オーシャンカップとは
概要
正式名称は「海の日記念 オーシャンカップ競走」であり、その名の通り優勝戦は海の日に行われることがほとんどだ。
しかし、昨年はオリンピックの開催予定のため、今年は延期したオリンピック開催のため祝日が移動しており、2年続けての優勝戦は普通の日曜日ということになる。
第1回大会は1996年で住之江で開催された。開催地は近年デイレースとナイターレースが半々ほどの割合。芦屋での開催は始めてで、福岡県内での開催となると2018年の若松で行われた第23回以来3年ぶり。
出場選手は優先出場選手として、前年のグランプリのファイナリスト6名に前年度優勝者、さらに直前のSGグランドチャンピオンの優勝者。
その他では前年の5月から当年の4月までのプレミアムG1、G1、G2での優勝戦の着順点の合計で選出となる。なお、2009年の第14回大会までは対象はG1のみが対象であった。(当時はPG1もなかった。)SG出場や記念レース制覇に届かなくとも、1年でコツコツと実績を積み上げた上で出場となる選手も多いSGと言えるだろう。
注意事項
SGオーシャンカップが開催されるボートレース芦屋では新型コロナウイルス感染症拡大防止のため入場制限が行われる。各日とも2500名まで入場可能であり、有料席は前売り券が販売された。(前売り券販売は終了。)
なお、福岡県外からの来場は控えて頂くようお願いも出ている。また、外向発売所であるアシ夢テラスに関しても各日120名までの入場制限が行われ、入れ替え制によって案内がされる。福岡県外在住の方や、外向発売所のみを利用される方はインターネット環境を利用した舟券の購入や観戦を利用して頂きたい。
「第26回 オーシャンカップ(SG )」ドリーム戦
初日(7/20)12R ドリーム戦 枠順
引用元:ボートレース芦屋公式サイトより
コース | 登録番号 | 選手名 | 所属支部 |
1 | 4320 | 峰竜太 | 佐賀 |
2 | 3854 | 吉川元浩 | 兵庫 |
3 | 3779 | 原田幸哉 | 長崎 |
4 | 4686 | 丸野一樹 | 滋賀 |
5 | 3897 | 白井英治 | 山口 |
6 | 4262 | 馬場貴也 | 滋賀 |
「第26回 オーシャンカップ(SG )」注目レーサー
峰竜太(みね りゅうた)
昨年の覇者以上にオーシャンカップは縁のある大会とも言える峰竜太選手。
SG優勝の最初の最大のチャンスがあり、SG初優勝を飾ったのもオーシャンカップ。さらに昨年は4コースからの優勝でより一層、自信をつけたのもオーシャンカップ。
芦屋も大の巧者であり、今大会も制してオーシャン男の確固たる地位と共に賞金争いも独走を築いていきたい。
原田幸哉(はらだ ゆきや)
今年はマスターズチャンピオンと徳山周年を制して好調さが伺える原田幸哉選手。
今回ドリーム戦3枠での登場だが、2枠の吉川元浩選手がF2と責めたてやすい好枠とも言える。
当地はG1も制している水面。まずは峰選手をドリームで負かし勢いづけて9年ぶりのSG優出に突き進みたい。
丸野一樹(まるの かずき)
SG13回目の出場にして初のドリーム戦登場となるのは丸野一樹選手。
ここ数年の旋回力は現役屈指のものがあり、SGの初戦を初日12Rで迎える時がきた。まだリズムの波は激しいものの、機力を伴えば大仕事を成し遂げる技量と度胸は十分ある。
当地3節前にはG2で準優勝、前回の昨年11月は優勝と相性もよさそうだ。
白井英治(しらい えいじ)
児島グランドチャンピオンでは予選トップ通過も、準優勝戦では足もとを救われる形で敗れた白井英治選手。
それでも道中での追い上げは光っており、トップレーサーとしての意地を見せた。当地は2014年のG2モーターボート大賞を優勝しているが過去3年には出走がない久々の舞台。
まずは水面での勘を掴みグラチャンの悔しさをぶつけたい。
桐生順平(きりゅう じゅんぺい)
今回のオーシャンカップでちょうど丸3年全てのSGに出場を続けていることとなる桐生順平選手。
昨年は苦しみ、今年3月のクラシック出場も危ぶまれたが、関東地区選手権で優勝しラストチャンスをものにした。
オールスターでは優出、グランドチャンピオンでも大敗なくまとめており気配面は良好。機力の低下する夏場こそ旋回力で勝ち上がっていく。
「第26回 オーシャンカップ(SG )」豆知識
3度目の正直 地元選手の意地
福岡ボートレースクラシックは石野貴之選手が、若松オールスターは峰竜太選手がそれぞれ優勝。今回、今年3回目の福岡でのSG開催であって、福岡支部は背水の陣で臨まなくてはならない。
今節登場となる地元選手は6名。瓜生正義選手と昨年のグランプリ優出と水面でもブレイクした西山貴浩選手。さらに篠崎元志選手、篠崎仁志選手の兄弟。初のG1優勝を地元で飾った前田将太選手と今年芦屋で行われたレディースオールスターを優勝した小野生奈選手の6名だ。
ドリーム戦には出場選手が不在。だが2.3点の点増しはいらない。欲しいのは優勝だけだ。
夏は女子選手!?
SGでは女子選手は実力が足らないと考える方も多いかもしれない。
確かに高速決着ともなればターンスピードに勝る男子選手が勝ち上がっていくが、今節出場の多くの選手が直前で戦ったボートレース甲子園でも平高奈菜選手が優出したように夏は女子選手が狙い目となるのではないか。
というのも昨年11月には今村豊選手引退の要因の1つとされた男子選手の最低体重の引き上げが行われた。これによって一般戦の混合戦では度々女子選手の活躍が見られている。
最低体重変更後、最初の夏がやってきた。夏場は気温が高くなりモーターのパワーは冬に比べれば低下する。その点を補える体重の軽い女子選手は特にターン後から直線面で有利に働くのではないか。
今節登場する女子選手は6名。この中から予選突破はもちろん、優出するという事象もそう遠くないはずだ。
新旧オーシャン男は誰か
オーシャンカップは夏男の決定戦とも言えるだろう。これまで松井繁選手が最多の4回優勝。続いて石野貴之選手が3回、峰竜太選手が2回制している。
今節は残念ながら石野選手不在とはなるが、松井選手と峰選手の直接対決には注目したい。
また、3年前のオーシャンカップを優勝しておりナイターキングと異名を持つ毒島誠選手は新たに夏男としても名を馳せるようになるか。夏が似合う選手は一体誰だ。
海の日が優勝戦ではないオーシャンカップ
通常であればオーシャンカップは海の日記念という正式名称もあって、優勝戦は海の日に行われる。
現在はハッピーマンデーで7月の第3月曜日に海の日が制定されるが、冒頭にもあるように昨年と今年はオリンピックの開催予定によって祝日の移動が行われている。そのため2年続けての海の日でない優勝戦となる。
前回はもちろん去年の第25回鳴門オーシャンカップだが、その前となると2012年、2013年ということになる。
ポイントは2つ。
1つ目は峰竜太選手が鍵となる可能性。
2013年では差し抜けたに思われたが、1周2マークでは湯川浩司選手の突進気味の旋回で膨れ2番手航走。さらに3周1マークではキャビテーションし回り直す形での6着に。悲願のSG初制覇から一転、最下位になってしまった。しかし2020年のオーシャンカップではSGで初めて4コースからの優勝でより一層強くなった峰竜太を見せた。今年も注目だ。
もう1つは2012年優出6着の石野貴之選手がその後、オーシャンカップ制覇。2013年の6着であった峰竜太選手がSG初優勝を含む2回制覇。海の日でない優勝戦の6着選手が続けてオーシャンカップを制覇している。
昨年の第25回オーシャンカップの6着は高野哲史選手。今年も出場している。まだまだ知名度は低いものの、高い信頼度を誇るスロー域での成績は残しているため、機力も伴えばあっと言わせるシリーズとなるかもしれない。
ボートレース芦屋の特徴
基本データ
所在地:福岡県遠賀郡芦屋町芦屋3540
開場:1952年(昭和27年)11月7日
電話投票コード:21#
モーター:ヤマト331型(交換時期:5月頃)
ボート:ヤマトYM-730型(交換時期:4月頃)
開催:デイレース
水質:淡水
干満差:なし
チルト角度:-0.5、0、+0.5、+1.0、+1.5、+2.0、+3.0
ボートレース芦屋の水面特性
引用元:ボートレース公式サイトより
ボートレース芦屋は福岡県の北部を流れる遠賀川(おんががわ)の西にある水面。プール型の水面で水質は淡水だ。
1マークのバック側には天然の葦の群生があり、引き波の出にくくなるよう消波装置の役割を果たしている。芦屋といえばインの強さだが、理由は2つある。
まずはG3以下のレースでの企画番組が多いこと。1Rから5RのサンライズV〜Z戦に7Rの進入固定戦、8Rの昼どき戦と豊富だ。これによって基本は1コースにA級選手が入ることも多く、必然とインの勝率や1着率は高くなっている。
もう一つはピットから2マークまで140mという遠めの距離と待機行動時間の関係。全国で18番目に遠いにも関わらず、待機行動時間は短め。そのためインはそれほど深くならずに助走距離を取って進入することができるのだ。
イン逃げからはやはり2.3コースとの組み合わせは割合が高くなっている。過去1年のデータでは1-2と1-3だけで4割を超える出現率だ。
一方で配当妙味は5コースの選手。淡水とあってセンター勢が握り込むとスペースは生まれやすい。
中穴に一考したい。直前節が追い風気味のレースも多く、競り合う展開ならば2コース差しや3コースのまくり差しを狙ってみるのも面白いかもしれない。
「第26回 オーシャンカップ(SG )」展望まとめ
再度東京近郊で猛威を振るい始めた新型コロナウイルス。オリンピックの開催も目前に控えて懸念材料は山積みだが、その中でも選手たちの熱い戦いは始まる。
今年後半のSG第1弾。気温も上がりこれまでの調整は通用しにくくなる。夏から調子を上げる選手も過去には多く、ここからが1つの分岐点となる。
今年3度目3場目となる福岡でのSG。夏を制する者は一体誰だ。

フネログ事務局

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