海の王者決定戦とは
ボートレース大村の周年記念競走。2009年までは主に9〜10月にかけて開催されていたが、その後はおおよそが3〜5月といった春先に開催されていた。
今年に関しては3月のボートレースクラシック、年末のグランプリと2度に渡りSG開催があるため、異例の1月開催となったということが考えられる。過去20年を見ても連覇した者がいないという競走。ただ複数回制した選手はおり、今垣光太郎選手、原田幸哉選手、白井英治選手の3名が近年では2度ずつ制している。
全国屈指のイン有利の水面ではあるが、周年に限れば2001年以降では逃げが11回と約半数程度に留まっている。
開催日時
2021年01月15日(土)から01月20日(木)までの6日間
優勝賞金
1,000万円(副賞金を含む)
「開設69周年記念 海の王者決定戦(G1)」ドリーム戦
3388 今垣 光太郎 福井
3719 辻 栄蔵 広島
3779 原田 幸哉 長崎
3959 坪井 康晴 静岡
3960 菊地 孝平 静岡
4013 中島 孝平 福井
4024 井口 佳典 三重
4168 石野 貴之 大阪
4320 峰 竜太 佐賀
4337 平本 真之 愛知
4418 茅原 悠紀 岡山
4444 桐生 順平 埼玉
※ 出場選手及び枠番は前日に発表される
「開設69周年記念 海の王者決定戦(G1)」注目レーサー
原田 幸哉(はらだ ゆきや)
昨年はボートレース蒲郡で行われたメモリアルで実に12年ぶりとなるSG制覇を果たした原田幸哉選手。2017年4月より愛知支部から移籍後、初となる地元G1優勝が前々回の67周年だ。
今年は元日の地元年末年始シリーズで優勝戦1枠となっていたが、中村亮太選手にインを奪われ敗戦。続く常滑の3daysバトルトーナメントではピットアウト後の航法によって初日帰郷と苦い思いをした。
連続でのグランプリ出場、それも地元開催とあって今年1年にかける想いは相当なもののはず。まずは今節で結果を出してほしい。
桑原 悠(くわはら ゆう)
持ち前の攻撃力で2019.2020年と九州地区選手権を連覇している桑原悠選手。昨年も当地の九州地区選手権とダイヤモンドカップで優出と力を示していた。
近況はムラがあり波が激しいものの、スタート力は安定して発揮しており全国から選手が集まった大村ならば常に波乱を呼び込む可能性に注目したい。
地元で迎える年末に向けて好発進を。
峰 竜太(みね りゅうた)
昨年は念願のボートレースオールスターを優勝。これから伝説を築くとまで期待されていた峰竜太選手。しかし、不名誉な伝説が年末に待っていた。
グランプリ優勝戦1枠での転覆。さらに後続を巻き込んでしまい41億円の返還となってしまったのだ。
年始の地元正月シリーズでもまさかのターンマーク衝突による転覆。得意の大村で奮起を期待したい。
平本 真之(ひらもと まさゆき)
昨年のボートレースダービーを優勝しグランプリも優出の活躍をした平本真之選手。
当地は2020年のモーターボート誕生祭で優勝。今回は一昨年のダービー以来の参戦だが、年始の年末年始シリーズでもアクシデントがありながらきっちりと優出と引き続き気配は悪くない。
ダービー制覇での誇りを胸に2022年で大暴れといきたい。
今垣 光太郎(いまがき こうたろう)
2004年には差し、2010年には抜きでそれぞれ海の王者決定戦を制している今垣光太郎選手。今もなお攻撃力は高く、特にファンからも期待される3カド戦には迫力が十分。
昨年3月に今垣選手が「SG戦線を走れなくなったら引退かな」と話していた記事を目にした。
今年はすでにクラシックへの出場権を有するが1節ごとが勝負。3度目の制覇に向けて健在ぶりを発揮したい。
桐生 順平(きりゅう じゅんぺい)
昨年は赤城雷神杯を制するなどG3優勝3回にオールスターやチャレンジカップ優出と年間を通してコンスタントな活躍を見せた桐生順平選手。
年始の地元正月シリーズで負傷による帰郷となっているだけに心配だが、2020年に行われた68周年では予選でフライングをしているだけにここは名誉挽回を機しての戦い。
再びグランプリの連続出場へ向けて一気のリズムアップを狙う。
「開設69周年記念 海の王者決定戦(G1)」豆知識
年末を目指し好スタートを切りたい地元選手
今節には原田 幸哉選手と桑原 悠選手を含め6人の地元長崎支部の選手が出場する。
まずは下條 雄太郎選手。年末年始シリーズでは2日目にフライングも、その後も連対をマーク。直前の徳山でも優出と影響はそれほど感じさせない。
SG優出も経験している選手とあって、今年の奮起に期待する。
村上 遼選手は地元で4連続の優出と3連続の優勝中。長崎支部で現在最も勢いのある若手選手だ。一気の相手強化となるが、今後の試金石となるだろう。
赤坂 俊輔選手と石橋 道友選手の中堅コンビも数多く地元に出場しているアドバンテージを武器にシリーズを盛り上げてくれることを期待したい。2年ぶりの地元タイトル奪還へこの6人が挑む。
新年からエンジン全開 今年は違う!?
直前節となった住之江でのお正月開催。優勝したのは石野 貴之選手。
優勝戦は苦手とされる2コースからの戦いであったが、1マークで上田龍星選手に対し握って迫ると、2マークでは最内から迫る渡邊雄一郎選手を意識して握って回った上田選手に対してピンポイントのまくり差し。さすがとも言える旋回で逆転で大阪支部を制した。
昨年は年始や秋口に著しい不調もあったが、好スタートを切った今年は果たしてどうなるだろうか。
大村でも伸び脚炸裂なるか?
今やその名を全国区に広げた菅 章哉選手。破格の展示タイムに加え、チルトを跳ねたとしても、あの峰竜太選手を沈めるなど昨年は大活躍のシーズンとなった。
今年は注目度も高まりマークされる年となるだろう。そんな中迎える今節は最大でも+1.5度までの使用となるボートレース大村。スタートが難しいとされるレース場なだけに踏み込めば伸び脚を活かして一蹴というシーンも見られるだろう。
また最近ではあえてコース取りも菅選手の外に出るという選手が見られるようになった。展開予想にも重要な選手となっている。
ボートレース大村の特徴
基本データ
所在地:長崎県大村市玖島1丁目15−1
開場:1952年4月6日(昭和27年)
電話投票コード:24#
モーター:ヤマト331型(交換時期:3月頃)
ボート:ヤマトYM-730型(交換時期:7月頃)
開催:ナイターレース
水質:海水
干満差:あり
ボートレース大村 水面特性
全国屈指のインの強さを誇るボートレース大村。大きな理由としては2つある。まずは一般戦において企画レースでなくともインに格上選手を配置する事が多く、A1選手ともなれば予選が4日間であるとしても最大で3回の 1枠が巡ってくることも珍しくはない。作られたイン有利の傾向と見る者もいるだろう。
しかし、2つ目の理由でそうとは言いきれない。スタート時における目標物が少なく、様子を見ながら周りに合わせた形でのスタートが多くなるためどうしてもスリットで揃いやすいという面がある。そのため1コースも旋回の幅をとった形で回ることが多くなり、イン有利となるパターンも多くなってくる。
この目標物の少ないスタートという点で波乱が起こるという場合も見られる。攻めの起点となる3コースやダッシュ勢に地元選手あるいは大村を得意とする選手がいる場合、慣れやスタート勘の利で他を出し抜ける場合もあり波乱の結末となることもある。スタート展示はしっかり確認しておきたい。
また旋回に関してはマークに注目。大村の2マークは湾からの海水が入り込みターンが流れたり失速することがある難しいと言われる。周回展示でスムーズかつスピードある旋回が出来ているならば調整面がマッチしていると考えられる。
インの相手探しのみならず、波乱を予想している場合においても展示航走は必ず確認しておきたい。
「開設69周年記念 海の王者決定戦(G1)」まとめ
今年のボートレースクラシックやグランプリの舞台となる大村で行われる今回の69周年記念。特に2ヶ月後のクラシックに関しては前哨戦となる重要な一戦だ。
昨年の勢いのまま臨む選手、新たな気持ちで臨む選手と立場はそれぞれだ。今年の行方を占う意味でも新年2つ目のG1をしっかりと見届けたい。

フネログ事務局

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