ボートレースグランプリ/グランプリシリーズとは
ボートレースグランプリ概要
1年の総決算。11月のチャレンジカップまでに総合の賞金ランキング18位までに入った選手のみが出場できる競走。
グランプリでは仮にフライング休み期間やSGの出場停止期間であったとしても18人の中に入れれば特例として出場することができる。
6位以内の選手には主に2連対率6位以内のモーターが割り振られ、トライアルも2ndからの出場となる。
1年のナンバーワンを決する戦いであり、グランプリのファイナリスト6名には翌年のボートレースダービーまでのSG競走に優先出場権が与えられる。
優勝者には黄金のヘルメットが贈呈され、翌日の各紙面などでもその姿が掲載される。
ボートレースグランプリ シリーズ戦 概要
SG競走の1つ。グランプリ18名を除き、F休みの選手を除いた賞金ランキング19位から60位(11月末時点)の選手42名で開催される。
通常の競走と異なるのは3日目よりグランプリの1stステージで敗退となった6名の選手たちがポイントを引き継いだままシリーズ戦に編入されること。
また、高いポイントに加えて3日目の10Rにはシリーズ復活戦というポイントアップ競走も実施されるため予選突破にはかなり優位に立つだろう。
近年では19年の馬場貴也選手と昨年の新田雄史選手がグランプリの1st敗退からシリーズ優勝した。
レースは初日から5日目までは1〜10R、最終日は1〜9Rと11Rのシリーズ優勝戦が賞金王シリーズ戦となっている。
開催期間
期間は12/13(火)〜12/18(日)までの6日間
賞金
ボートレースグランプリ:優勝賞金 1億円
ボートレースグランプリ シリーズ戦:優勝賞金1700万円
ボートレースグランプリ 初戦の枠番
初日(12/13)第11R トライアル1st 枠番
1 3941 池田浩二 愛知
2 4444 桐生順平 埼玉
3 4238 毒島誠 群馬
4 4502 遠藤エミ 滋賀
5 4719 上條暢嵩 大阪
6 3783 瓜生正義 福岡
初日(12/13)第12R トライアル1st 枠番
1 3897 白井英治 山口
2 4787 椎名豊 群馬
3 4168 石野貴之 大阪
4 4586 磯部誠 愛知
5 4831 羽野直也 福岡
6 4686 丸野一樹 滋賀
3日目(12/15)第11Rトライアル2nd 枠番
1 4205 山口剛 広島
2 4459 片岡雅裕 香川
3 3960 菊地孝平 静岡
4 (トライアル1st 1位選手)
5 (トライアル1st 4位選手)
6(トライアル1st 5位選手)
3日目(12/15)第12Rトライアル2nd 枠番
1 4262 馬場貴也 滋賀
2 3779 原田幸哉 長崎
3 4524 深谷知博 静岡
4 (トライアル1st 2位選手)
5 (トライアル1st 3位選手)
6(トライアル1st 6位選手)
SG 第37回 ボートレースグランプリ シリーズ特別戦
初日(12/13)第10R シリーズ特別戦 枠番
1 4013 中島孝平 福井
2 3557 太田和美 大阪
3 4851 関浩哉 群馬
4 4337 平本真之 愛知
5 4290 稲田浩二 兵庫
6 4024 井口佳典 三重
SG 第37回 ボートレースグランプリ 注目レーサー
馬場貴也(ばば よしや)
今年は馬場貴也選手の年と言っても過言ではないかもしれない。
特に前半は3月から4月にかけて記念レースを立て続けに3度優勝。この間には優勝戦1枠となった記念も2度あった。
ボートレースダービーではややインがターンミスしたとは言えウイリーで前に迫って行く抜群の出足。
今年7回の優勝のうち5回がイン以外というのはその辺りが関係しているだろう。真に強くなったウイリーでグランプリを制する。
原田幸哉(はらだ ゆきや)
今年のグランプリが大村となってからこの大会のために全身全霊をかけてきた原田幸哉選手。
3月のボートレースクラシックではまさかの予選落ちと悔しい結果に終わったが、ボートレースオールスターでは渾身のまくり差しを決めて優勝。
その後も賞金ランクは上位をキープして3位でグランプリに突入する。
唯一の地元選手とあって期待もプレッシャーもかかる今節。是が非でも結果を出さなくてはならない。
白井英治(しらい えいじ)
ボートレースオールスターではポールポジションを獲得しながら原田幸哉選手のまくり差しに敗れ2着。
ボートレースメモリアルでは優勝戦でまさかの勇み足と厳しい状況に追い込まれた白井英治選手。
しかし魂の走りで徳山周年を制してグランプリ出場を決定づけた。「白井英治の生き様を見せる」と話していただけにグランプリへの想いは強い。
トライアル1stからの出場だが、必ずや勝ち上がってくると信じている。
山口剛(やまぐち つよし)
今年18回の優出と全選手でトップタイの回数を残す山口剛選手。SG優出4回、G1優出5回とビッグレースでの活躍が光ったここまでの1年だ。
チャレンジカップではやや内に入り込んできた選手を意識しすぎ足下をすくわれる形での2着だったが、SG優勝なくして1億円超えの賞金を手にグランプリは2位で出場。
初戦の1枠も手にした。12年ぶりのグランプリの舞台でその安定感をフルに発揮できるか。
菊地孝平(きくち こうへい)
ボートレースメモリアル、そしてボートレースダービーと立て続けに優勝戦のポールポジションを獲得しながら共に3着に敗れた菊地孝平選手。
地元お盆シリーズの勇み足によってチャレンジカップ出場はならなかったが、2ndからの出場となる6位を確保できたのは大きい。
大村はスタートが横に揃いがちとあってボート界ナンバーワンとも言われるスタート巧者の菊地選手のスリット攻勢は期待したい。
石野貴之(いしの たかゆき)
近況の充実が著しい石野貴之選手も注目だ。勝負強さは多くのファンも認めるほどで、ここぞと言う場面では気迫の攻めを見せてくる。
チャレンジカップと直前の下関周年で優出しているが、どちらも節イチクラスにモーターを仕上げてきており今年の秋冬の調整は万全。
グランプリ優出経験も豊富で3年ぶりに黄金のヘルメットを手にする期待が高まる。
「SG 第37回 ボートレースグランプリ シリーズ戦 」注目レーサー
中島孝平(なかじま こうへい)
最後の最後までボーダー付近の争いに食いこんでいた中島孝平選手だが僅かに届かなかった。
しかし優勝が一般戦の1度のみでありながらボートレースクラシックの優出3着で年間を勝ち抜いてきたのは堅実さがあるからこそ。
近年では2節連続でG2優出もある大村で気持ちよく1年を締め括りたい。
平本真之(ひらもと まさゆき)
今年ここまで優勝のない平本真之選手。そんな中でもSG2回、G1で4回優出を重ねシリーズ特別戦に名を連ねた。
当地は2020年のモーターボート誕生祭で優勝している。2014年にSG初優勝したグランプリシリーズ戦で今年初優勝を期待する。
井口佳典(いぐち よしのり)
SG出場停止もあった今年、戸田のG2モーターボート大賞を制するなど優勝6回を積み重ねた井口佳典選手。
9月まではグランプリ出場圏内にも食い込む活躍であったが残り2ヶ月で失速は非常に残念であった。
優出率50%を超え周年優勝もある水面で来年に繋がる活躍を。
田村隆信(たむら たかのぶ)
グランプリシリーズ戦に出場する選手の中で唯一、大村でのSGを制しているのは田村隆信選手。
鳴門チャレンジカップ出場に向けてボートレースダービーで優出。チャレンジカップでは連勝発進した。
3年ぶりのグランプリには届かなかったがグランドチャンピオンを除くSGにも出場。好不調の波はあるが当地SGウイナーとしての誇りを胸に戦う。
西山貴浩(にしやま たかひろ)
今年は一般戦の優勝2回のみと3年連続のグランプリ出場とはならなかった西山貴浩選手。
G1優勝のあった過去2年と比べるともの足りなかったかもしれない。今年最後のビッグレースは2020年にパーフェクトVを達成した舞台。
直前の下関周年でも優出して、ここにきて連続優出と調子は上向き。西山選手が饒舌となるようなシリーズになるか。
上野真之介(うえの しんのすけ)
出典:ボートレース若松
近況の大村で大活躍の上野真之介選手にも注目だ。4節連続優出で3連続優勝中。ここ1年ほどで大村を完全攻略している。
師匠不在のSGであるが結果を出すにはピッタリの水面だ。
2年連続でSG優出しているだけに、今年最後となるグランプリシリーズ戦で継続していけるかがポイントとなる。
前田将太(まえだ しょうた)
全選手の中で優出18回とトップタイの前田将太選手もこの舞台なら期待したい。
安定感が光る前田選手だが、大村は現在5連続優出中でさらに信頼度アップ。
これまで目立ってなかった大村の成績が急上昇している。ボートレースクラシックで優出した今年。最後もその安定感を発揮したい。
SG 第37回 ボートレースグランプリ/グランプリシリーズ 注目モーター
ボートレースグランプリ
50号機(11/11 優勝戦6着)
優勝戦こそ大敗に終わったが、126期の地元の女子選手・山口真喜子選手がデビュー初優出したモーター。
乗り手に左右されず調整はマッチ。出足や行き足の良さが光る。初おろしでは西山貴浩選手がオール3連対で優勝した。
57号機(11/21 優勝戦3着)
10月末には原田幸哉選手が優勝。直前節では菅章哉選手が使用。
優勝戦の道中では4番手に置かれるかと思われたが1マークまでに前に出ていく目を惹く伸びを見せていた。
菅選手の直後はプロペラ調整に苦労することもあるがハマれば怖い。
63号機(11/30 優勝戦1着)
直前のルーキーシリーズで唯一のグランプリ使用モーター。
ただ、9月までは目立たなかったものの18月上旬に篠崎元志選手が使用し優勝した時からバランスがとれて行き足や回り足がかなり良くなっている。
ボートレースグランプリ シリーズ戦
53号機(11/11 優勝戦1着)
シリーズをオール3連対で優勝した山田康二選手が使用したモーター。
これまで若手選手の使用が多く目立たないものであったが、2節前の山田選手は評判機相手の三つ巴となった優勝戦を競り勝った。
伸びでは標準だが行き足はかなり上昇。直前節でもカドまくりが飛び出るほど良化した。
81号機(11/21 優勝戦1着)
地元の石橋道友選手が使用し優勝。このとき石橋選手は2回目の使用で3走の予選を2.2.1着とまとめていた。
アクシデントこそあったが影響なく、優勝戦では3カドからのまくり差し。バランスはとれている。
28号機(11/30 優勝戦3着)
佐賀の新鋭、定松勇樹選手が使用したモーター。
優勝戦ではスリットから舳先をのぞかせるも2コースがまくりに出て前詰まり。万事休すかと思われた位置だったが、引き波を超えると2マークで全速ターンマーク。
流れることも無く力強く前に進んでいる。パワーはもちろん回り足にも注目だ。
SG 第37回 ボートレースグランプリ 豆知識
ボートレースグランプリ 勝ち上がりシステム
2014年より現行のトライアル1st・2ndとステージが分かれ18名によって開催されているボートレースグランプリ。
初日・2日目には7位から18位の選手によるトライアル1stが開催。1stでは1着から順に14.12.11.9.8.7点が与えられる。
得点率が並んだ場合には着取りの差、それでも並ぶ場合は賞金ランキング順に順位づけされる。
1st突破した6選手は得点をリセットの上2ndステージに進出。敗退した6名は得点を保持したままシリーズ戦に編入される。
トライアル2ndは上位6名が参戦。3日目から5日目の3日間のトライアル2ndは1着から順に10.9.7.6.5.4のポイントとなり、得点の高かった順に最終日12Rの賞金王決定戦に出場する選手が決定される。
ファイナリスト6名には1億円争奪権利がある他、翌年ダービーまでのSG優先出場権が与えられる。
グランプリ過去8年 いろいろ
現行の1st、2ndの18人制になってからの8年の傾向を調べてみた。
①1stステージから出場選手の優勝は2回。そしてその2回とも波乱の結末に。
2014年にはトライアル1stで2位の茅原悠紀選手がギリギリの6位でファイナル入り。3カドにまくり差しと内側勢のもつれを見事に最内差し抜けた。
2021年はこちらも2位通過でトライアル1stを勝ち上がった瓜生正義選手がファイナルで深めながらも3コースを奪取。
インの峰竜太選手をまくった。このレースについては後述のアクシデントがあった。
②賞金ランキングトップ選手の優勝は2回のみ。
2015年の山崎智也選手と2020年の峰竜太選手は共に賞金ランキング1位からの優勝。山崎選手はSG2度の優勝、峰選手はSGを含む13回の優勝と1年で共に好調であった。
③ファイナリストのボーダーは
トライアル2ndで6位通過の選手の着取りと得点は以下の通り。
2014年 茅原悠紀 2.4.3着(22点)
2015年 茅原悠紀 5.1.4着(21点)
2016年 辻栄蔵 5.2.3着(21点)
2017年 菊地孝平 5.2.3着(21点)
2018年 菊地孝平 5.3.2着(21点)
2019年 吉川元浩 1.5.5着(20点)
2020年 松井繁 5.2.3着(21点)
2021年 毒島誠 4.4.1着(22点)
およそ21点前後がボーダーとなっている。すなわち2勝すればファイナル入りはほぼ決まり。
3連対キープでボーダーには絡んでくる。ただし得点で並ぶと着位差が絡んでくるため1つでも上の順位を目指す攻防が熱い。
④トライアル2ndで2戦目までに順位が決まっていたのは1回のみ
2020年のグランプリは異例の自体となった。トライアル2ndを終えて2連勝の峰竜太選手がトップ。
その他の11人が3走目で1着を取ったとしても無事故完走なら峰選手が決定戦の1枠を獲得となる状況となった。
これに頭を悩ませたファンも多く「ファイナルの1枠が目の前にあるのだから3走目は無理はしない」という声も出るほど。
結果として展開なく6着に敗れたが翌日のファイナルは見事に優勝した。
初出場が6名も
今年のグランプリはSG初優勝の3選手を含む6名がグランプリに初出場となった。
女子選手初となるSG優勝をボートレースクラシックで飾った遠藤エミ選手。賞金の兼ね合いもあって女子選手がグランプリに出場するというのももちろん初。舞台は偉業を成し遂げた地の大村とあって期待の声も高まっている。
オーシャンカップの椎名豊選手とボートレースメモリアルの片岡雅裕選手はそれぞれSG優勝を機に一段階上の走りを披露。椎名選手は記念レースで2度優出、片岡選手は地元周年と先月のチャレンジカップで優出している。
池田浩二選手が師匠の磯部誠選手は師弟揃ってのグランプリ出場。東海地区戦や丸亀周年優勝など年間を通して活躍した。
羽野直也選手は優勝回数こそ2回だが若松周年と平和島周年の2度G1制覇。SG優出もなかったが常に地元の大先輩・瓜生正義選手を上回る位置で賞金争いを進めた。
上條暢嵩選手はG1優勝もなかったが18強入り。ボートレースクラシックでのSG初優出を筆頭に善戦が続き、文字通りコツコツ積み上げてきた形だ。
グランプリは通常のSGと気迫や雰囲気も異なる。初出場の6名が周りに飲み込まれることなく自信を胸に戦ってほしい。
今年こそ無事故で…
2019年にグランプリ開催史上初のナイターレースがあった。異変は初日から起きていた。
いきなり今垣光太郎選手が落水すると初日12Rでインの柳沢一選手が転覆。これに接触や乗り上げる形で3名がポイント争いから離脱となった。
4日目には田村隆信選手が落水。再乗してなんとか3周走りきろうとする姿が動画サイトなどにも残り感動シーンとなっている。
シリーズ優勝戦ではまくり差してきた馬場貴也選手に対しインで地元の木下翔太選手が2マークで捨て身の全速戦。
しかし振り込んで転覆と非常に事故が多かった。昨年のグランプリはシリーズ戦と賞金王決定戦それぞれの優勝戦で大アクシデントが発生した。
シリーズ戦ではまくり差して優勝した新田雄史選手の引き波を小回りで避けようとした西山貴浩選手がターンマークに接触し転覆。これに篠崎元志選手と上野真之介選手が接触し3艇が絡む競走となった。
さらに12Rではボート界の歴史に残る大返還が発生。3コーススローから瓜生正義選手がまくると、ターンでどうにか応戦したい峰竜太選手がターンマークに接触し転覆。
展開を捉えようとした平本真之選手に丸野一樹選手と3艇が絡む形でクラッシュ。後方から差しに来ていた毒島誠選手も避けきれず転覆。
4艇が航走不能となり三連単と三連複が全返還。発売額42億円のうち41億円が払い戻しとなる大波乱となった。
ボートレースにアクシデントは付き物だがグランプリという注目度が高いレースだからこそナイター開催の2回に大波乱が立て続けに起きている点は非常に気がかりだ。
先日には殉職した選手もいただけにやはり無事故で行われることを切に願いたい。
SG 第37回 ボートレースグランプリ シリーズ戦 豆知識
グランプリシリーズ戦のポイント
基本的には通常のSGや周年と同じだが、大きく異なるのは3日目のグランプリ1st敗退組の参戦。
グランプリ1stは1着から順に14.12.11.9.8.7点が与えられる。このポイントを保持したままシリーズ戦に出場するとあって、2走とも完走しているならば14点を得た形で3日目からの予選競走を戦うことになる。
3日目のこの6選手はイン戦を含む2走となることが多く、加えて10Rにはシリーズ復活戦として得点増しのレースも行われる。
2021年に至っては次点となった西山貴浩選手が2走10.50と21点でシリーズ戦に編入。最終日で5.4着と得点こそ落としたが、3日目までは抜けたトップに立っていた。
難解となるのが1stで敗退したのが機力差であった場合。
もちろんグランプリに使用されるモーターは2連対率の高いものばかりだが、その中でも当たりはずれは出てくる。
逆にシリーズ戦で使用されているものでも上昇傾向にあるモーターが活躍するケースは何度も見てきた。
そのようなこともあってか、2014年に現行のグランプリが18人制となってから1st敗退組がシリーズ戦で優勝したケースは2回。
得点だけでなく、モーター差にも注目することがシリーズ戦での予想には必要だろう。
悔しさを胸に初日から激突
今年のグランプリ出場ボーダーは18位の丸野一樹選手の6409.5万円。
一時はボーダー付近に10以上が固まる混戦となった今年のグランプリ出場権争い。6000万円以上の獲得賞金がありながら惜しくもシリーズ戦に出場となった6名のうち先に紹介出来なかった3名についても挙げておきたい。
太田和美選手は大得意とする高松宮記念特別競走で連覇達成。一気にボーダー付近まで食い込んだが、最後のチャレンジカップで勇み足。3年ぶりのグランプリには届かなかった。F持ちであるが過去には大村周年も制しており、道中戦でカバーしたい。
津周年を含む今年優勝6回の関浩哉選手。ボートレースダービーあるいはチャレンジカップで優出さえしていれば…という紙一重の戦いだった。登番の近い椎名豊選手のSG制覇に刺激を受け、今度は自分の番と気合いは入る。
地元周年を制して終盤追い上げた稲田浩二選手にも注目だ。兵庫支部としては魚谷智之選手と2人きりの出場だが2017年に2度優勝した大村でスリット攻勢からの活躍を期待する。
6選手は初日10Rのシリーズ特別戦で激突する。
大村の記念レース覇者
地元での出場は原田幸哉選手のみとなった今年のグランプリ。鍵は当地で記念を制している選手となってくるだろう。
今年のグランプリシリーズ戦に出場者で2000年以降に記念レースを制した選手を挙げた。
SG
田村隆信(2011チャレンジカップ)
G1
松井繁(2009モーターボート大賞)
太田和美(2011海の王者決定戦)
井口佳典(2020海の王者決定戦)
濱野谷憲吾(2021ダイヤモンドカップ)
山田哲也(2022海の王者決定戦)
G2
魚谷智之(2008競艇祭)
岡崎恭裕(2018モーターボート誕生祭)
平本真之(2020モーターボート誕生祭)
今シリーズでは過去から最近まで大村で実績を残してきた選手たちが集結した。再び頂点に立つものがこの中から現れるかもしれない。
ボートレース大村の特徴
基本データ
所在地:長崎県大村市玖島1丁目15−1
開場:1952年4月6日(昭和27年)
電話投票コード:24#
モーター:ヤマト331型(交換時期:3月頃)
ボート:ヤマトYM-730型(交換時期:7月頃)
開催:ナイターレース
水質:海水
干満差:あり
ボートレース大村 水面特性
ボートレース大村は長崎県大村市にあるボートレース場。大村湾の南東部に位置しており水質は海水。
1マークからスタンドまで48mと広いため各コースの選手とも旋回半径を十分に取っての旋回が可能である。
これに加えてスタートの進入の際に目安となる目標物が少ないことから周りに合わせる形で横に揃いイン逃げしやすい水面となっている。
1コース1着率は全国平均が55%前後で推移しているが大村は芦屋に次いで全国2位の63.9%を残している。もちろん水面特徴もあるが、インの強い理由はこれだけではない。
一般戦ではシリーズで注目のA1選手には予選だけでイン戦を2.3度与えられる一方で、経験の浅い若手が1度も1枠を与えられないという状況もある。
最近こそ番組構成が混戦を予想させられるものも増えだしたが、全レースイン逃げを期待した予想では的中こそすれど配当妙味は薄いだろう。
イン逃げならば外枠を中心。あるいは2コース差しやセンターの仕掛けで一発狙いするのもいいだろう。
第37回 ボートレースグランプリ/グランプリシリーズまとめ
出典:ボートレース大村
大波乱のグランプリから1年。今年は女子レーサー初のSG制覇も含め3名の新たなSGウイナーが登場した。
一方で峰竜太選手の出場停止やSG優勝戦でのフライング、11月には殉職者が出てしまうなど残念な自体も。
様々な事象を乗り越えて混戦となった賞金争いを制し勝ち上がった18名がいよいよ激突する。
連覇へ、王座奪還へ、勢いで初優勝へ。いよいよ今年の総決算が開幕だ。

フネログ事務局

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