーム戦 出場予定選手
(枠番は前検日に決定)
初日(12/1)第12R 海響ドリーム
出典:ボートレース下関
3719 辻栄蔵 広島
3779 原田幸哉 長崎
3942 寺田祥 山口
4013 中島孝平 福井
4168 石野貴之 大阪
4831 羽野直也 福岡
2日目(12/1)第12R 帝王ドリーム
出典:ボートレース下関
3415 松井繁 大阪
4024 井口佳典 三重
4337 平本真之 愛知
4361 柳生泰二 山口
4371 西山貴浩 福岡
4444 桐生順平 埼玉
開設68周年記念 G1 競帝王決定戦 注目レーサー
寺田祥(てらだ しよう)
今年はワントップの形で期待を受ける寺田祥選手が注目の1番手。今年の優勝は3回だが、2月の地区戦を含む全てが下関での結果だ。
今年最も下関で強いと言える選手かもしれない。過去には2020年のボートレースメモリアルや59周年を制するなど実績も十分。
直前はチャレンジカップでも予選4位通過と復調しつつあるだけに注目となる。
柳生泰二(やぎゅう たいじ)
2日目のドリーム戦に地元選手として出場予定の柳生泰二選手も期待されている。
こちらは今年、下関での優勝がないが同じく地元の徳山でG3戦を含む2度の優勝。SG初出場となったボートレースダービーでも予選突破するなど中堅となってからも上昇を描いている。
当地G1覇者もいる中でドリームに選ばれたその期待を力に変えられるか。
谷村一哉(たにむら かずや)
下関での抜群の安定感ある谷村一哉選手も期待できる1人。
出走回数は全24場で唯一、下関だけが1000回を超えており、文字通りホームプールだ。ナイター開催で見え方が異なり下関巧者が苦戦するケースもあったが、今年も全てで予選突破するなど過去も現在でも得意としている。
2016年にG1優勝2回とブレイクしており、再浮上のきっかけの足がかりとしたい。
原田幸哉(はらだ ゆきや)
いよいよボートレースグランプリが近づいてきた。大村で開催されるため大注目はやはり地元の原田幸哉選手となりそうだ。
今年もナイター開催となるため直前節のナイター開催となる今シリーズはまさに最終調整の場。
1枠スタートとはならなかったが2nd発進を確定させており、機力面でも期待ができる。
優出率は5割を超える得意水面で結果を残しリズムも良く次節に繋げたい。
石野貴之(いしの たかゆき)
チャレンジカップでは節一クラスの機力に仕上げた石野貴之選手も上昇の気配がある。
やはりモーターが万全の仕上がりとなってくれば勝負強さはボート界ナンバーワンといっても過言では無いほど。
ただ、グランプリに向けての賞金争いが終えているだけに今シリーズは調整程度なのかリズムアップに向け勝負となるかは始まってみなければわからない。そのあたりも注目だ。
羽野直也(はの なおや)
自身初となるボートレースグランプリの出場を手にした羽野直也選手が大舞台に向けて最終調整に入る。
一時期はスランプに陥ったが、今年はG1優勝2回と結果も残した。同じく山口県の徳山を得意としているが、今節での活躍で山口県の制圧といきたい。
「開設68周年記念 G1 競帝王決定戦」 注目モーター
34号機(10/31 優勝戦4着)
使用していた石倉洋行選手は「エース機に乗っている感じ」と絶賛していたモーター。
初おろしでは江本真治選手が予選2位通過で3月の周年で優出しており素性はいい。
48号機(11/15 優勝戦1着)
直前節は上位モーターが苦戦する中で末永祐輝選手が2日目から伸びを中心に節一クラスの仕上がり。
このモーターもかつてはGWシリーズで江本真治選手が優出。地元選手が引くなら注目度はアップ。
60号機(11/24 優勝戦6着)
9月のルーキーシリーズでは定松勇樹選手がデビュー初優勝。チルト2度でねじ伏せた印象は強い。
また直前節でも優勝戦は敗れたとはいえ、準優勝戦で前づけ艇を入れての5コースまくり。伸び型の選手が使用するなら期待したい。
「開設68周年記念 G1 競帝王決定戦」 豆知識
寺田を筆頭に3大会ぶりの地元制覇を
今節出場の地元・山口支部の選手は7名。白井英治選手不在でも活躍が期待できる選手たちが揃った。
先に紹介の3名を除いても過去2年での当地優出は全員が4回以上と水面相性はいい。
海野康志郎選手は2月の地区戦準優勝を含め下関での過去2年で7優出2優勝と近況好調。大峯豊選手も2月の地区戦で優出するなど近況5節で4回の優出。
同じく原田篤志選手も5節で4優出だ。過去にはボートレースダービーで優出3着もあるため侮れない。
モーターの欄で2度名前を挙げた江本真治選手は整備とベテランらしい経験を活かして善戦を期待したい。
来年に向けた攻防(クラシック編)
今年も残り1ヶ月。年末に向けた賞金争いは終えたが、来年に向けた戦いは続く。まずはクラシック出場に向けて。
記念レースでの優勝もしくは一般戦の優勝回数によって出場権を争うのだが、意外にも優勝回数が伸びず記念制覇もない選手は多い。今回はそのような選手たちを挙げておきたい。
辻栄蔵
寺田祥
中島孝平
平本真之
この4名は特に注目だろう。グランプリ出場の可能性が潰えた寺田祥選手と辻栄蔵選手は今シリーズもしくは賞金王シリーズ戦での優勝が必須。
辻選手に至ってはこの後F休みで一発勝負となる。ぜひ注目してほしい。
来年に向けた攻防(オーシャンカップ編)
選考期間は4月末までと先になるが、そろそろ終盤に向かうオーシャンカップの選考についても触れておきたい。
中でも選考に必須なG1・G2の優出を逃しているだけで、6日間完走の1点を積み重ねている選手は1度の優出や優勝で大きく出場に前進するだけに注目となる。
完走9節で9点を所持する中島孝平選手や7点の辻栄蔵選手・守屋美穂選手、6点の西山貴浩選手らが注目。平高奈菜選手と大上卓人選手が5点で続く。
先ほどのクラシック出場に向けた戦いでも名が挙がるように中島選手と辻選手は勝負度合いが強そうだ。
どれだけ6日間完走の1点を積んでも優出を果たさなければ無意味となってしまうのがオーシャンカップの選考。年内に安心しておきたい。
ボートレース下関の特徴
基本データ
所在地:山口県下関市長府松小田東町1-1
開場:1954年(昭和29年)
電話投票コード:#19
モーター:ヤマト331型(交換時期:2月頃)
ボート:ヤマトYM-730型(交換時期:2月頃)
開催:ナイターレース
水質:海水
干満差:あり
ボートレース下関の水面特性
出典:BOATRACE公式サイトより
ボートレース下関は山口県下関市にあるレース場。南北共に海に挟まれる形であるが、日本海側ではなく瀬戸内海の北西部の奥に位置している。水質は海水。
かつては1マーク側から海水が入り込んでいたが、2017年のナイター移行時に対策されプール型になっている。
待機行動の際に鍵となるピットから2マークまでの距離は2本で2番目に長い173mとあって内が深くなることは極端な前づけでも行われなければ少ない。そのため1コース1着率は24場中4位(過去1年)と非常に高い。
一方で3.4コースの1着率は全24場中で最下位。2コースも下位に位置しており、基本はイン逃げ狙いだろう。
穴では5コースの1着率が8位の18.9%と平均以上。ダッシュ勢の攻めからまくり差し展開ならチャンスだ。
また6コースの2連対率8.9%は全場で5位の成績。イン逃げでも外からの連対は見られるためヒモ荒れにも配慮したい。
「開設68周年記念 G1 競帝王決定戦」まとめ
出典:ボートレース下関
グランプリやクイーンズクライマックスの出場選手は決したが、来年に向けた戦いがまだまだ残る。
特にボートレースクラシックに向けては優勝回数を重ねられていないならば、ここでの優勝かグランプリの2節しかチャンスがない。
優勝で一発逆転での権利取りを狙う選手による勝負がけには注目だ。

フネログ事務局

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